〈ミタパン フジ退社へ〉「三田さんもやっている」フジが激震した女子アナ7人の“美容室ステマ写真”
2023年01月28日 10時00分文春オンライン

野島卓アナウンス室部長
〈ミタパン フジ退社へ〉三田友梨佳、井上清華、三上真奈、宮澤智、久慈暁子も…女子アナの“美容室ステマ”を巡りフジテレビが調査 から続く
1月28日、“ミタパン”の愛称で親しまれていたフジテレビの三田友梨佳アナウンサー(35)が退社することが発表された。フジテレビに3月まで在籍するものの、情報番組『Mr.サンデー』は明日日曜日の放送をもって卒業する予定だという。
長年ニュースの顔としてフジの看板を背負っていた三田アナ。しかし過去には、女子アナ“集団ステマ疑惑”への関与が報じられるなど、“お騒がせ”な一面も見せていた。三田アナの素顔に迫った「 週刊文春 」の記事を再公開する(初出:週刊文春 2021年4月22日号 年齢・肩書き等は公開時のまま)。
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湾岸のテレビ局に響き渡る怒号。“事件”は美容室で起きていた――。女子アナたちが軽い気持ちで受けた“特別待遇”。だがそれは、就業規則に抵触し、社会通念上許されぬ行為だった。焦った部長は火消しに走るが……。放送人としての自覚が問われる内幕スクープ。
「フジテレビの社員としてアウトだ! 週刊誌に漏れたら大変なことになるぞ!!」
3月下旬、フジテレビアナウンス室の会議室に怒号が鳴り響いた。声の主はアナウンス室のナンバー2、野島卓(たかし)部長(54)。会議室には何人もの女性アナウンサーたちが呼び出され、青ざめた表情で退出していく。
彼女たちは一体、何をしてしまったのか――。
“事件”が発覚したきっかけは、広報部に来た1本の取材申請だったという。
「ある週刊誌が女子アナ記事を作るにあたり、井上清華(せいか)アナ(25)の足の指がネイルサロンのサイトで公開されている事実について問い合わせて来た。そこで広報部が『まさか宣伝に加担しているのでは?』と“キナ臭さ”を察知。アナウンス室に調査するよう求めたのです」(フジ関係者)
野島部長は井上を呼び出して詰問。そこからアナウンス室の“パンドラの箱”が開いていく。
「井上は通っている美容室とその系列店で、店のインスタグラムに写真を掲載する代わりに、料金をタダにしてもらっていたことを白状したのです」(同前)
■芋づる式に挙がった“女子アナの名前”
井上にとっては時期も最悪だった。3月末から「めざましテレビ」のMCに抜擢されたばかりだったのだ。
そこで井上は、こう主張したという。
「自分だけではありません」
野島部長が事情聴取を開始すると、芋づる式に女子アナの名前が挙がっていった。「プライムオンラインTODAY」のMC・宮澤智アナ(31)、「めざましどようび」などの報道番組を担当する久慈暁子アナ(26)、「めざまし8」などのMC・堤礼実アナ(27)。さらに三上真奈アナ(32)、杉原千尋アナ(25)、海老原優香アナ(27)の6人だ。
「井上同様、お互い“密告”しあう形になり、どんどんメンバーが増えていきました」(前出・フジ関係者)
この7人の女子アナたちには、ある共通点があった。
「彼女らが通っていたのは、渋谷区を中心に展開される芸能人御用達の人気美容室A(仮名)。ヘアカットだけでなく、系列店でもネイルやマツエクなどの施術を無料で提供してもらっていた。その見返りとして、店の看板の前で撮影するなどして、来店したことをインスタグラムなどのSNSで公開。店の広告塔として宣伝に一役買う“ステマ”行為をしていたのです」(同前)
小誌が確認できただけで、井上は2019年11月から1年半の間に5回、宮澤は19年の2月から2年の間に4回、店のインスタに写真が掲載されていた。
■「チヤホヤされていたので昔からタダが当たり前」
さらに自身の公式インスタで髪型を変えたことなどを配信し、その投稿を店側に引用させる“リポスト”という手口を使う例も。これは、万が一バレた場合、「店側が勝手にやった」と言い訳ができる手法として彼女らに浸透していた。19年の2月に投稿された堤、20年の10月に投稿された三上、杉原、井上の写真がそれに該当する。
しかしなぜ、7人もの女子アナが同じ美容室に足しげく通うことになったのか。その背景には木下康太郎アナ(35)の存在があった。
「木下は『三代目J SOUL BROTHERS』のメンバーと親しく、女子アナを餌に幾度となく合コンを主催していた。三代目メンバーと美容室Aの代表が懇意にしていた流れで女子アナを店に斡旋したのです。彼も部長に呼ばれ、叱責されたそうです」(アナウンス室関係者)
3年以上前から通っていた女子アナもいるという美容室Aは、正規の値段が2万〜3万円ほど。1回2万円の施術だとして、月に一度でも7人で月に14万円、年間にして160万円以上になる。これにネイルなども追加されると、7人で数百万円に及ぶサービスを受けていたことになる。
■「何でこんなことで?」
「野島部長は彼女たちに『いつ、何回行った? 単価はいくらか? 総額いくらか?』と問い詰め、内容を書面で提出するよう求めました。ただ、みんな大学生の頃からチヤホヤされていたので、昔からタダが当たり前。『何でこんなことで?』と反省の色は無く、口々に『友達だから断れなくて』『無断で載せられた』などと言い訳している」(同前)
さらに久慈は最近、別のジムのインスタにも登場するようになっている。
「当初、金額を聞いて断念したそうですが、無料と聞いて飛びついたんだそうです」(久慈の知人)
だが、この7人の女子アナたちにも言い分があった。井上をはじめとし、口々にこう釈明したという。
「先輩の三田さんもやっているから大丈夫だと思った」
「三田さんだけ怒られないのはおかしい!」
■三田アナ“特別待遇”のワケ
三田さんとは、フジの夜のニュース番組「LiveNewsα」および、日曜夜の報道番組「Mr.サンデー」のMCを務める三田友梨佳アナ(33)のことだ。
三田が通う美容室は件のAではなく、父親も通う三田家御用達の美容室Bと、司会の宮根誠司が用意した「Mr.サンデー」のヘアメイクが在籍する美容室Cだ。
確かに、後輩女子アナが指摘するように、三田は、20年9月18日から3回、美容室Bのインスタに登場。美容室Cに至っては、インスタで写真掲載はもちろんのこと、まるでシャンプーのCMのように笑顔で髪をかき上げ、くるりと回る動画まで配信している。
三田は周囲にこう弁明しているという。
「自分はお金を払わなくていい理由がある。番組で宮根さんがつけてくれるヘアメイクさんのところだから」
だが、前出のアナウンス室関係者はこう語る。
「そもそも局アナは、局が用意したヘアメイクにセットしてもらうのが通常で、三田さんだけ特別待遇なのはおかしい。彼女も野島部長に呼ばれましたが、おとがめなしだったのです」
〈ミタパン フジ退社へ〉部長が“隠蔽工作” フジ女子アナ7人“美容室ステマ” 三田友梨佳アナを直撃すると… へ続く
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2021年4月22日号)
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