文春野球「コミッショナーだより」5月号

文春野球「コミッショナーだより」5月号

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 弱気は最大の敵、強気は最大の武器。順位落ちても、原稿落とすな。

 こんにちは。文春野球のコミッショナー村瀬です。月に一度の箸休め。コミッショナーだよりのお時間がやってまいりました。プロ野球も“文春野球”も交流戦に入り、連日熱戦が続いておりますが、今月はお伝えすることが山ほどございます。とっとと参りましょう。まずは、お知らせが2本です。

〈1〉6月12日イベント『文春野球コラム出場ライター(ほぼ)全員集合!』

 先月もお伝えいたしましたが、6月12日(月曜日)19時30分より、渋谷LOFT9 SHIBUYAで文春野球コラムペナントレース2017のイベントを行います。文春野球の各球団担当コラムニストが登壇し、ここまでの戦いを振り返り、今だから言えるあのコラムの裏話、ライバル球団への質問など、筆をマイクに持ち替えて激論をかわします。

OPEN 18:30 / START 19:30
前売¥2,500 / 当日¥3,000(税込・要1オーダー500円以上)
前売券はe+(上付き)にて発売中
詳細はhttp://www.loft-prj.co.jp/schedule/loft9/66328

 3月に行った顔合わせの飲み会ですら物書きの意地が激しくぶつかり合っていたので、公開討論ではどんな事態になるのやら。当日はユニフォーム着用で500円のキャッシュバックとなります。各球団/コラムニストの応援をどんどんしてください。前売り券はあと少し残っております。

〈2〉来たれ明日の野球コラムニスト「文春野球フレッシュオールスター開催」

 文春野球では7月13日(木曜日)に行われるプロ野球フレッシュオールスターゲーム2017に乗じまして、「文春野球フレッシュオールスター」を開催します。この試みは明日の野球コラム界を担うライターを発掘すべく、広く在野に才能を求める公募企画です。

 文春野球、もしくは野球コラムを書いてみたいけど、発表する場所に恵まれない書き手の方や、野球コラムニスト志望のあなた。さらには野球コラムなんて書いたことないけれど、日々「あんな怪文書より、俺の方が上手く書ける!」と某掲示板に憤りをぶつけているあなた。文春野球フレッシュオールスターでデビューのチャンスを掴んでみませんか?

 試合形式は、公募の中から厳正な審査により選出されたコラムを、全ウエスタン、全イースタンに分かれ、合計のHIT数で戦います。原稿料はありませんが、勝利チームには記念品。MVPには賞金が贈られる予定です。

 募集要項は以下の通りです。

・年齢・性別・職業・経験は一切問いません
・プロ野球の特定のチームにまつわるコラムであればテーマは自由
・文字数は約2000文字
・締め切りは6月30日(金)
・「お名前(ペンネームも可)」、「年齢」、「テーマとするチーム」を明記

応募先 baseball.fresh-g@bunshun.co.jp
「文春野球フレッシュオールスター係」

 かつては、イチローも青木宣親も中田翔もフレッシュ(Jr.)オールスターMVPからスター選手へと羽ばたきました。「プロ野球死亡遊戯さんだって、ネットの戦いで勝って出世したんだ! やってやる! いくら層が厚くたって!」と息巻く未来の新鋭コラムニストたる皆様からのご応募をお待ちしております。(尚、応募者が揃わない場合、一定の基準を満たさない場合は幻のオールスターになることがあります。ご了承くださいませ)

■2位以下の追い上げが激しい混戦パ・リーグ

 さて、続いて5月の総評です。まずはパ・リーグから。

 首位は引き続きオリックスのDOMIさん。開幕以来全試合出場を続けています。しかし3・4月独走とは変わり、チームの軌跡を辿るように5月のHIT数はパ・リーグ5位と苦戦。慣れないコラム執筆の連戦に、やはり疲れがあるのでしょうか。しかし、まだ2位に1300HIT差があります。交流戦絶好調のチームに倣い再び立て直したいものです。

 パ・リーグ2位から4位は日によって順位が変わる混戦です。現在2位につけている梶原紀章さんは5月のHIT数TOPといよいよ本領を発揮。テーマに選んだ人たちも「諸積」「谷保」「塀内」「小池」「柴田」と脇役ながら、マリーンズファン以外の人をも魅了するまさに広報の鑑。DOMIさんと同じく多忙のなか、全試合出場を続けているのも頭が下がります。

 3位は東北楽天のかみじょうたけしさん。5月のHIT数は梶原さんに続くパ・リーグ2位。京セラドームの「77円やきそば」、Rakuten.FM TOUHOKUのパーソナリティー河内一朗氏の「おにぎり話」など、こちらも脇ながら味のある人たちのコラムで票を伸ばしています。一週欠場した上での3位は脅威です。

