“伝説のモダンダンサー”ロイ・フラーの人生を描いた「ザ・ダンサー」を採点!

“伝説のモダンダンサー”ロイ・フラーの人生を描いた「ザ・ダンサー」を採点!

©2016 LES PRODUCTIONS DU TRESOR - WILD BUNCH - ORANGE STUDIO - LES FILMS DU FLEUVE - SIRENA FILM

■〈あらすじ〉

1862年、アメリカの農村で生まれたマリー=ルイーズ・フラー(ソーコ)は、女優になる夢を叶えるためにニューヨークに出る。彼女はロイ・フラーというダンサー名を名乗り、ふわりとした白い衣装を身にまとって舞台上で激しく回り続けるダンスを発案する。その独創的なダンスに魅了されたルイ・ドルセー伯爵(ギャスパー・ウリエル)の机から無断で拝借した金で、ロイはパリへと旅立つ。一夜にしてスターになったロイの前に、離婚したルイが現れ、2人は深い絆で結ばれる。ルイの計らいでオペラ座での公演が決まったロイは、若く美しく才能に恵まれたイサドラ・ダンカン(リリー=ローズ・デップ)を共演者に抜擢するが、次第に彼女への嫉妬と愛に苦しむようになる。

■〈解説〉

モダンダンスの祖と呼ばれる人物の伝記映画。ステファニー・ディ・ジューストの長編初監督作。108分。

中野翠(コラムニスト)

★★★☆☆ヒロインの不敵な面構えとアール・ヌーボーの時代色が見もの。独創的ダンスを生み出したプロセスをもっと見たかった。

芝山幹郎(翻訳家)

★★★★☆虚構の部分は陳腐だが、フラーの創出した捨身のスペクタクルは舞踊史の1ページだ。主演女優の頑丈な肉体も効果的。

斎藤綾子(作家)

★★★★☆ルイ伯爵への友情と、イサドラに恋い焦がれるロイの哀れに心を掻き毟られた。光の中で舞う、踊る動きの美しさに陶酔。

森直人(映画評論家)

★★★☆☆ソーコの太い存在感が肝。リリー=ローズとの少女漫画的なライバル関係も面白い。教則本通りの演出にもう一味あれば。

洞口依子(女優)

★★★★☆SOKOのフラーに心酔。光と薄絹で彩る革命的芸術、現代舞踊と当時のアールヌーボーに影響を与えたフラーの渦が今蘇る!

INFORMATION

「ザ・ダンサー」(仏・ベルギー)
6月3日(土)より、新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座、Bunkamuraル・シネマほか全国公開
監督:ステファニー・ディ・ジュースト
出演:ソーコ、リリー=ローズ・デップ、ギャスパー・ウリエル、メラニー・ティエリー、フランソワ・ダミアン ほか
http://www.thedancer.jp/

(「週刊文春」編集部)

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