“本気の西川遥輝”が楽天イーグルスと後輩・黒川史陽に与える好影響

“本気の西川遥輝”が楽天イーグルスと後輩・黒川史陽に与える好影響

西川遥輝

 楽天イーグルスが強い。めちゃくちゃ強い。ここまで15勝6敗(4月28日現在)の単独首位。今年はどないや? 2年目のジンクスは? なんて考えていた田中将大、早川隆久も早々に勝ち星をあげ、涌井秀章、岸孝之を含む4人が2勝、先日瀧中瞭太にも勝ちがつき、先発投手陣がしっかり勝ち星をおさめている。攻撃陣では絶好調浅村栄斗の打率と打球が上がり始め、島内宏明の勝負強さ、マルモレホスも楽天外国人選手にありがちなシーズン序盤のもたつきを吹き飛ばす活躍だ。

 29日にはエース則本昂大の完全復活が予想され、冗談抜きで負ける気がしない。しかしながら楽天のスタートダッシュは毎春の恒例行事でしょ?くらいに考えている黒帯ファンの皆さんがたくさんいる事もよく知っている。ただいつもとは違う春の雰囲気を感じているのは僕だけだろうか。

 今シーズン、あの男の存在がチームを変えようとしている。

■「今楽天で本気の西川遥輝が見られてるような気がする」

 昨年末、北海道日本ハムファイターズからノンテンダーで自由契約となっていた西川遥輝を獲得した。開幕から不動のリードオフマンとして打率3割2分9厘、4本塁打、16打点、23得点、7盗塁(4月28日現在)と入団に際し弱肩を気にしていたファンも恐れ入りましたである。特にチーム盗塁数が4年連続パ・リーグ最下位のイーグルスにとって西川遥輝の「脚」に期待していた。現在22試合を終えた時点ですでに昨シーズン茂木栄五郎、辰己涼介が記録したチーム最多の6盗塁を上回っている。

 いや、去年6て! おいっ!

 過去に4度の盗塁王に輝いた彼から学ぶ事が多いのだろう、ここまで山崎剛も7盗塁で現在チーム盗塁数がリーグ2位と明らかに変わり始めている。思えば2016年シーズン、ファイターズには大きく負け越した。

 あの時は「西川、中島」の1、2番にやられたイメージが強い。

 今シーズン「西川、小深田」「西川、山崎」が他球団にとってのあの嫌な存在になると信じている。

「ポスティングシステム不成立でメジャー断念、そして翌年のノンテンダーで悔しい思いをしたのが、最大の理由かなぁと思います」

 そう表現するのは智弁和歌山OBで野球部部長も務めた古宮克人氏である。

「もう一度、自分の価値を、野球への取り組み方、向き合い方を謙虚に見つめ直した結果、今楽天で本気の西川遥輝が見られてるような気がするんですよねぇ」

 今シーズン“本気の西川遥輝”を見ることができるんだ。

 “本気の西川遥輝”

 グッズ販売も検討レベルのキラーワードじゃないか。

■後輩・黒川史陽にも大きな影響を与えるだろう

 “本気の西川遥輝”はきっとこの男にも大きな影響を与えるだろう。智弁和歌山の後輩、黒川史陽選手だ。2019年ドラフト2位の3年目、同級生の佐々木朗希、宮城大弥に奥川恭伸、紅林弘太郎や石川昂弥には負けてられない。

 4月26日のマリーンズ戦で1軍に上がるとさっそく7番サードでスタメン出場、4打数2安打と結果を残した。

 ファームでは昨シーズンしかり、今シーズンの成績からもそこにいるべき選手ではない。

「今年は300打席必ず立つと言って年明けに仙台へ帰っていきましたよ。首位打者とってもらいますっ」

 教えてくれたのは父の黒川洋行氏だ。

 経営する奈良のバッティングセンターが僕の奥さんの実家のすぐ近く。偶然にお邪魔したのをきっかけに仲良くさせていただいている。オープン戦で結果を出すも下に落とされた事にも「心配無用でした。あの精神力は息子ながら僕も尊敬します。凄い選手達がたくさんいる今こそレギュラーを獲りたいと燃えてるみたいです」。

 2019年夏の甲子園3回戦、智弁和歌山vs星稜。試合終盤、暑さと体力の消耗からか、足がつりはじめた星稜のエース奥川恭伸に自分が熱中症対策で飲んでいるサプリメントを渡したのを思い出した。自分も本気だから、奥川にも万全の状態で本気できて貰わないと嫌なんです。セルに仙豆を渡した悟空の発想である。相手がどうではなく、昨日の自分より少しでも野球がうまくなる為に日々を過ごしている彼のような選手が将来イーグルスのリーダーに相応しい。

 本気の西川遥輝が今年のイーグルスを引っ張り、その存在により未来のニュースターが誕生するであろう今シーズン、どう考えても負ける気がせーん!

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(かみじょう たけし)

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