「『出演するな』と圧力が……」 那須川天心vs亀田興毅、薬師寺保栄が語ったAbema出演取りやめの事情

「『出演するな』と圧力が……」 那須川天心vs亀田興毅、薬師寺保栄が語ったAbema出演取りやめの事情

試合後も余裕の表情(亀田のSNSより)

 6月22日、インターネットテレビ局「AbemaTV」で、キックボクシングの那須川天心とボクシング元世界3階級王者・亀田興毅のスペシャルマッチが開催された。

 特別ボクシングルールで行われた試合は、開始から那須川が圧倒するも、お互いにダウンはなく終了。だが、実はこの裏で、もうひとつのゴングが鳴らされていたのだ。

 21日、ボクシング団体の日本ボクシングコミッション(JBC)と、日本プロボクシング協会(JPBA)は次のような共同声明を出した。

〈近時「ボクシング」、「ボクシングルール」などの名の下、商業性のみを追求する一方、安全性を軽視し、公平・公正とは言い難い運営をするイベント、企画等が散見される〉

 昨年末にも「RIZIN」が、ボクシング元世界王者のフロイド・メイウェザーと那須川のエキシビションマッチを開催。ルールこそボクシングに準じたが、JBCの管理下で行われた試合ではない。今回の試合もいわば“ボクシング紛い”のイベントだ。

 団体は〈我々各団体の努力を踏みにじるものであり、看過できるものではない〉と、AbemaTVに“宣戦布告”する声明を出したのだ。

「格闘技はうちでも指折りの人気チャンネル。試合直前に発表されて社内は騒然となった」(AbemaTV関係者)

 この声明を受けてか、那須川対亀田戦の解説者として当初、元世界王者の薬師寺保栄、木村悠の出演が告知されていたが、急遽取りやめに。

■薬師寺「JBCから『出演するな』とプレス(圧力)が」

 薬師寺本人に理由を聞くと、「JBCから『出演するな』とプレス(圧力)があってね。出演したら、なんらかの処罰を出すと言われて……」。

 JBCの安河内剛事務局長は声明について「決してAbemaTVさんに向けたものではありません」と説明するが、ある幹部は「(AbemaTVに)釘を刺す意味もあった。お遊びと一緒に見られては困るからね」と明かす。

 一方で、声明に疑問を抱く団体関係者もいる。

「ボクシング人気は下火になっている。注目されるためには“必要悪”なのではないか」

 AbemaTVを運営するサイバーエージェントは「ボクシング団体様と今後も密に連携を取り合っていきたいと思っています」と回答。

 この場外マッチ、ラウンドを重ねる消耗戦になりそうだ。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年7月11日号)

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