飢え、寒さ、白熊の襲撃、迎えの保証もない…過酷すぎる“北極での冒険譚” 「氷がすべてを隔てても」を採点!

飢え、寒さ、白熊の襲撃、迎えの保証もない…過酷すぎる“北極での冒険譚” 「氷がすべてを隔てても」を採点!

Netflix映画『氷がすべてを隔てても』独占配信中

■〈あらすじ〉

1909年、デンマーク領グリーンランド北部。アイナー・ミケルセン隊長(ニコライ・コスター=ワルドー)が率いるデンマークの探検隊は、行方不明の遠征隊が残した地図を回収するために、アラバマ号で上陸していた。5カ月に及ぶ過酷な探検に誰もが尻込みする中、立候補したのはアラバマ号の整備士アイバーソン(ジョー・コール)だった。翌年3月、ミケルセンとアイバーソンは2台の犬ぞりで出発し、多くの犠牲を払いながらも目的の地図を発見する。満身創痍で基地に戻った二人を待ち受けていたのは、流氷に破壊されたアラバマ号と、誰もいない基地だった。

■〈解説〉

Netflixオリジナル映画。北極を舞台にした冒険譚を実話に基づいて描くサバイバル映画。監督は『イエスタデイ』のペーテル・フリント。103分。

中野翠(コラムニスト)

★★★★☆20世紀初頭にこんな凄い探検が?! 知力と体力。空の青と氷の白。それだけの世界によく耐えられるなあと圧倒された。

芝山幹郎(翻訳家)

★★★☆☆妥協を拒む探検映画かと思いきや、幻覚を出してくるのが型通り。空間の映像がポエジーを感じさせないのも歯がゆい。

斎藤綾子(作家)

★★★★☆飢えと寒さと白熊の襲撃に耐え、迎えの保証もない陣地取り。国の広さを確保する闘いは今も昔も命がけで必要なのか。

森直人(映画評論家)

★★★☆☆『南極物語』を想起しつつ飽くまで苛酷と狂気の世界。男性的ロマンとしての冒険を批評的に対象化する視座も興味深い。

洞口依子(女優)

★★☆☆☆北極圏で当時何があったかという大冒険的脚本だが撮影は適切な比率対応。大画面で見る迫力には敵わないと知り乍らも。

『氷がすべてを隔てても』(アイスランド、デンマーク)
https://www.netflix.com/jp/title/81115160

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2022年6月2日号)

関連記事(外部サイト)