“あの女優”に代役無し? 日本映画「カメラを止めるな!」のフランス版リメイク 「キャメラを止めるな!」を採点!

“あの女優”に代役無し? 日本映画「カメラを止めるな!」のフランス版リメイク 「キャメラを止めるな!」を採点!

©2021-GETAWAY FILMS-LA CLASSE AMERICAINE-SK GLOBAL ENTERTAINMENT-FRANCE 2 CINÉMA-GAGA CORPORATION

■〈あらすじ〉

 映像ディレクターのレミー(ロマン・デュリス)のもとに、日本で大ヒットしたゾンビ映画のリメイク企画が舞い込む。その内容は、カメラ1台で30分間ワンカットで撮影し、B級映画専門チャンネルで生中継するという無茶なものだったが、元女優の妻(ベレニス・ベジョ)に背中を押されて引き受ける。

 しかし、本番までの3週間、俳優たちのわがままやプロデューサーのマダム・マツダ(竹原芳子)の無理難題に悩まされることに。なんとか本番当日を迎えるも、開始45分前に、監督役とヘアメイク役の俳優が交通事故で入院したという悲報が届く。急遽、レミーが監督役、見学に来ていた妻がヘアメイク役で代役を務めることになるが、現場は大混乱に陥っていく。

■〈解説〉

 上田慎一郎監督の『カメラを止めるな!』を、『アーティスト』の監督で、スパイ・パロディ映画「OSS」シリーズを手がけたミシェル・アザナヴィシウスがリメイク。原作と同じ構造で、映画制作の現場をコミカルに描く。112分。

中野翠(コラムニスト)

★★★☆☆つまらなくはないが、おかしみの表現がストレート過ぎて。監督が一番楽しんだのでは? こけし顔のあの女優に救われる。

芝山幹郎(翻訳家)

★★★☆☆OSSシリーズで名を馳せた監督だけに、ふざけたアクションはお手の物。種明かしの箇所では演出に弾みがついている。

斎藤綾子(作家)

★★★★☆興行収入の算段やら台詞が多くて邦画を見返したくなる。人間ピラミッドはやっぱり感動。竹原芳子の味わい代役なし。

森直人(映画評論家)

★★★☆☆楽しい企画。日本から「バトンを渡した」構造にウケた。お祭り騒ぎのフレンチ喜劇で、竹原芳子の存在感がさらに光る!

洞口依子(女優)

★★☆☆☆リメイクをした事で作品の肝が段々とゾンビ化してる様だった。日本版がそうであった様に今作も“監督自身の映画”か。

『キャメラを止めるな!』(仏)
TOHOシネマズ シャンテほか全国公開中|
https://gaga.ne.jp/cametome/

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2022年8月4日号)

関連記事(外部サイト)