サンドウィッチマンがV1達成! 「好きな芸人」「嫌いな芸人」2018 ランキング公開

サンドウィッチマンがV1達成! 「好きな芸人」「嫌いな芸人」2018 ランキング公開

サンドは堂々の好き1位

「好きな芸人」「嫌いな芸人」2019のアンケートを実施するにあたり、昨年の結果を全文公開します。アンケートの実施要項はこちら( https://bunshun.jp/articles/-/12836 )から。なお、記事中の年齢や日付などは掲載時のものです。

(出典:「週刊文春」2018年11月22日号)

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 初の試みだった前回は芸人本人が自分の順位をテレビでネタにするなど反響が大きかった。今やバラエティだけでなくニュースやドラマにまで進出するお笑い芸人たち。その社会的影響力は大きくなっているが、お茶の間は彼らをどう見ているのか。最新の好感度調査!

■2位を大きく引き離して堂々1位、サンドウィッチマン

 第2回となる芸人好感度アンケート。今回の回答総数はなんと4800超! 前回より1000以上も多く、注目度はさらにアップ。さっそく見ていこう。

 今回、好きな芸人の王座についたのは東北生まれの強面芸人、サンドウィッチマン。前回4位だった伊達みきお(44)と富澤たけし(44)のコンビは2位以下を大きく引き離し断トツの1位となった。

「他人や弱者をからかった笑いではない。東北を盛り上げている」(47・女)

「深夜、仕事に疲れたときに、ユーチューブで彼らの動画を見ると、ホントに笑えて癒される」(61・男)

「人を貶める笑いをしない。学生がじゃれている感じで微笑ましく外見も含めて癒される」(44・女)

「加齢とともに笑いの沸点が高くなってしまったが、サンドのネタだけは、声を出して笑う」(47・男)

「笑いも凄いが人情味が溢れていて大好き!」(62・女)

「しっかり『芸』を持っている。一見こわもての外見だが、性格の良さも伝わってくる。コンビ愛もしっかりしていて長続きするコンビだと思われる」(67・男)

 下は17歳から上は79歳までがサンドを1位に選んだ。全世代に愛される彼らだが、本人たちからはこんな謙虚なコメントが。

「嬉しく思いますが、あまり実感がないです。聞いた人にたまたま東北の方が多かったんですかね」(伊達)

「ネタが面白いって言ってもらえるのは、嬉しいです」(富澤)

 シャイでちょっと頑固な東北人気質。ちなみに投票者のほとんどが、東北地方以外の居住者でした。

■2位さんま「死ぬまでテレビに出てください」

 2位は前回1位の明石家さんま(63)。だが得票数自体は1.5倍に伸びた。

「この人がテレビ界から消えたら寂しい。死ぬまでテレビに出てください」(27・女)

「器が大きくて優しい人。あと100年はこんな芸人は出てこないと思う」(51・女)

 3位は前回同様、ダウンタウンの浜田雅功(55)と松本人志(55)。

「師匠を持たない今の芸人の先駆け的存在」(42・男)

「まっちゃんが瞬時に反応するコメント力、天才だと思います。隠しているけど一生懸命真面目に生きている感じも好き」(54・女)

 ライターのてれびのスキマ氏が解説する。

「松本さんはかつて『1万円ライブ』や『料金後払い制ライブ』などに挑戦してきましたが、最近ではネットの動画配信サービスで『ドキュメンタル』という実験的番組を始めました。背景には地上波はコンプライアンスが厳しく、挑戦的なお笑いがやれないという事情がある。この番組は毎回10人の芸人が自腹で参加費100万円を出して、密室で笑わせ合うというもので、非常に刺激的な内容です」

 バイきんぐ・小峠英二が全裸になって局部を掃除機で吸われるなどモザイクは掛かっているものの、下ネタの過激さはとても地上波で放送できるものではない。

「テレビ界でトップに立つ松本さんが、ネット媒体で新しい笑いの道を切り拓いている。『コンプライアンスがうるさくて好きなことができない』というのが言い訳のように聞こえてしまう状況を作り出しているのです」(同前)

■タモリの色褪せぬ魅力

 4位は前回2位から落ちてしまったタモリ(73)。「笑っていいとも!」(フジテレビ系)が終わって4年。早くも放送10周年の「ブラタモリ」(NHK)では、博識ぶりを発揮している。

「マニアックで豊富な知識は嫌味なく聞ける」(30・男)

「面白くもあり色気や品があってセンスもいい」(42・女)

「タモリと仕事をした若手アナウンサーが出世するのは、あの魅力を自然と吸収するからだろう」(44・男)

 MCとして9つもの冠番組を持つ、毒舌芸人・有吉弘行(44)が5位。

「バランスが良い。ひな壇ではプレイヤーとして笑いを取り、MCの時は相手の許容範囲内で毒を吐きつつ、ゲストを面白くする」(52・男)

