イニエスタ、ポドルスキ……ヴィッセル神戸はなぜ金を使っても低迷するのか

イニエスタ、ポドルスキ……ヴィッセル神戸はなぜ金を使っても低迷するのか

輝きを失いつつあるイニエスタ ©共同通信社

 元スペイン代表イニエスタ、元ドイツ代表ポドルスキなどビッグネームを擁するJ1のヴィッセル神戸が迷走中だ。5月4日の札幌戦で逆転負けを喫して5連敗。優勝争いどころか下位に沈んでいる。

「2人に加えて今季は元スペイン代表の点取り屋、ビジャを獲得。日本代表の山口蛍やバルセロナのサンペールまで手に入れ、期待は高かった。しかし頼みのイニエスタは故障がちで万全ではなく、豪華な外国人の使い方にも苦慮している」(スポーツ紙記者)

 低迷の要因の1つにポドルスキの“孤立”があるという。

「彼は良くも悪くも“王様”気質。最初に入団したビッグネームでしたが、その後、イニエスタやビジャが加入し、監督もスペイン人のリージョが就任した。チームのスペイン化が進む中、その村にも入れず、注目も分散されて面白くない。たまった鬱憤が問題行動となって現れるようになった」(サッカーライター)

 ポドルスキは4月17日に主将を退任。その後、20日の浦和戦でボールボーイに『ちゃんとよこせ、クソ野郎』とドイツ語で暴言を吐いたことが明らかに。加えて自分の欠場をツイッターでバラし、謹慎処分を受けた。

「ポドルスキの行動は、チームマネジメントが機能してない最たる象徴です」(同前)

■リージョ監督辞任の裏にあったもの……

 4月に2連敗した時点でリージョ監督が辞任。その背景には、三木谷浩史会長の現場介入の影響が囁かれている。

「三木谷氏は名将の呼び声高いリージョ監督にも、選手起用などの指示を出していたようです。辞任理由は『自己都合』とされていますが、実際にはプライドが傷つき、嫌気が差したと見られています」(前出・スポーツ紙記者)

 後任監督には昨年9月に解任された吉田孝行氏が復帰。

「吉田監督は『三木谷さんが先発まで指示してくる』と周囲にボヤいていた。それなのに臆面もなく出戻ったことで、三木谷氏や外国人選手に忖度せず、バラバラになったチームを再びまとめ上げられるか不安視されている」(同前)

 5月3日には元スペイン代表のダビド・シルバが、「神戸移籍に関心を示している」と米メディアで報じられた。「カネだけかけりゃいいってもんじゃない」というサポーターの嘆きも聞こえてきそうな現状。宝の持ち腐れに終わらぬことを願いたい。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年5月16日号)

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