体育の授業では「あれ?」と…家族の平均身長は174cm、ヤクルト尾花コーチの次女が語る“野球監督の娘の幼少期”

体育の授業では「あれ?」と…家族の平均身長は174cm、ヤクルト尾花コーチの次女が語る“野球監督の娘の幼少期”

尾花貴絵さん

 親が“大物”や“スター”と呼ばれる芸能人やスポーツ選手の子供たち。いわゆる“二世”は、どのような環境に身を置き、どのような思いを抱いて親を見つめ、どのようにして自身の進むべき道を見出したのか??

 「news every.」の特集リポーター、「世界ふしぎ発見!」のミステリーハンターとしても知られる、モデルの尾花貴絵(29)。?

 ヤクルトスワローズの先発投手として活躍し、福岡ソフトバンクホークス(旧:福岡ダイエーホークス)のコーチや横浜ベイスターズの監督などを務めてきた尾花高夫(64)を父に持つ。?

 “単身赴任状態”だった父との日々、バレエとの出会い、成人してから抱いた”高身長コンプレックス”などについて聞いた。(前後編の前編/ 後編 を読む)?

◆ ◆ ◆

■王貞治に、ドル札でお小遣いをもらった幼少期

ーーお父様は球界の人なんだと、早くから意識はされていましたか??

尾花 あまり意識したことがなくて。この世界に入って父について聞かれたりするようになって「あっ、あの時のあれってそういうことだったんだ」と気づくことが多くなったんですね。

 もともと小学校なんかでも「お父さんって野球でどうのこうの」とか言われたこともありませんでした。父の現役時代は、まだ私は生まれていなかったし。?

 ただ、私が小学生だった6年間に父は福岡ソフトバンクホークスのコーチを務めていて単身赴任状態だったんです。なので、ほかの家と比べて「お父さんって、いつも家にいないなぁ」という寂しさは感じていましたね。?

ーーどんな仕事をしているかわからないけど、とりあえず家にあまりいないお父さんという認識だったわけですね。?

尾花 わかっていなかったです。でも、小学1年か2年の時にホークスが優勝したときには優勝旅行で私もハワイに行っているんですよ。

 私としては「ハワイに行ける!」みたいな感覚しかなくて。監督だった王(貞治)さんにお小遣いを頂いた記憶はあるんですよ。なので、実は王さんのことを「お小遣いをくれるおじちゃん」と思っていたんです。ほんと失礼な話ですよね。?

ーーサラッとすごい出来事ですね。?

尾花 優勝旅行で食事をご一緒したら頂いて。小学校の入学とか、そういう節目にもお祝いは頂きましたね。?

ーーちなみに、ハワイの時のお小遣いって。?

尾花 ドル札で頂きました。?

ーーハワイにいたからですか。お父様は、自宅に賞状みたいなものを飾ったりはされていなかったのですか??

尾花 そう思われるみたいで、よく聞かれるんですけど、まったくそういったものを置いたり飾ったりしないんですよ。トロフィーだけじゃなく、グラブとか選手時代に使っていたものも一切飾ってなかったので。野球選手の家といった雰囲気はものすごく薄かったです。?

 ただ、イチロー(鈴木一朗)選手とか、松井(秀喜)選手とか、王さんとか、そうした方々と父が一緒に写っている写真は飾っていました。

■戦力外通告をする際に…大人になって知った「父のポリシー」

ーーお父様は、あまり業績やキャリアにはこだわらない方のようですね。?

尾花 こうやって取材を受けるようになって改めて父に話を聞いたりするようになって知ったんですけど、過去の栄光にすがらない人なんだなって。過去は過去で、常に未来を見ているというか。だから、そういうものは家には置かないんだということは話していました。?

 選手の方々がおうちに来ることもなかったんですよ。プライベートでも関わりを持って情が湧いてしまったりすると、戦力外通告をする際に辛くなってしまうじゃないですか。それでプライベートでは関わらないと決めていたようです。?

ーー尾花さんが、キャンプ入りするお父様を訪ねたりすることは。?

尾花 なかったですね。姉と兄がいて、母がふたりと小さかった私の面倒を見なければいけなくて動けないのもあったし。試合に見に行くことも少なかったですね。

 たまにテレビで一瞬だけ写っているのを目にして「あっ!」となったりはしました。そうやって、段々と「野球の仕事しているんだな」と知ったけど、強くは意識しませんでしたね。?

■毎晩、父から電話がかかってきて…

ーーでは、会う頻度は極端に少なかったと。コーチを務めていたのが小学生時代と被るわけですから、「遊びたい」とか訴えたりされませんでしたか??

尾花 地方に遠征していなければ、オフには絶対に帰ってきました。それでも週1とかになるので、やっぱり少ないとは思いますけど。生まれた時からそういう環境にいたので、家にいなくて寂しいと少し思っても、「遊びたい!」とか「なんでいないの?!」という感覚を持ったことがないんですよね。?

