「板野友美さんですよね?」マスクメイクで大ブレイクのざわちんが語る、埼玉のショッピングモールを騒然とさせたある出来事――2021年BEST5
2022年05月05日 07時00分 文春オンライン

ざわちんさん ©松本輝一/文藝春秋
2021年(1月〜12月)、文春オンラインで反響の大きかった記事ベスト5を発表します。インタビュー部門の第5位は、こちら!(初公開日 2021年12月30日)
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ものまねマスクメイクで、一躍TVに引っ張りだこになったタレント・ざわちんさん。特に元AKB48の板野友美さんのものまねメイクは、街中で本人と勘違いする人が続出するほどだったという。
ブレイクから7年、昨年からコロナによりマスク着用が日常化したため、ざわちんさんのマスクメイク術に、新たに注目が集まっている。そんなざわちんさんに、マスクメイクを始めたきっかけや、マスクを外すことを決めた理由、マスクメイクのポイントなどを詳しく聞いた。(全2回の1回目/ 後編 を読む)
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■もともと自分の顔にすごくコンプレックスがあった
――ざわちんさんといえばマスクメイクですよね。中学生の頃からマスクメイクの研究をしていたとのことですが、始めたきっかけはなんだったのでしょうか?
ざわちん 当時、風邪でなくても、マスクするのが流行っていたんですよ、女子の間で。別に意味があるわけじゃないけど、マスクしているのがかっこいい、イケてるみたいな。だから私だけが、マスクしていたわけではなくて。
ちょうどその頃、桐谷美玲さんの大ファンだったので、雑誌に載っていた桐谷さんのメイク術を真似して、マスクをして友達と遊びに行ったんです。そしたら友達に「すっごいそっくりじゃん!」って言われて、マスクメイクいけるかも、と思ったのが一番最初です。
もともと自分の顔にすごくコンプレックスがあって。母がフィリピン人なんですけど、肌が黒いのがすごく嫌だったんです。それに面長な顔も嫌いで。自分の顔に自信がなかったんです。
でもマスクをすることで目元しか見えない。コンプレックスの顔の半分が隠れるし、みんなからも可愛いと褒められるのが嬉しくって。それでどんどんのめり込んでいきました。
■似せるのに重要なのは眉毛と髪型
――そこからいろんな芸能人のメイクをしていったんですね。
ざわちん そうです。桐谷さんの次にくみっきーさん、浜崎あゆみさん、倖田來未さんのものまねメイクをしていきました。そのたびに友達に褒められていましたね。SNSに載せたりはせずに、あくまで自己満でやっていました。
――桐谷美玲さんや浜崎あゆみさんって全然印象が違いますけど、ちゃんと似ているのがすごいですよね。
ざわちん 眉毛と髪型がとても重要です。眉毛の形や太さってすごく大事なんですよ。かなり印象を変えるので。
■「板野友美らしき人物がマスクをかけた姿で現れた」と騒然
――テレビに出演し始めたきっかけは、なんだったんでしょうか?
ざわちん 板野友美さんのものまねメイクですね。でも、最初から板野さんのメイクを目指していたわけではなくて。当時、涙袋メイクが流行っていて、涙袋を生かしたメイクを香里奈さんがやっていたんです。私は人より涙袋が大きくて、それが少しコンプレックスだったんですけど、香里奈さんのメイクをしたら涙袋が自然な感じになってくれて。
そのメイクをして家族とショッピングしていたら、「板野友美らしき人物がマスクをかけた姿で現れた」とショッピングモール内は騒然となり、多くの目撃情報が写真付きでSNS上にアップされました。
板野さんは、北海道で行なわれるAKB48の握手会に参加する予定だったみたいなんですが、当日になって体調不良を理由に急きょ参加をキャンセルしていたので、サボリ疑惑が持ち上がったようなんです。実際は、私だったんですけど、マスクをしていたのでみんな勘違いしてしまって。「板野さんですよね?」とファンから声をかけられました。新聞にも載ったんですよ(笑)。板野さんにご迷惑をおかけしてしまったんですが、それがきっかけで板野友美に似ていると話題になりました。
■父が勝手に「モノマネAKB」に応募
――よほど似ていたんでしょうね。メイクもそうですが、もともと雰囲気も似ているような。
ざわちん それはよく言われます。目元が似ていると。
ちょうどその頃、フジテレビのものまねグランプリで「モノマネAKB」を募集していたんです。それに私の父が勝手に応募して、オーディションに行くことになりました。板野さんのものまねメイクをして行ったら、その日のうちに合格だと言われて。普通は1週間くらい後に連絡がくるみたいなんですが、すごく似ているということで、その場で出場が決まりました。
普通ものまねする人って、マスクしないじゃないですか。でも私の場合は、マスクしていないと似てないのが、逆に新鮮で面白いということで、特別にマスクありで出演させていただけることになりました。
――それからテレビにで始めるんですね。
ざわちん そうです。板野さんのものまねメイクの反響がすごくて。他にも見てみたいという声もあったので、それからいろんな芸能人のものまねメイクをし始めました。性別や国籍を問わず。
――もともと芸能界には興味があったのでしょうか。
ざわちん そうですね。なんとなくこういう仕事をしてみたいと思っていました。小学校の時に、顔のコンプレックスを周りからイジられた経験があって。だからこそ見返してやるという気持ちもありましたね。
■印象に残っているものまねメイクは羽生結弦さん
――これまで失敗作も含めると、300近いものまねをやっているとのことですが、印象に残っているものまねメイクはどなたでしょうか?
ざわちん 羽生結弦さんです。性別も違うし、羽生さんはキリッとした奥二重で自分とは真逆なので、結構研究しましたね。
二重から一重になるってすごく難しくて、どうしたらいいんだろうと悩んでいた時に、たまたまアイテープをしながら目を擦ったら、一重になったんです。「あ、これだ!」と思って、一重メイクをマスターしました。あとは髪の毛を濡らしたりして、汗をかいている羽生さんを意識しました。眉毛にも眉毛用のマスカラを塗って、一本一本毛を立たせて男らしくしていましたね。
このものまねメイクをブログにアップしたら、アクセス数も上がって、いろんなテレビ番組のオファーもたくさんいただきました。羽生さんには、とても感謝しています。
【後編を読む】 「マスク依存症のようでした…」ものまねメイクのざわちんが語る、TVでマスクを外すきっかけになった大物芸能人の一言
(「文春オンライン」編集部)
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