「サイン盗み」疑惑 習志野・小林徹監督が語る星稜への「敬意と感謝」

選抜高校野球大会で「サイン盗み」疑惑 習志野監督が星稜への「敬意と感謝」を語る

記事まとめ

  • 東邦が習志野を破り優勝した第91回選抜高校野球大会で「サイン盗み」疑惑が一大騒動に
  • 星稜の林和成監督が習志野の控え室を訪れ「サイン盗み」行為に対し小林徹監督に猛抗議
  • 林監督はサイン盗みについていまだ確信を持つというが小林監督に疑惑への思いを聞いた

「サイン盗み」疑惑 習志野・小林徹監督が語る星稜への「敬意と感謝」

「サイン盗み」疑惑 習志野・小林徹監督が語る星稜への「敬意と感謝」

習志野・小林監督は疑惑を否定 ©柳川悠二

 東邦が習志野を破り、平成最後のセンバツ王者となった第91回選抜高校野球大会。今大会で一大騒動となったのが「サイン盗み」疑惑である。3月28日、星稜(石川)対習志野(千葉)の試合後、星稜・林和成監督が習志野の控え室を二度にわたって訪れ、習志野ナインの「サイン盗み」行為に対して小林徹監督に猛抗議をしたのだ。

 疑惑のシーンは4回表。習志野が二塁まで走者を進めた際、星稜の捕手が二塁走者に不審な動きがあることを主審に告げた。さらに二死満塁になった時、あらためて林監督が習志野のサイン盗みを主審にアピール。4人の審判団が集まって協議したが、相手ベンチに注意はなく、すぐに試合は再開された。試合は1−3で星稜が惜敗した。

 林監督は抗議の翌日、高野連に騒動を起こしたことについて謝罪の電話を入れたが、習志野のサイン盗みについては、いまだに確信を持っているという。

 この騒動を受け、ノンフィクションライターの柳川悠二氏が4月1日、準決勝を翌日に控えた習志野の小林監督を単独取材。小林監督は言葉を選びながら、かけられた「サイン盗み」疑惑について思いを語った。

――サイン盗みは本当になかったのでしょうか。

「僕は子どもたちと、戦略や作戦の話を一度もしたことがないんです。だからそういう話が持ち上がった時に、『え?』という対応しかできなかった。(林監督が)どういう場面を拾って、主張されているのか。現実には4回以降ですか? 審判の方も注意深く見られていたと思いますので……。僕は正直言って、選手を信用しています」

――では、(星稜の)林監督に謝罪を求めるお気持ちは?

「ぜーんぜん、ないです。試合前から試合後もずっと、日本一を目指す高い志を持った星稜さんに対し、敬意を表しています。日本一のチームと対戦する機会なんてめったにない。自分たちの栄養になる。そういう気持ちで臨んだゲームだった。たまたまうちが勝ってしまったんですけど、やったぜという感情ではなく、高い志を持って過ごされたチームとやらせていただいたことに、試合の勝ち負けにかかわらず、ありがとうございましたと。ただそれだけです」

 さらに、柳川氏は、金沢に戻った星稜・林監督にもあらためてインタビュー。4月4日(木)発売の「週刊文春」で、林監督がサイン盗みを確信したという証拠の内容、告発した目的などについて詳報する。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年4月11日号)

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