「恋愛を逃げ道にしてしまっていた」鈴木優香(21)がAKB48残留ではなく、卒業を選んだ理由

「恋愛を逃げ道にしてしまっていた」鈴木優香(21)がAKB48残留ではなく、卒業を選んだ理由

鈴木優香さん ?文藝春秋

「30歳差でも気持ちは『恋愛』でした」AKB48を卒業した鈴木優香(21)が語る2人の男性との関係と“これから” から続く

「30歳離れているのが少し気にはなったんですけど、でも私の気持ちとしては普通に恋愛でした」

 4月に報じられた年上男性との同棲をそう認めた鈴木優香さん(21)。4月26日に活動休止に入り、7月30日に活動再開、しかし9月27日の卒業公演をもって、AKB48を正式に脱退した。

 彼女はなぜ、小さい頃からの夢だったAKB48を脱退したのだろうか。彼女にとって、AKB48とは何だったのか。そして今後の目標は?(全2回の2回目  #1 から読む)

◆ ◆ ◆

■「ここで卒業したら後悔するかな」

――鈴木さんは4月26日に活動休止を発表して7月30日に活動を再開しましたが、9月27日の公演で卒業されました。卒業についてはいつ頃から決めていたんですか?

鈴木 活動休止中から復帰後もずっと考えていました。運営の方とも話し合って、最後は自分で決めました。

――卒業を決断した理由はなんだったんでしょう。

鈴木 AKB48は厳密には恋愛禁止ではないんですが、あらためて自分のしたことを振り返って本当にダメなことをしていたと気づいたんです。大好きなAKB48に傷をつけた自分がこのままグループにいるのはいけないと思い、卒業を決めました。自分の行動は本当に身勝手で軽率で、反省してもしきれません。

――卒業の決断はすっぱりできたんですか?

鈴木 さすがに無理でしたね……。正直ずっと揺れてました。「もうちょっと頑張ってみようかな」「夢だったAKB48に入れたのにここで卒業したら後悔するかな」「でもやっぱりこのまま続けていくのは迷惑かな」って毎日ぐるぐるで。復帰後もメンバーやスタッフの方は優しくしてくれて、ありがたい一方で申し訳ない気持ちもありました。

――AKB48の先輩の中には、男性との交際が発覚した後にグループの中で頑張ってトップに返り咲いた人もいますよね。

鈴木 そういう人がいるのはもちろん知っていましたけど、なぜか比べたりはしませんでしたね。私がこれからどうするかとは別の話な気がして。だから友達にもあまり相談しませんでした。自分で決めるしかないんだと思って。

――これからは、どんな活動を中心にしていくんでしょう?

鈴木 求めている方がいるかどうかわからないですが、これからはグラビアを中心に活動していきたいなと思っています。

■「世界一可愛いよ」

――あらためてですが、そもそも鈴木さんはどうしてアイドルになりたかったんでしょう。

鈴木 小さい頃から母親に「優香は大スターになってね」と言われて育ったんですよね。2歳上の姉も同じことを言われていたようで(笑)、ナチュラルに芸能界や芸能活動に憧れがありました。母親は娘2人を溺愛して「世界一可愛いよ」と日常的に言ってくれて、いつの間にか自分も当たり前のように芸能界を目指していました。

――その中でAKB48を目指した理由は何ですか?

鈴木 AKB48はずっと憧れでした。2019年の5月に地下アイドルを抜けて、6月から9月くらいまでSKE48やSTU48なども含めて色々なオーディションを受ける中で、チーム8の静岡県の枠が空いてるのを知って応募したら、合格して入ることができました。姉妹グループももちろん好きでしたけど、小さい頃から見ていたAKB48が第一希望でしたね。

――AKB48の中で特に好きだった人はいますか?

鈴木 指原(莉乃)さん、宮脇(咲良)さん、川栄(李奈)さんに特に憧れていたような気がします。話が面白くて、かわいくて、アイドルってこういう人たちのことをいうんだろうなって思ってました。

――アイドルは歌、ダンス、グラビア、トーク、演技など活動のジャンルが広いですが、鈴木さんは何が好きだったんでしょう。

鈴木「とにかく有名になりたい」の一心で、あんまり考えていなかったんですよね。AKB48に入ってからも目標は「選抜に入る」という結果だけで、そのために何をするか、を考えることは得意ではなかったというか。

――グラビアクイーン、というイメージもあります。

鈴木 周りの方に「グラビアが向いているんじゃない?」と勧めてもらって、やってみたら撮影は楽しかったし、反響もあったので「私はここが輝ける場所なのかな」と後から気づいた感じでした。

――AKB48で活動をはじめて、想像とのギャップはありましたか?