 6位は博多華丸・大吉(華丸〔48〕・大吉〔47〕)。「THE MANZAI 2014」優勝の実力者だが、今年4月からNHK「あさイチ」の2代目キャスターに就任。有働由美子、井ノ原快彦の後任として新しい朝の顔に。

「漫才が最高に面白い。子供と一緒に笑えるお笑いって素晴らしい」(53・女)

「老若男女安心して見られる雰囲気。NHKに抜擢されたのも頷ける」(40・男)

 独立騒動で世間を騒がせたビートたけし(71)が、3つ順位を落として7位。

「最後の無頼芸人。コンプライアンスなどという堅苦しいものを撥ねのける強さと柔軟さを持ち合わせる。昭和的であり、現代的でもある」(58・男)

■千鳥の快進撃を支えるもの

 8位はバラエティにCMに大活躍中の岡山県出身コンビ・千鳥。「ワシは〜なんじゃあ」と岡山弁全開の大悟(38)と、「クセがすごい」のツッコミのノブ(38)は、2012年に関西でのレギュラー11本を捨て東京進出を果たした。

「やんちゃ坊主を相方がたしなめる息の合ったタイミングと話術に、気心が通じ合った仲の良い者同士の関係性が見える」(68・男)

「ロケをやらせたら千鳥の右に出るものは無いと思う。2人のワードセンスも最高」(48・女)

「サンドもそうだけど、強面なのに可愛いっていうギャップ」(41・女)

 構成作家の森氏が彼らの人気を分析する。

「特にノブ君は向上心の塊です。番組収録終了後、制作側からしたら100点満点以上の出来だと喜んでいても、『今日の僕、どうでしたか? 大丈夫でしたか?』と必ずスタッフに聞くんです。もっと面白くなりたいという意志を持ち続けている」

 9位は昨年からCMや冠番組を持つなど芸歴33年にして初ブレーク中の出川哲朗(54)だ。

「さんざん、嫌いな男性だとか抱かれたくない男性ナンバーワンとか言われたりしていたが、周囲や視聴者に媚びたりせず、人気が上がった今も思い上がったりしない」(77・男)

■ナイツ塙は「浅草の漫才師のイメージがなければ」

 浅草演芸期待の星・ナイツがトップ10入り。塙宣之(40)と土屋伸之(40)は漫才協会の副会長と常務理事という要職にも就く。

「毎回新しい試みをし、漫才の可能性に挑戦し続けるのが凄い。週2のラジオも面白いし、『お笑い演芸館+』(BS朝日)の司会もハマっている」(29・男)

 2人はどうやら文春を愛読してくれているようで前回の本企画を昨年の独演会でこんなネタにしていた。

「ビッグ3は殿堂入り。ブルゾンちえみとANZEN漫才は今年だけ。サンドウィッチマンは東北、博多華丸・大吉は福岡の組織票。(ナイツは)実質4位です」(DVD「ナイツ独演会〜味のない氷だった〜」)

 その2人からコメントが届いた。

「浅草の漫才師のイメージがなければ1位になれると思うので、来年はポップに頑張ります」(塙)

「大変光栄です。リアルにこういったアンケートに載せて頂くことが程よく評価と自信を保てるようで、とても助かります。本当にありがとうございます」(土屋)

 続いて11位に選ばれたウッチャンナンチャンの内村光良(54)と南原清隆(53)。ほとんどが内村の得票だった。最近は、“NHKの顔”でもある。

「バラエティのMCに甘んじる事なく、単独ライブをやったり、コント番組を絶やさないようにしたり、常に前進している」(50・女)

■M-1では“一発屋”と目された異色男女コンビが高評価

 15年の「M-1グランプリ」決勝進出の時には、一発屋芸人だと目されていた異色男女コンビ、メイプル超合金。カズレーザー(34)と安藤なつ(37)の2人は16位に。

「カズレーザーはブレない姿勢、変な力みがなくトークもMCも面白い。地頭が良く知識も豊富で発言に説得力がある。安藤なつは落ち着きと安定感、面白くて的確」(52・女)

 本人たちから寄せられたコメントもぶっ飛び気味。

「投票してくれた珍奇な方々の為にも、今後もお笑い風を頑張ります」(カズレーザー)

「投票してくださった皆様ありがとうございます! 今夜はお赤飯炊きたいと思います」(安藤)

 前回圏外から33位に食い込んだのは有吉とはまた味わいの違う毒舌が持ち味の小籔千豊(45)。

 前出の森氏は元芸人。95年から4年間、「フルーツ大統領」というユニットで小籔とも活動していた。

「他にも毒舌芸人はいますが、小籔はどぎついコメントの後に笑ってごまかしたりしないのです。ずっと表情は崩さないので、見ている客の方が不安になるくらい。それでもあの芸風を面白いと言ってくれる人が多いのは、小籔のコメントが大抵、的を射ているからこそだと思います。罵倒を芸にまで昇華させたのは彼が初めてだと思います」(森氏)