 4位には北海道日本ハムのえのきどいちろうさん。チームがスタートダッシュに失敗した3・4月の論調とは変わり、コラムにも5月12日のロッテ戦1試合7本塁打、近藤健介の4割、浦野博司の復活勝利など明るい話題が増えました。なかでもゴールデンウィークの「野球メシ」で登場した森本稀哲「焼肉絵理花」は文字通りの鉄板。えのきどさんも4月にフィンランド、5月に台湾出張がありながらも全試合出場です。どの回も読ませます。

 5位には埼玉西武の中川充四郎さん。4月、5月に3本ずつと試合数が響いての順位となりましたが、アベレージはさすがです。特に86年の「1イニング6本塁打」のコラムは、知ってる人は懐かしく、知らない人は勉強になると共に、オチが実にピリリと効いています。

 6位福岡ソフトバンクの松中みなみさん。5月はなかなか登板機会がなく2試合のみとなりました。しかし文春野球初となる前後半に分かれての嘉弥真新也投手のコラムは、本人インタビュー、「画伯」と呼ばれる家族の似顔絵、さらには“ニィニィ”まで登場とフルコースのラインナップでした。5月終盤の交流戦に入ったタイミングで「ホークス謎のキャラクター出没! あの子はだぁれ?」(4月30日)の原稿が一時、文春オンラインランキングの3位に上がってきています。まだまだ勝負はこれからです。

■全員が違う方向を向いている セ・リーグ

 続いてセ・リーグ。開幕以来、首位を独走するのは巨人のプロ野球死亡遊戯さん。5月から2ページになった仕様変更の影響などどこ吹く風。4本のコラムすべてが1300〜1900HITと規格外の強さを見せて、初の合計2万HIT超え。交流戦での指名対戦も4試合が組まれています。パ・リーグ勢との戦いも楽しみです。

 セ・リーグは2位から4位が混戦です。2位には東京ヤクルトの長谷川晶一さんが死亡遊戯さんに続く1万HIT超え。5月26日に発売された自著『いつも、気づけば神宮に』(集英社)発売の影響からか、登板数は3試合と減ってしまいましたが、ついにベールを脱いだ「月刊伊藤智仁」が1500HIT超えを果たすなど、高いアベレージを誇ります。

 3位は横浜DeNAの西澤千央さん。5月の登板わずか2試合ながら高HIT率で上位をキープ。京浜工業地帯のスモッグが育んだ独特の筆致が世間を騒がせ、最近では自ら「怪文書メーカー」を名乗り出しました。6月1日には長谷川さんを抜いて一時2位浮上。長谷川さんがTwitterで「こんなコラム、オレには一生書けない(笑)。強烈なジェラシー……」と呟いていましたが、書く必要はまったくありません。

 4位に阪神・山田隆道さん。セ・リーグ唯一のフル出場を果たす鉄人が、一歩一歩HITを積み重ね、いよいよ上位勢を圏内に捕える位置まで上がってきました。選手コラムも然ることながら、“野球メシ”における「野球選手に対するオスとしての敗北感」も山田さんならではのアプローチ。交流戦でも5月絶好調の梶原ロッテに勝利し、今後も指名対決が多く組まれています。一気に上位を目指したいところです。

 5位は中日・竹内茂喜さん。4月は4試合に登板も、開幕からチーム同様なかなか浮上できずにいましたが、5月は2試合に絞って泥臭く、酒臭く戦う戦術を取りました。時には竹内母のオリジナル“どて丼”レシピをつけ、時に鈴木翔太を父親の目線で応援しながら、チーム同様、5位に浮上しました。ちなみに4月23日に「中日の運命を握る」と書いたゲレーロがここに来て大爆発。ナゴヤの父はこの後、どんなコラムを書くのでしょうか。

 6位に落ちてしまったのが広島の大井智保子さん。登板が1試合のみで終わり「DL入りか」の噂も立ちましたが、心配ございません。テーマの選定に苦しみ、なかなか打席に立つことができなかったようです。しかし、唯一の登板である“野球メシ”の「大野メシツアー横浜」は力作でした。今後は打席数をいかに増やせるかがカギになりそうです。

■5月の月間個人タイトル各賞の発表

 続いて5月の月間個人タイトルの発表です。

5月期 最優秀コラム賞

5月11日 「ウグイス嬢歴27年目 マイクの鉄人・谷保恵美さんの“仕事の流儀”」
千葉ロッテマリーンズ 梶原紀章

 「サブローーーー」のアナウンスで御馴染み、ZOZOマリンスタジアムのウグイス嬢・谷保恵美さんのコラム。91年川崎球場でのデビューから27年、ボーリックナイト、パグリアルーロ、05年初芝清引退試合での「涙ぐんでいた疑惑」の真相も然ることながら、学生時代に母親に「スコアブックをつけても、なんの役にも立たないからやめなさい」と言われ続けた少女が、いまや球界を代表する名プレイヤーとなったことは、これから野球界を目指す若い人たちのいい教科書となる名文でした。最優秀候補にはこの日対戦したえのきどさんの「5月5日、チーム全員が浦野博司を応援した日」と最後まで意見が分かれましたが、5月11日は谷保さんの誕生日ということもあり、梶原さんからの粋なバースデープレゼントに華を添えさせていただきました。谷保さん、梶原さん、おめでとうございます。

