フランス屈指の女流作家、波乱と情熱に満ちた半生とは……「コレット」を採点!

フランス屈指の女流作家、波乱と情熱に満ちた半生とは……「コレット」を採点!

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■〈あらすじ〉

フランス北西部の田舎町サン・ソヴールで生まれ育ったコレット(キーラ・ナイトレイ)は、1893年に14歳年上の人気作家ウィリー(ドミニク・ウェスト)との結婚を機に、パリで暮らし始める。彼女がウィリーのゴーストライターとして執筆した「クロディーヌ」シリーズが社会現象を巻き起こす大ヒット作となるが、コレットは自身が作者として認められないことへの葛藤と、夫の浮気癖に苦しみ、夫婦仲は次第に険悪になっていく。そして、男装の貴族ミッシー(デニース・ゴフ)との出会いにより、コレットは自分らしく生きる道を選択する。

■〈解説〉

フランス文学界で最も著名な女性作家シドニー=ガブリエル・コレットの波乱に満ちた人生に迫る伝記映画。『アリスのままで』のウォッシュ・ウェストモアランドの初単独監督作。111分。

中野翠(コラムニスト)

★★★☆☆コレット役にK・ナイトレイというのは適役と思いきや、案外、ドラマとしてはフラットで怪物性は稀薄。衣裳を楽しんだ。

芝山幹郎(翻訳家)

★★★☆☆あれほど奔放に変身した作家なのに、抑圧や搾取の描写に比重をかけすぎて話が狭くなった。もっと陰翳を出せたはずだ。

斎藤綾子(作家)

★★★☆☆夫ウィリーの悪辣さには虫唾が走るが、ヘテロの心性を卑劣に描く展開に驚いた。ノンケ社会にLGBTQの怒り炸裂か?

森直人(映画評論家)

★★★☆☆『天才作家の妻』や『メアリーの総て』の後続か。先駆的なヒロインの美より、鬱陶しい夫の前時代性のほうが際立った感も。

洞口依子(女優)

★★★☆☆シャネルやコクトーに愛された表現の天才・コレットに入り込んだキーラの熱演。妻の才能を搾取する夫モノは流行り?

INFORMATION

「コレット」(英、米)
5月17日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館他全国公開
監督・脚本:ウォッシュ・ウェストモアランド
出演:キーラ・ナイトレイ、ドミニク・ウェスト、デニース・ゴフ、フィオナ・ショウ?ほか
https://colette-movie.jp/

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年5月23日号)

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