娘はアイドルの芹澤もあ(16)! 元EE JUMP後藤祐樹(36)が語る、親子関係を発表した“舞台裏”――2022年BEST5
2023年01月06日 07時00分文春オンライン

後藤祐樹さん
2022年(1月~12月)、文春オンラインで反響の大きかった記事ベスト5を発表します。男性芸能人部門の第5位は、こちら!(初公開日 2022年11月3日)。
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元モーニング娘。の後藤真希を姉に持ち、自身もダンスボーカルユニットEE JUMPのメンバーとして活躍するも、不祥事によってデビュー3年目で引退。2007年には銅線窃盗事件で逮捕され、懲役5年6ヶ月の判決を受けた後藤祐樹(36)。
登録者数12万人を誇るYouTubeチャンネルの運営、格闘家・朝倉未来との対戦で新たに注目を浴びている彼が、2022年11月3日に自身のYouTube上でアイドルの芹澤もあ(16)が長女であることを公表した。
離婚以来の娘との再会、その後の交流、親子としての今後などについて、千葉県八街市にある自宅で話を聞いた。(全3回中の第3回/ 第1回 から読む)
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■後藤祐樹が、長女がアイドルと知った瞬間
――アイドルの芹澤もあさんとの親子関係を発表されました。アイドルグループ・ukkaのメンバーとして活動されていますが、芸能活動をされているのはご存知でしたか。
後藤祐樹(以下、後藤) デビュー当時は知らなかったですね。
6年くらい前に、僕の甥っ子が別れた前の奥さんと娘3人に渋谷でバッタリ会ったらしいんです。もあは長女なんですけど、甥が「いま、なにやってるの?」と聞いたら「アイドルやってるよ」って。それを甥から聞いて知ったんです。
いま16歳なんですけど、ukkaが桜エビ~ずという名前で結成された頃に9歳で入ったらしいです。
――離婚後はお会いしてなかったそうですが、どういったきっかけで再び交流するように?
後藤 これも6年くらい前なんですけど、僕と前の奥さんの共通の友達から「元奥さんが連絡を取りたがってるよ」と言われて、離婚してから久々に連絡したんですよ。
それで近況などを話し合って「もあはどう?」と聞いてみたら、「アイドル活動していて、パパにも会いたいって」と教えてくれて。その数カ月後に、中学生だったもあと前の奥さんに会ったんです。もあが小学校1年生の時に離婚したので、6~7年ぶりくらいの再会でしたね。
――会った時の心境って。
後藤 「会いたい」と言ってくれただけでも嬉しかったけど、会ったら会ったで「どう対応したらいいんだろう……」って気持ちが大きかったですね。父親ではありますけど、一緒に暮らしていなかった期間のほうが長いので。なおかつ異性で、思春期じゃないですか。だから「どんな言葉をかければいいんだろう」とか考え込んじゃいましたね。
本来であれば、自分が一番近くにいなければいけない存在だったわけじゃないですか。自分のせいで父親がいるという状況を失わせた、自分が娘の人生を変えてしまった思いがあったので、本当に申し訳ない気持ちが大きかったですね。
――もあさん自身も祐樹さんに対して、そうした思いを抱いていそうでしたか。
後藤 わからないですけど、その時によって気持ちがあっちに行ったりこっちに行ったりする年齢だなと思っていたので。とはいえ一番最初に会った時は、やっぱり娘との距離は感じましたね。
――ついつい敬語になってしまったりとか。
後藤 いまでも敬語を使ったりします。自然にしゃべらなきゃとは意識はしてるんですけど、ふとした時に敬語になっちゃったりしますね。もちろん、普通の親子が話すような会話みたいな流れの時もありますけど。
娘の方もたまにかしこまってることがあって、お礼を言う時に「ありがとうございます」みたいな。
――その後も交流は。
後藤 続いています。ちょこちょこ会って、ukkaのライブにも行ったりしますし。
■芸能活動をすることで、娘が攻撃されるんじゃないか
――もあさんにとって祐樹さんは、父であり芸能界の先輩でもあります。どういったことを相談されますか。
後藤 芸能活動の期間でいうと、僕なんて9歳からアイドルをやってきた娘には及ばないんですけど。でも、一度は芸能界を離れて、みなさんに再び注目してもらえるようになってきたなかで、僕がどういったことを意識してるのか、気をつけているのかが、娘からすると気になるみたいです。
あと、娘は飽きっぽいところがあるんですけど、僕はどんなことでもいいから継続するのが一番大切だなと思っているので、そうしたことを言ったり。ちょくちょく「こういうことをやってみたほうがいいよ」といったアドバイスはするようにしています。
――芸能人の方がお子供さんに芸能界を目指すと言われて、反対するかしないか悩むことがあると思います。祐樹さんは、娘さんがアイドルをやっていると知って、反対したい気持ちに駆られたりは。
後藤 最初に聞いた時は、正直やってほしくなかったですね。自分が芸能界にいた頃を振り返ると、いい思い出よりも悪い思い出のほうが勝っちゃっていたので。それは僕のやる気の問題で、やらされていたわけではないんですけど、まぁ、同じような思いはしてほしくないなと。
あと、いまはSNSなんかでいろいろ書き込まれる時代ですから、僕と親子関係であることを悪いふうにしか言われないんじゃないかって。それに娘が耐えられるのかどうか不安でもあったし。
けど、もう娘も高校生ですから。僕との親子関係はもちろん、芸能界はどんなところか、アンチの存在とかそういったことに対する耐性がついてきてるので。いろんなことがあるかもしれないですけど、めげずに頑張ってほしいなってのが正直な気持ちではあります。
■親子であると明かした経緯
――今回親子であることを明かした経緯は?
後藤 去年、別の媒体さんで取材していただいた際に「娘が3人いて、長女はアイドルをしてます」とポロッと言ってしまったんです。そこから、僕が娘のTikTokをフォローしていたのがバレて、ネットの掲示板で娘がさんざん叩かれたんですよ。
「自分は悪いことをしてないのに、なんで叩かれなきゃいけないんだ。父親が悪いことをしたせいで、こんなことになった」と娘からすごく責められたんです。「会いたくもないし、連絡も取りたくない」って言われて、申し訳ないことをしちゃったなと後悔して。
――連絡は取らずにいましたか。
後藤 あえて連絡しませんでした。こっちから連絡して、言い訳がましいことを言っても、娘の気持ちは落ち着かなくなる一方ですから。娘には一日一日いろんな活動を重ねながら、すこしでも気持ちを前向きにしてもらえるようにって願うしかなくて。
そんな状況が1年ほど続いて……ここ数ヶ月ですよ、娘のほうから連絡をもらえるようになったのは。前回の件では大変だったけど、いまは前向きになった、親子関係もいずれはわかることだし、と。
僕もSNSでの活動もしているので、今後はそこでなにか一緒にいろんなことができたらいいなって思いが娘にもあったみたいで。そういうこともできるなら、僕らのことを公表してもいいかなと言ってくれたので。
――そう言ってもらえるとうれしいものですよね。
後藤 うれしかったですね。普通に親子として、一緒に撮った写真をいろんな人に見てもらったり、SNSに投稿したい気持ちもあったし。ふたりでダンスしているのをTikTokに投稿したいなとか。いままで、そういうのがまったくできなかったので。
――YouTube「おっととっとちゃんねる。」やTikTokで親子共演の企画を進めていたりは?
後藤 この前、 娘とお買い物に行った動画を撮ってまして 。僕が「BreakingDown 6」に出る日、それをYouTubeで流す予定です。
写真=三宅史郎/文藝春秋
(平田 裕介)
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