5月期 ベストゲーム賞

5月11日 「北海道日本ハム396 ― 517千葉ロッテ」

 最優秀コラム賞を争った千葉ロッテと北海道日本ハムの高レベルの戦いは、試合終了となる午前11時の時点で上記のHIT数でロッテ梶原さんが勝利。しかし、その後もHIT数を伸ばし続け現在では両チームともに約500HITが上乗せされています。24時間の結果だけでなく、いいコラムはその後もHIT数を伸ばし続けるという好例のような名勝負。2ヶ月連続でのベストゲーム賞受賞となったこの対戦は文春野球の黄金カード誕生といえそうです。

5月期 月間最多勝

 5月に行われた8試合の対戦で最多勝を収めたのは以下の2チームになります。

【パ・リーグ 最多勝】2勝 千葉ロッテ(梶原紀章)
【セ・リーグ 最多勝】2勝 読売巨人(プロ野球死亡遊戯)

通算対戦成績は以下の通りです。

【パ・リーグ 対戦成績】
埼玉西武    4勝1敗
東北楽天    3勝1敗
千葉ロッテ   3勝3敗
オリックス   2勝3敗
北海道日本ハム 1勝4敗
福岡ソフトバンク0勝3敗

【セ・リーグ 対戦成績】
読売巨人   3勝1敗
阪神     2勝2敗
横浜DeNA  ? 1勝0敗
東京ヤクルト 1勝2敗
広島     1勝1敗
中日     0勝2敗    

5月期 首位打者

5月の月間HIT率(HIT数/PV)、セ・パ上位3傑は以下になります。

パ・リーグ
1位 .102 えのきどいちろう(北海道日本ハム)
2位 .100 かみじょうたけし(東北楽天)
3位 .088 DOMI(オリックス)

セ・リーグ
1位 .147 西澤千央(横浜DeNA)
2位 .138 長谷川晶一(東京ヤクルト)
3位 .079 プロ野球死亡遊戯(読売巨人)

5月期の首位打者は
パ・リーグ えのきどいちろう(北海道日本ハム)
セ・リーグ 西澤千央(横浜DeNA)

となりました。おめでとうございます。

 尚、年間での首位打者争いは以下になります。

【通算HIT率三傑】5月31日現在
パ・リーグ
1位 .175 DOMI(オリックス)
2位 .122 かみじょうたけし(東北楽天)
3位 .121 えのきどいちろう(北海道日本ハム)

セ・リーグ
1位 .158 長谷川晶一(東京ヤクルト)
2位 .128 西澤千央(横浜DeNA)
3位 .106 大井智保子(広島)

■文春野球 セ・パ交流戦 今後の対戦予定

 文春野球では5月30日からはじまりましたセ・パ交流戦にて、「指名対戦」方式での試合を行っております。この試合形式は対戦したいチームに「統一テーマ」で試合を申し込み、受諾されれば試合がおこなわれるものです。すでに4試合が消化されましたが、これまでの結果と今後の予定をお伝えいたします。

【交流戦指名対戦結果&予定】(予定は変更になる可能性もあります)

試合結果
30日 読売巨人(死亡遊戯)1392 − 817 東北楽天(かみじょう)
テーマ「2013年日本シリーズ」
31日 千葉ロッテ(梶原)千葉ロッテ 273 × 300 阪神(山田)   
テーマ「ロッテ―阪神の因縁」
1日 北海道日本ハム(えのきど)402 × 708 横浜DeNA(西澤) 
テーマ「むっちゃ好きだった外国人選手」
3日 オリックス(DOMI) 456 × 1950 読売巨人(死亡遊戯)
テーマ「DHのミカタ」

今後の予定
6日 東京ヤクルト(長谷川)×福岡ソフトバンク(松中)
テーマ「とり」
7日 読売巨人(死亡遊戯)×埼玉西武(中川)
テーマ「80〜90年代の黄金カードLG決戦」
8日 オリックス(DOMI)×阪神(山田)
テーマ「監督」
9日 読売巨人(死亡遊戯)×北海道日本ハム(えのきど) 
テーマ「日本ハム⇔巨人 トレードされた選手を思う」
11日 横浜DeNA(西澤)×埼玉西武(中川)
テーマ「1998年」
13日 阪神(山田)×埼玉西武(中川)
テーマ「1985年の日本シリーズ」
16日 東北楽天(かみじょう)×阪神(山田)
テーマ「野村克也と星野仙一」
17日 福岡ソフトバンク(松中)×広島(大井)
テーマ「ガールズユニ」
18日 埼玉西武(中川)×中日(竹内)
テーマ「森繁和」

 以上、長々とお伝えしました、文春野球コラムペナントレースコミッショナーだより5月号でした。引き続き文春野球をよろしくお願い致します。また来月、お会いしましょう。

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※「文春野球コラム ペナントレース2017」実施中。この企画は、12人の執筆者がひいきの球団を担当し、野球コラムで戦うペナントレースです。

(村瀬 秀信)

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