会うと印象がガラリと変わる…日本ハム・新庄剛志監督49歳、隠しきれない“鬼の素顔”

会うと印象がガラリと変わる…日本ハム・新庄剛志監督49歳、隠しきれない“鬼の素顔”

会見にはメディア計35社が殺到

「これからは顔を変えずにチームを変えていきたいと思います!」

 11月4日、深紅のスーツ姿で就任会見に臨んだ日ハムの新庄剛志監督(49)。3000万円かけたという自身の美容整形もネタにしつつ、奇想天外な構想を次々と披露したが、その本心は――。

◆ ◆ ◆

■選手たちは期待と不安が入り混じった様子

 メディア分析・調査を行う「ニホンモニター」によれば、就任会見から2日間の露出効果は、広告費に換算して、なんと105億円。

「来季、球界の話題が新庄を中心に回るのは確実。中田翔騒動やベンチでの差別発言問題など、球団についたネガティブイメージも、一気に吹き飛ばした。ここまでは日ハムの目論見通りでしょう」(運動部デスク)

 本人が提案した“ビッグボス”の呼び名もすぐさま定着。だが、指導者経験はなく、手腕は未知数だ。

「選手たちは『いったいどうなるんでしょうか……』と、期待と不安が入り混じった様子です」(同前)

■会ってみると「印象はガラリと変わった」

 会見でも「球場の天井から登場」など破天荒な公約に注目が集まったが、三沢今朝治・長野県民球団相談役はこう指摘する。

「全て計算尽くですよ。派手な言動に目が行きがちですが、野球に関しては厳しく、真面目な男です」

 三沢氏は日ハムの統括本部長だった03年オフ、当時メジャーに渡っていた新庄を獲得した人物だ。

「当初、役員会では彼のキャラクターに否定的な意見も出ました。私も一抹の不安はありましたが、会ってみると、実に気遣いのできる人物で、印象はガラリと変わったんです」(同前)

 新庄は翌年から北海道に移転した日ハムの目玉選手となる。三沢氏が続ける。

■下手な者はユニホームを脱いでもらわないと

「目を見張ったのは徹底したプロ意識。最高のパフォーマンスを見せるための努力を怠らない。体調管理は万全で、試合後に他の選手が帰ってからも入念にクールダウンしていた。スランプの時はいち早く球場入りし、人目につかない時間帯に特打ちを繰り返していた」

 確かに、新庄の発言からは、熾烈なプロの世界を生き抜いた“鬼の素顔”が垣間見える。就任会見翌日の取材対応でも、サラリとこう言ってのけた。

「実力の世界なので、下手な者はユニホームを脱いでもらわないと。グラウンドに立つ前の準備や、夜、人が寝ている時に練習すればいいだけのこと」

 沖縄の秋季キャンプを視察した後も、自身のツイッターにこう投稿する。

〈これから徐々に足が前に上がらないくらいの走り込みをさせて行くばい 楽しく。〉(11月8日)

■懸念は「もうやり切った!」と1年で辞めてしまわないか

 現在、チームは3年連続Bクラスと低迷中。スポーツ紙記者が語る。

「実際の選手起用は、シビアな実力主義になるのではないかと話題になっています。戦術面では、ヒットを打たなくても点の取れる面白さを見せたいと」

 新庄は昨年、移住先のバリ島から帰国。トライアウトに挑戦するなど、球界復帰を見据えていたフシがある。前出の三沢氏が明かす。

「今年4月、新庄が『恩返しをしたい』と、長野の独立リーグの始球式に無報酬で来てくれた。一緒に試合を見ていたら『あの子は足が速いでしょ。あと一歩半、リードを広げれば、盗塁は倍増しますよ』とか、一人ひとりの持ち味を的確に見抜くんです。日ハムでコーチをやったらどうだと勧めたほどでした」

 まさかの監督に就任した新庄は、23年オープンの新球場の“顔”としても期待される。だが、球団が望んだ複数年契約を蹴って、1年1億円の単年契約を結んだため、懸念は「『もうやり切った!』と、1年で辞めてしまわないかだけ」(球団関係者)だという。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2021年11月18日号)

関連記事(外部サイト)