語り好きの坂本誠志郎と、ふざけあった青柳晃洋……同世代の仲間にこれだけは言いたい

語り好きの坂本誠志郎と、ふざけあった青柳晃洋……同世代の仲間にこれだけは言いたい

阪神・坂本誠志郎と青柳晃洋

 皆さん、こんにちは! チャリコ(呼び捨て!)の誘いで参加させてもらっている文春野球もいよいよ終盤になってきましたね。阪神チームは、実際のシーズンと同じで広島とCS争いしてるみたいなんで、僕のコラムで絶対に3位に押し上げて見せますよ! みなさん、おもしろかったらヒットボタンお願いしますね!

 ということで、今回は一度で2度おいしい“ダブルヘッダー”コラムでいきます。そうです、2人の選手について語らせてもらいます。僕にとって大切というか、特別な関係と言える同学年の坂本と青柳です。

■腹を割って話せる仲間の1人

 誠志郎(坂本)は高校の時からお互い知っている仲で、履正社とは大阪桐蔭もよく試合をしてて、結構、打っていたので、僕からしたらキャッチャーの誠志郎はイージーなんですよ。配球丸わかりみたいな(笑)。

 高校の時は個人的にめちゃくちゃ喋る仲とかではなかったんですが、明治(大学)から阪神に入団が決まった時は“誠志郎が来た”みたいな感じで嬉しかったですね。プロ入ってからは、あいつはキャッチャーなんで結構、野球の話をすることが増えました。聞かれたことは全部、教えてくれるというか……誠志郎は結構、言いたがりなんで。知ってる人は知ってると思いますが“語り癖”があるんでね。分かりやすく言えば完全な“イキり”ですよね。でも、そんな一面に僕はすごく助けられました。頭が良いし、自分の思ってもないような視点でアドバイスもくれるので、有り難かったです。

 プライベートでも、僕が野球を辞めて今のオーダースーツの仕事をしようと思っている時も一緒にご飯食べて相談しましたし「西田がこのタイミングやと思ってるならそれが正しい決断やろ」と背中を押してくれました。腹を割って話せる仲間の1人ですよね。ほんまに、打撃でも、守備でも1つのことに対して、いろいろ考えてるやつなんですよ。人のこともよく見てるし。2軍で一緒にやってた時も「こうなってんで」とか言ってくれて。僕も最後は、誠志郎はたぶん見てくれてるやろなと思って、いろいろ聞いてましたね。チームにも同学年の選手はたくさんいたんですが、一番頼りがいがありました。

 だから、誠志郎にはレギュラー獲って欲しいです。あいつも、どうやったらレギュラー獲れるかずっと考えてるんで。人と同じ事やっても目立てないから、何か違うことをしてアピールしようとかずっと考えてる。高校の時は間違いなく、大阪ナンバーワンキャッチャーやったんでね。僕も昔からキャッチャーが好きで、誠志郎のキャッチングとかめっちゃ好きやったんで、普通にフレーミングうまいな、とか思って眺めてました。プロに入ってからも、ずっとピッチャーと話してますよね。それが当たり前なのかもしれないですけど、何か1つでも吸収しようというのが伝わってきます。

■“ヤギを励ます会”での爆笑エピソード

 ヤギ(青柳)は、別に呼んでもないのに、僕のファンミーティングに突然、来てくれたり……。寮でも、一緒にふざけたりして“ちゃらんぽらん”に見られてるかもしれないですけど、野球に対してはびっくりするぐらい真面目で……。結構、野球好きなんや、と思うところがあって本人にも「お前、野球好きなんやな」と言うんですけどヤギは「普通だろ、ガハハ」っていつも笑ってましたね。

 そんなことよりね……ヤギに結婚を先越されたことがショックすぎますよ。それも同い歳は、結婚してる人が多くて。イタ(板山)もそうやし、誠志郎、ヨコ(横山)……。僕と高山とまっちゃん(ソフトバンク・松田遼馬)ぐらいでしょ。まあ、高山もまっちゃんも経済的に僕より潤ってるんで、僕が一番遅いでしょうね。そう言えば、ヤギの奥さんに「ヤギでも彼女できるんだから皆、絶対できるよ」と励まされて、その言葉が心の支えになってます(笑)。すいません、ヤギはあんまり野球に関する深いエピソードがないんですけど、おもしろい話は1個ありますね。

 ヤギが1年目のキャンプの時に、練習で送球ミスが続いてヘコんでいた時があって、同い歳のみんなで「ヤギを励まそう」って高知で飯を食べにいったんですよ。ちょっとお酒も飲んで、その後、カラオケに行ってヤギに歌え、歌えってマイクを渡したらあいつが僕に投げ返してきて、それが綺麗な“ストライク”やったんですよ。それで皆で「全然投げられるやん」って言ってたら、今度はおしぼりを投げてきて、それは思い切り暴投になって「やっぱりあかんわ」って皆で思い切り笑い合ったのは思い出ですね。でも、ヤギも今年、開幕ローテに入ってずっと1軍で投げていて、本当に嬉しいですよ。あの時のマイクの感じで投げてたら、まず大丈夫でしょう(笑)。オールスターに出たことも、素直に感動しました。

 最後に……これは誠志郎、ヤギだけじゃなく、同学年みんなに言いたいんですけど、僕が高卒で入った時はまっちゃん、歳内がいて、その後に横山が入ってきて。同世代やし、気まずいのも嫌なんでみんなでご飯食べにいこうって企画したんですよ。それで、その後、大卒で高山、誠志郎が入って来た時も同じように僕が企画したんです。新人って居心地悪いやろうし、まずは歳が同じ仲間の前ぐらいは居心地良くして欲しかったので。僕って意外とそういう気遣いできるんですよ。まっちゃんがトレードで移籍したり、トラヴィスが退団になった時も、毎回、僕が声をかけて送別会も開催してきました。

 もうオチは分かりますよね? これだけ幹事やってきたのに、僕の送別会はなしですわ。言われたのは、言われたんですよ。でも、それも12月も後半のクリスマスぐらいで。妻子持ちのやつもいるのに、誰がそんな時期に集まるねんって感じですよね。僕がクビになったの10月6日ですよ……。11月後半でも12月頭でも、できたでしょ。もう1年が経ちますけど、僕の送別会はいつかやってもらいますよ。その時に、また皆で集まれたら最高です!

構成/チャリコ遠藤(スポーツニッポン)

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(西田 直斗)

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