 今年初めて42位にランクインしたのは、ツッコミの石田たくみ(30)が思いっきりボケの竹内まなぶ(30)の頭を叩くという、“ドツキ漫才”のカミナリ。今回のアンケート結果を受けて、すぐに喜びのコメントを寄せてくれた。

「芸人の母数からしたらかなり高い順位なので、嬉しいです! 来年は5位か6位になれるよう頑張ります!」(まなぶ)、「なんで1位じゃないの?」(たくみ)、「カミナリだけに、5656(ゴロゴロ)」(まなぶ)

 やや滑り気味だが、ここでたくみがまなぶをドツくと笑いが起こるのである。

■「嫌いな芸人」部門発表

 さて、ここからは「嫌いな芸人」。1位に選ばれてしまったのは前回と同じくダウンタウンだった。前回の本企画を受け、「ワイドナショー」(フジテレビ系)で松本はこう発言した。

「どんだけ浜田に足を引っ張られているのか。頑張って俺が上げても後ろから(引きずり下ろされる)」

 だが実際には今回約1000の得票のうち、475が「松本」を名指しで投じたものであった。

「変な筋肉つけて頭も金髪の坊主でおかしい。お笑いも最近見ないので、大物気取りでなくお笑いをもっと披露してほしい」(63・女)

「下品な『弱いものいじめ芸』のトップランナーであることは間違いないが、楽屋ネタばかりで、どこが面白いのか」(44・男)

「芸能人全員がダウンタウンに媚を売っていて全く面白くない」(19・男)

 2位は明石家さんま。

「相手の欠点をあげつらう(特に女性に対してブス、デブ、のろまなどを平気で口に出す)やり方で周りの笑いをとるという下劣な芸風を売り物に」(68・男)

 3位のとんねるず、4位のビートたけしにも同じような声が集まった。

 お笑い評論家のラリー遠田氏が解説する。

「パワハラやモラハラが嫌われる風潮の昨今、そういった芸風は嫌われてしまうのかも知れません。さんまさんは若い美女を褒め称え、ブスをブスだと直接的に貶す。とんねるずもギャグとして女性タレントに『ブサイク』と言ったり、後輩に高圧的な態度を取って叩く蹴る。ビートたけしさんはたけし軍団の弟子たちに敢えて体を張る芸をやらせていたイメージが強いのかもしれません」

■文春は「僕の嫌いな雑誌ランキング1位」

 5位はウーマンラッシュアワーの村本大輔(37)と中川パラダイス(37)。多くの票が村本を「悪質な炎上芸」と批判。村本本人はこうコメントを寄せた。

「嫌いな芸人ランキング5位です、去年より順位があがりました、感想お願いしますと毎年丁寧に報告してくれるのは文春さんぐらいです。今年も僕の嫌いな雑誌ランキング1位です、おめでとうございます!!」

■未だに不倫騒動を引き摺る宮迫

 雨上がり決死隊が6位。宮迫博之(48)は不倫騒動の際、小誌直撃に「オフホワイト」の迷言を残したが、あれから1年と少し。やはり世間は宮迫に手厳しい。

「不倫報道でオフホワイトと言って潔さがなかった。女性が不倫した場合に比べ、この人がテレビに出続けられることがまさに今も根強く残る男尊女卑の表れだと思います」(44・女)

 前回23位から7位まで上がってしまったのが、タモリ。やはり理由は不倫疑惑。「週刊新潮」7月26日号で報じられた。

「暗い、不倫、事務所の力が強い」(39・男)

 8位はオリエンタルラジオ(中田敦彦〔36〕と藤森慎吾〔35〕)。

「中田の利口ぶったところがむかつく。藤森のチャラさが気持ち悪い」(47・男)

 嫌われる理由も前回同様。得票数もほぼ一緒だった。

■にゃんこスターが嫌われた

 9位はにゃんこスター。スーパー3助(35)とアンゴラ村長(24)のコンビだ。昨年5月にコンビを結成し、10月の「キングオブコント」でいきなり2位入賞。だが、その後2人が交際していることを公表したのが反感を買ったらしい。

「収録をデートだと思ってる時点でお笑いを舐めている。大御所を指差していたとき、視聴者ながらヒヤリとした」(17・女)

 そして昨年22位から10位になってしまった、ゆりやんレトリィバァ(28)。流暢な英語をネタにするなど関西大卒の高学歴を匂わせる部分に多くの人が引っ掛かったようだ。

「イライラする。勘違い女は消えて欲しい」(44・男)

 今回の回答には「癒やされる」という理由で芸人を高評価する傾向があった。いくら目立ってナンボのお笑い芸人といっても「天下を取る」的なギラギラした栄達欲は見たくない、という時代なのかもしれない。

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(「週刊文春」編集部/週刊文春 2018年11月22日号)

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