「腕と度胸の勝負」で押し切る姿勢の頼もしさ…「トップガン」待望の続編! 「トップガン マーヴェリック」を採点!
2022年06月14日 18時00分 文春オンライン

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■〈あらすじ〉
マーヴェリック(トム・クルーズ)は米海軍史上最高のパイロットと称賛されていた。しかし、度重なる常識破りの行動が原因でテストパイロットの任を解かれ、エリート・パイロットの訓練校〈トップガン〉に赴任させられる。母校に戻った彼に課された任務は、12名の若いパイロットを訓練し、達成困難な極秘ミッションに挑む6名を選抜することだった。訓練生の中には、マーヴェリックとの訓練中に事故で亡くなった相棒グースの息子、ルースター(マイルズ・テラー)の姿があった。マーヴェリックは誰一人として死なせないために、戦いの厳しさと、仲間を守ることの大切さを教えるが、訓練生たちは彼の型破りな指導に戸惑い反発する。
■〈解説〉
1986年公開作『トップガン』の続編。天才パイロットが教官として新世代パイロットと向き合う姿を描くアクション・ドラマ。監督は『オンリー・ザ・ブレイブ』のジョセフ・コシンスキー。131分。
中野翠(コラムニスト)★★★★☆さすがに若い頃のピカピカ感は薄らいだが、T・クルーズ、変わらぬ献身的な演技。出演作の数々を重ね合わせながら観た。
芝山幹郎(翻訳家)★★★★★ハイテク信仰に走りかねない話を、「腕と度胸の勝負」で押し切る姿勢が頼もしい。重力と現実に逆らう、堂々たる娯楽映画。
斎藤綾子(作家)★★★★★離着陸の爆音に全身が共振し、爆撃機にかかるGは体が捩れそうなほど。懐かしのBGMと迫力の物語は絶対に大画面で。
森直人(映画評論家)★★★★★特別な名篇。青春スターから空を駆けるラストカウボーイへ。希有な映画人が36年分の固有の厚みを美しく活かし切った。
洞口依子(女優)★★★★★空中シネマトグラフ!マーヴェリックな主人公にC・イェイガー想起。キルマーの復活は癌患者に愛と勇気と希望が!必見。
『トップガン マーヴェリック』(米)
全国公開中
https://topgunmovie.jp/
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2022年6月16日号)
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