孤島で暮らす夫婦のもとに流れ着いた死体と赤ん坊……「光をくれた人」を採点!

孤島で暮らす夫婦のもとに流れ着いた死体と赤ん坊……「光をくれた人」を採点!

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■〈あらすじ〉

1918年、心に深い傷を負って戦地からオーストラリアに帰国したトム(マイケル・ファスベンダー)は、孤独を求めて岬から160キロも離れた無人島で灯台守の仕事に就く。所用で町に戻ったトムは、美しく快活なイザベル(アリシア・ヴィキャンデル)と恋に落ちる。2人は夫婦となって島で幸せに暮らし始めるが、イザベルは2度の流産に見舞われる。そんなある日、男の死体と女の子の赤ん坊を乗せた1隻のボートが海岸に漂着する。イザベルは保全局に連絡しようとするトムを説得し、自分の子として育て始める。数年後、2人は女の子の生みの親ハナ(レイチェル・ワイズ)と出逢い、トムは罪悪感に苦しむ。

■〈解説〉

『ブルーバレンタイン』のデレク・シアンフランス監督作。夫婦の愛と葛藤を描くヒューマン作品。133分。

中野翠(コラムニスト)

★★★★☆主軸の男女3人の演技を堪能。純粋化された愛の物語でありつつサスペンスや妖気も。孤島と海辺の町の風物も見もの。

芝山幹郎(翻訳家)

★★★☆☆苦手な話だ。「逃げ続けたが、罪に追いつかれた」という台詞はリアル。2つの大洋に挟まれた灯台の位置が生きていない。

斎藤綾子(作家)

★★★☆☆灯台に続く長い階段のある島の風景が孤独を求めるトムの姿と重なる。シアンフランス監督好みのセンチメンタルは苦手。

森直人(映画評論家)

★★★☆☆キリスト教的な二元論が物語をやや窮屈に規定。語りに力はあるが、自罰的な主人公の葛藤と判断が独り善がりにも映る。

洞口依子(女優)

★★★★☆心の闇を描くのが上手い。風景を情景に一変させる主役2人の表情。デスプラの音楽が物語に程よく着火し臨場感を煽る。

INFORMATION

「光をくれた人」(米、豪、ニュージーランド)
5月26日(金)より、TOHOシネマズ シャンテ 他ロードショー
監督:デレク・シアンフランス
出演:マイケル・ファスベンダー、アリシア・ヴィキャンデル、レイチェル・ワイズ、ブライアン・ブラウン、ジャック・トンプソン ほか
http://hikariwokuretahito.com/

(「週刊文春」編集部)

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