鈴木 第一印象は「外から見たまんま」でした。みんなキラキラして、努力を惜しまない凄い人たち、という。だんだん仲良くなって深い話をするようになってからは、もちろんいろんな顔が見えるようになりましたけどね。

――たとえばどんなことでしょう。

鈴木 撮影やレッスンで、様々なメンバーが色々な努力や工夫をしているのを見て刺激を受けました。

■メンバーの親友とレッスン場を借り切って

――AKB48の中で一番仲が良かったのは誰ですか?

鈴木 同期の福留光帆ちゃんは親友です。同期なのでお互い気をつかわなくてよくて、一緒にいて楽でよく遊んでいました。

――アイドル同士だと、一緒に遊ぶ時ってどんなことをするんでしょう。

鈴木 全然普通ですよ。一緒に遊園地に行ったり、買い物したり、公演で地方に泊まる時にお互いの部屋を行き来したり。あとは新曲のダンスがうまく踊れない時に、2人でレッスン場を借りて練習したり。コンビニでお菓子を買ってレッスン場でずっとしゃべったり、本当に楽しかったですね。

――9月27日の卒業公演は服部有菜さんとの2人公演でしたね。

鈴木 最近AKB48の劇場公演は「2人公演」が基本になっているんです。自分で何人もメンバーに声をかけました。服部さんにお願いしたら、「もう一緒に組んでる子がいるけど、かけもちでよければ出るよ」と言ってくれたんです。

――服部さんとは以前から仲が良かったんでしょうか?

鈴木 優しくて頼りがいのある先輩だと前から思ってはいましたけど、時々LINEで連絡をとるくらいでした。それなのに卒業公演を引き受けてくれて服部さんには本当に感謝しています。

――どうして他のメンバーには断られてしまったんでしょう。

鈴木 元々ペアを組んでる子も多いですし、卒業公演の日程が決まったのも急だったのでスケジュール調整が難しい子も多かったですね。

■「10年います」という宣言

――卒業公演ではチーム8のメンバーからのメッセージも紹介されていました。

鈴木 活動休止以来ほとんど話せてないメンバーもいて、当日もメッセージがあるなんて聞いていなかったのでびっくりして感動したのと申し訳ない気持ちとで、涙が出ちゃいました。最後だから泣かないようにしてたんですけど……。

――「10年桜」や峯岸みなみさんの「私は私」を歌われていました。選曲は自分で?

鈴木 どちらも自分で選びました。私は入ったときからずっと「AKB48に10年います」って宣言していたのに卒業することになってしまって、「10年」という言葉が私にとって重たいものだったので。

 峯岸さんの「私は私」は、「歩いている今の道はいつか望んで来た道なのに」っていう歌詞に自分を重ねてしまったんです。もう1回ちゃんと自分の道を歩くために歌わせてもらいたいなと思って選びました。

――卒業公演は有観客での開催でした。雰囲気はどうでしたか。

鈴木 私が「卒業公演はピンクのサイリウムがいいな」と言ったのを覚えていてくれて、観客席がピンク一色に染まっていたんですよ。私がファンの方を裏切ったのに、まだ応援してくれるんだって感動しました。

――報道後、ファンの反応はどうだったんですか?

鈴木 私が悪いのはわかっていても、正直心が痛くて見るのが怖くてSNSなどはあまりちゃんと見られていません。でも色々な意見があったのは知っていますし、本当に申し訳なく思っています。

――AKB48は「恋愛禁止」ではないとも言われていますが、実際問題としては恋愛が歓迎される環境ではありません。鈴木さんはAKB48に入ったことを後悔しているんですか?

鈴木 AKB48は私の憧れで、活動している間は本当に幸せでした。それなのに私が弱くてだらしなくて、恋愛を逃げ道にしてしまっていたんだと思います。入るからにはちゃんとルールを守るべきだったんですが、それに向き合うことができませんでした。

■「やりのこしたことは、そうですね…」

――AKB48を抜けて再出発されるわけですが、これからは“恋愛禁止”なんでしょうか?

鈴木 応援してくださる方がいるならば、今度こそ傷つけたくないですね。将来を考えられる人と出会えたら恋愛に対してもう一度向き合う時もくるかもしれませんが、いまは考えられません。

――最後に、AKB48でやりたかったこと、思い残すことがあれば教えて下さい。

鈴木 AKB48を傷つけてしまったことは本当に後悔しています。達成できなかったことはもちろんたくさんあるんですけど、やり残したことは、そうですね……「ない」って自分に言い聞かせています。

写真=三宅史郎/文藝春秋

(「文春オンライン」編集部/Webオリジナル(特集班))

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