得したのは誰? 名門ポルトに移籍、中島翔哉を取り巻く“マネーゲーム”

得したのは誰? 名門ポルトに移籍、中島翔哉を取り巻く“マネーゲーム”

南米選手権でも代表のエースとして活躍 ©共同通信社

 7月5日、サッカー日本代表MF中島翔哉(24)の、ポルトガル1部の名門・ポルトへの電撃移籍が発表された。

 だが、中島は今年2月、同じポルトガル1部のポルティモネンセから“格落ち”ともいえる中東・カタール1部のアルドハイルに渡ったばかり。その理由を「純粋にチームに魅力を感じたから」と強調していたが、実際は綺麗事だけではない、ビッグマネー飛び交う欧州サッカー市場の“思惑”が絡んでいたという。

 スポーツ紙記者が明かす。

「中島にはドイツやイングランドのクラブも目をつけていたが、フランスの強豪、パリ・サンジェルマン(PSG)も狙っていた。実はPSGとアルドハイルのオーナーは同じで、カタール人の富豪です。PSGとしては中島を一度系列クラブでプレーさせ、中東経由で獲得する目論見があった」

 ところが状況が一変。PSGの強化責任者であるスポーツディレクター(SD)が、6月に辞任してしまったのだ。

「新SDには元鹿島のレオナルドが就任した。ただ、中島の処遇については元のSDとしか話ができていなかったため、中島のパリ行きは消滅してしまった」(代理人関係者)

■“三方みんな得した”中島の移籍劇

 ではなぜ、中島は再び欧州に戻れたのか。前出のスポーツ紙記者が裏事情を解説する。

「中島の代理人は、実は中島が元々いたポルティモネンセの主要株主でもある。中島をアルドハイルに移籍させた時点で、ポルティモネンセには日本人選手として過去最高額の移籍金約40億円強が入った。当時、ポルトも中島獲得の調査をしていたが、移籍金の高さがネックだったのです」

 ただ今回、ポルトは中島を完全移籍で獲得しながら、保有権はアルドハイルと50%ずつ持つという「共同保有」の形をとったため、移籍金は約15億円に収まった。

「結局、中島サイドはPSGに行けなかった場合でも、かねてから興味があったクラブにコスパよく移れる方策を用意していたのです。次回以降の移籍時に発生する契約解除の違約金は、約100億円にまで跳ね上がっています」(同前)

 安く獲ったポルト、今後移籍した際の違約金も入るアルドハイル、選手を動かす度に儲かる辣腕代理人と、三方みんな得した今回の移籍。「喜びをプレーで表現したい」と語る中島の背後で、マネーゲームが繰り広げられている。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年7月18日号)

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