子育てに追われるシングルマザーが、女性誌編集部で50日間働いたら顔が変わった――てれびのスキマ「テレビ健康診断」

子育てに追われるシングルマザーが、女性誌編集部で50日間働いたら顔が変わった――てれびのスキマ「テレビ健康診断」

マツコ・デラックス ©共同通信社

 日曜のお昼、油断してテレビを流していると時にとんでもない掘り出し物のような番組と出会うことがある。『50日間で女性の顔は変わるのか!?』(日本テレビ)はそんな番組だった。番組内容はタイトルのとおり。ダイエットや整形などではなく、50日間、それまでの日常とは違った環境に身を置くと顔が変化するのかを検証。そのVTRをマツコ・デラックスと吉村崇(平成ノブシコブシ)がモニタリングするというもの。

 一人目は、スタッフが埼玉のショッピングモールで見つけたシングルマザー。7歳の双子の子育てに追われ、ファッションに疎くなってもう数年経っている。スタッフが彼女の人となりを探るため自宅でインタビューしている間も、子どもたちがずっと騒いでいる。そんな彼女にエレガントな女性向けのファッション誌『25ans』編集部で50日間アルバイトをしてもらうという。トレーナーにジーンズ姿で表参道にある編集部にやってきた彼女がまず目の当たりにしたのは、「浮世離れ」したかのような女性編集者たち。みんなが数十万円する服や靴、バッグを身に着けている。最初は、オフィスのトイレの水が温かいことすらも驚いていた彼女が、編集者たちに影響を受け、服装が段々と変わっていく。さらにメイクの仕方を覚えていく。すると表情も変わり、50日経った頃には目に見えて垢抜け、まったく違う印象の“顔”になったのだ。

■「鼻毛が出ている」と言われていつもマスクの女子大生は?

 極めつけは、神奈川郊外に住む、男性と話すことが苦手な漫画研究会の女子大生。見た目に自信がなく、鼻毛が出ていると言われたトラウマで常にマスクをしている。番組では彼女にイタリア語を習ってもらうことに。だが、真の目的はそれではない。彼女には内緒で、講師のイタリア男性に彼女を褒めるよう指示しているのだ。「目がキレイ」「おしゃれ」「かわいいTシャツ」「髪がキレイ」などと褒めまくっていく。するとまず生活に変化があらわれる。部屋の掃除などしなかった彼女が掃除機をかけ始めた。さらに一緒にイタリア語を習っている女性にメイクを教えてもらったり、ファッション誌を買って服装も変えた。エクボを褒められると、マスクも外すようになり、笑顔も多くなった。遂にはマツコが「これは恐ろしい……」と絶句するほど魅力的な“顔”に変貌したのだ。

 人は気持ちの向き方次第でこんなにも変わることができる。それを証明した番組だった。一方で「大事なものを失ってほしくない」と変わっていくのを危惧するマツコのコメントも効いていた。変わることだけが正しい道だとは限らない。「変わらないのが見たい。なんかいないの? テコでも動かない女!」とマツコは言う。確かにそれはそれで魅力的だ。

INFORMATION

『50日間で女性の顔は変わるのか!?』
日本テレビ系 7/21放送

(てれびのスキマ/週刊文春 2019年8月15・22日号)

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