 それに、単身赴任状態だった父だけど、週1しか家に帰れない状況でも家のことや私たちのことをしっかり把握していたんですよ。?

 毎晩、父から電話が掛かってきて、姉や兄、私がどうしているかを母が話していました。私も代われるときは代わって話をして。学校でのことや家の様子を知っているから、家に帰ってきても普通に話が弾むんですよ。?

■「習い事」に関する尾花家の方針

ーー尾花さんは高校2年生までストイックにバレエに打ち込まれていたと聞いていますが、尾花家には、子供に習い事をさせようみたいな方針があったのですか??

尾花 いや、うちの教育方針としては、自分がやりたいことがあるなら好きなだけやりなさいという感じだったので。私は友達に「バレエ、どう? 習ってみない?」と誘われて一緒に教室に行ってみたら「ここにずっといたい!」と思ったのが始めるきっかけなので。「やりなさい」とか、そういうのは全くなかったですね。?

?

ーー周囲には「あの尾花監督の娘さんなら、スポーツが得意だろう」などと期待をかけられそうですが。?

尾花 女子一貫校に通っていたので、野球に興味のある子が多くはなくて。体育の授業で球技をやったときに全然ダメで、先生に「あれ、なんで?」と驚かれたことはありましたけどね。

 私もショックではあったんです。運動神経も良いと言われることが多かったので、球技は得意だと思い込んでいましたし。でも、ボールを触ると「あれ?」って(笑)。?

■家族の平均身長は174cm…「並ぶと“壁”感が凄まじいです」

ーー身長は昔から高かったのでしょうか??

尾花 大きかったですね。あまり、ランドセルの似合わない子だったかもしれないです。

ーー高身長がコンプレックスに感じるようなことは。?

尾花 学校に通っていた頃は感じませんでしたけど、はたちを越えてから気にするようになりましたね。それこそ電車に乗ると、「この人、ヒール履いてる? え、履いてない!」みたいな視線を感じるんですよ。学生さんたちが、「おまえ。隣に行って並んでこいよ」とか言っているのが聞こえたり(笑)。?

ーーお父様は身長184センチですが、お姉様やお兄様も高いほうですか。?

尾花 姉も母も160センチ以上ですし、兄は180センチ以上です。なので、家族で一斉に並ぶと“壁”感が凄まじいんですよ(笑)。そんな感じだから、家にいてもなにも思わないんですけど。家と仕事以外の場になると「大きいんだ」と意識してしまいますね。?

■学校帰りにプリクラを撮ったら“大目玉”

ーーやはり、学校は令嬢ばかりでしたか。?

尾花 お嬢様だなと思ったことはないんですけど、中学、高校になると「みんな、ブランドのお財布を使ってるんだ……」って。うちは母がブランドものに興味が無くて、子供に持たせる感じではなくて。ちょっと羨ましかったですけどね。?

ーーお話を聞くと、お小遣いもそんなにもらってない感じですね。?

尾花 お小遣いではなく、必要なものがあったら親に言って買ってもらっていました。ただ、父が少し厳しくて、母に言っても、父のほうからダメ出しされると本当にダメで。働き始めるまで、そんな感じでしたね。?

ーーお父様がダメ出しするものってどんなものでした??

尾花 携帯電話は、特に厳しかったです。高校を卒業するまでダメって言われていたんですけど、バレエで遅くなるので連絡ツールとして持たせてもらえることになって。学校の友達は、小学校の頃から持っていましたね。?

ーーでは、欲しいものはバレエ用具とか。?

尾花 バレエ用具は欲しかったですね。トゥシューズは結構すぐ潰れちゃうので、しょっちゅう買ってもらっていたなと思います。バレエ用具は安くはないので、いま思えば贅沢させてもらっていました。?

ーー学校帰りに、友達と遊んだりするお金などは。?

尾花 帰りにどこかに寄ったり、制服のまま外で遊んだりするのがNGな学校だったんですよ。たまに学校帰りにプリクラを撮っている子もいたけど、そんなことをしてバレたら大目玉です。だから、“制服ディズニー”とかめちゃくちゃ憧れていましたもん。でも、ほとんど学校が終わったらバレエだったので。?

ーーバレエ留学もされていますよね。?

尾花 高2のときにカナダへ。自分としては海外でバレエをやりたかったので、そのまま卒業して、バレリーナになりたかったんですけどね。?

【続きを読む】 「“THE 二世”なエピソードはあまりないけど…」ヤクルト尾花コーチの次女が明かす、意外な“野球選手の娘あるある”

撮影=橋本篤/文藝春秋

「“THE 二世”なエピソードはあまりないけど…」ヤクルト尾花コーチの次女が明かす、意外な“野球選手の娘あるある” へ続く

(平田 裕介)

関連記事(外部サイト)