阪神・岡田彰布元監督“再登板”で強力投手陣が弱体化!? 藤浪晋太郎は米球界希望、西勇輝は巨人にFA流出危機…

阪神・岡田彰布元監督“再登板”で強力投手陣が弱体化!? 藤浪晋太郎は米球界希望、西勇輝は巨人にFA流出危機…

阪神 強力投手陣が弱体化も

阪神・岡田彰布元監督“再登板”で強力投手陣が弱体化!? 藤浪晋太郎は米球界希望、西勇輝は巨人にFA流出危機…

西勇輝投手 ©時事通信社

 プロ野球阪神の来季監督に、岡田彰布元監督(64)の復帰が決定的になった。その直後に藤浪晋太郎投手(28)がポスティングシステムを利用し、MLBに挑戦する意向を表明した。球団には昨オフ、申し入れていたそうだが、元NPB球団監督は「岡田さんになるから、よりアメリカに行きたい気持ちが強くなったんだろうな……。藤浪は金本(知憲)監督の時に制球難で勝てなくなった。今ようやく制球が上向いてきたのに、同じ強面の岡田さんだと二の舞になりかねない」と新監督との相性の悪さを指摘する。

 阪神では今オフ、海外フリーエージェント(FA)権を取得したエース格の西勇輝投手(31)も流出が取り沙汰されている。オリックス時代に監督だった岡田氏との因縁を踏まえると、移籍はより現実味を帯びる。9月28日時点で12球団ナンバーワンのチーム防御率2.67を誇る阪神だが、岡田氏の監督復帰で金看板の強力投手陣がいきなり「弱体化」するかもしれない。

■平田監督ならポスティング希望はなかった?

 藤浪は大阪桐蔭高から2012年にドラフト1位で入団し、3年連続2桁勝利を挙げた。同学年の大谷翔平(エンゼルス)と双璧の逸材とされ、順調にエースの階段を上っていた。

 ところが16年、金本監督の就任を機に暗転する。

「精神野球の金本監督とはソリが合わなかった。1年目(の7月)に明らかに限界だった藤浪に代打も送らず、懲罰的に161球投げさせた試合はファンでなくても印象に残っているだろう。当時不振だったとはいえ、ここまで長期のスランプになったのはあの試合があったからと言われる。精神的なダメージが大きかったのだろう。制球難の原因は“イップス”を指摘されるほどだった」(当時の担当記者)

 今年は8月に1軍昇格後、格段に制球力がアップし、先発で好投が続いた。とはいえ、完全復活と判断するには時期尚早だ。来年1年間、先発ローテーションを守り、制球力への自信を確かなものにした後のMLB挑戦が無難に映るのだが…。

「岡田さんは評論家としても歯に衣着せぬ発言で、阪神の選手に対しても厳しかった。これが同じチームで監督と選手の関係になればどうなるか、藤浪にも容易に想像できる。(岡田氏とともに新監督候補に挙がった)平田(勝男)2軍監督なら気心が知れており、藤浪は日本でもう1年はプレーしてメジャーを目指したかもしれない。前倒ししようとしている感は否めない。後は球団が岡田さんの意向を聞いた上で、ポスティングを認めるかどうか」(前出の元監督)

■西と岡田氏の関係は修復不可能

 西に至っては岡田氏との関係は「修復不可能」とさえ囁かれる。11年前の“事件”があるからだ。

 西がオリックス時代の11年7月の楽天戦、西は先発したものの立ち上がりから低調だった。これに対して、当時の岡田監督は「準備不足」と叱責し、2回を投げ終えた後に前代未聞と言える試合中のブルペンでの投球練習を命じたのだった。試合でも8回まで120球を投げさせた。「しょうもない投球してるからブルペンに行かせたんや」と岡田監督に悪びれる様子はなかった。

「肉体的にもそうだが、精神的にこれだけ追い込むと、一歩間違うと投手生命を絶ちかねない。懲罰で球数を多く投げさせた点では金本監督に重なる。将来のエースだからと期待の裏返しだっただろうが、反骨心ではなく反発心に火が付いてしまう今の選手には馴染まない指導法だった」(前出の元監督)

 確執のタネはこれだけではない。西が19年、国内FAでオリックスから阪神に移籍した時のことだ。

 「岡田さんは西を『去年(18年)は10勝13敗やろ。10勝って13負けるなら、3勝0敗の投手の方がええやろ』とこき下ろした。西は確かに負けが多い投手だが、オリックスでは5度も2桁勝利をマークしていた。阪神での4年間もほぼローテーションを守り通し、投手陣でエース格となった。でも、岡田さんの監督内定報道が出た時、これで西の移籍は決まったと思った」(阪神球団職員)

■「西は岡田阪神に目の色変えるはず」

 藤浪は荒削りながら160キロ超の直球や140キロ台の高速フォークなどをもち、潜在能力の高さがずばぬけている。米メディアでは早くもかつては大谷のライバルだったことが取り上げられた。

「うまくいけば先発の最後方の5、6番手。リリーフ経験もあって使い勝手がいいため、複数球団が興味を示すと思う。まだ20代で、ある程度長期の契約年数も見込める」(米大手マネジメント会社の代理人)

 一方の西は早くも先発陣が手薄な巨人がFA移籍先の有力候補に挙がる。

「巨人の先発陣は菅野(智之)に衰えが見え、戸郷(翔征)以外の若手投手の台頭にはもう少し時間がかかる。巨人にはたとえ獲得したFA選手が活躍しなくても、同一リーグならライバル球団の戦力をそぐだけでも意味があるとの発想があり、今オフの目玉の先発投手の獲得に乗り出さない理由が見当たらない。球界では岡田―西の関係は周知の事実で、本腰を入れてくるはず」(在京セ・リーグ球団の編成担当)

 西は今季、巨人戦で4試合に登板し、2勝1敗、防御率0.90と得意にした。

「巨人にとっては来季、苦手投手がいなくなる上に、西は阪神戦で岡田さんのチームには負けまいと目の色を変えてくる」(前出の元監督)

 岡田氏は08年に自身が監督退任した後の阪神の戦力を振り返った際「ピッチャーは今が一番いい」と評した。さらに藤浪の名を挙げ「復活したら勝てるピッチャーもいる」と層の厚さに感心していた。球界最強の投手陣の来季編成はしかし、自らがまいた種で揺らいでいる。

(木嶋 昇/Webオリジナル(特集班))

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  • 1

    長過ぎる記事を載せる狂人(怒)

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