世代の違う3人の女性と思春期の少年の物語 「20センチュリー・ウーマン」を採点!

世代の違う3人の女性と思春期の少年の物語 「20センチュリー・ウーマン」を採点!

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■〈あらすじ〉

1979年、カリフォルニア州サンタバーバラに暮らすシングルマザーのドロシア(アネット・ベニング)は、15歳の1人息子ジェイミー(ルーカス・ジェイド・ズマン)が、思春期を迎えて反抗的になったことに悩んでいる。そこで彼女は、ドロシアの家で間借りしている写真家アビー(グレタ・ガーウィグ)に、彼女の生き方や興味の対象を見せてやってほしいと頼み、ジェイミーが恋心を寄せている幼馴染みのジュリー(エル・ファニング)には、息子を見守っていてほしいと頼む。ジェイミーは、子宮の病気に悩むアビーや、性に奔放なジュリーと深く向き合うことで、男らしさについて学んでいく。

■〈解説〉

『人生はビギナーズ』で父と息子の関係を見つめたマイク・ミルズ監督が、自身の体験をベースに綴る、母と息子の物語。119分。

中野翠(コラムニスト)

★★★☆☆色彩設計と当時のカルチャーの数々は愉しいが、A・ベニング入魂演技の割に影が薄い。E・ファニングが画面をさらう。

芝山幹郎(翻訳家)

★★★★☆鳥の眼で時代が、虫の眼で登場人物の息遣いが描き出される。その融合が繊細。ヘッズで踊るG・ガーウィグが輝いている。

斎藤綾子(作家)

★★★☆☆母親大好きという監督の、幸せな少年時代の実話か? 良い人ばかりに囲まれてかなり退屈。懐かしい楽曲に☆プラス。

森直人(映画評論家)

★★★★★繊細で芳醇。思春期男子の人格形成に絡む各世代の女性像が鮮やか。パンク/ニューウェイヴの選曲も意味と実感が強固。

洞口依子(女優)

★★★★★世代異なる女性達は丸ごと絞ったカリフォルニアの果実のよう。少年の目線からプリズムされた1979年のアメリカを覗く。

INFORMATION

「20センチュリー・ウーマン」(米)
丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国公開中
監督・脚本:マイク・ミルズ
出演:アネット・ベニング、エル・ファニング、グレタ・ガーウィグ、ルーカス・ジェイド・ズマン、ビリー・クラダップ ほか
http://www.20cw.net/

(「週刊文春」編集部)

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