ホークス担当リポーターとして9回経験 知られざる「ビールかけ」の舞台裏

ホークス担当リポーターとして9回経験 知られざる「ビールかけ」の舞台裏

祝賀会リポーター RKB毎日放送チーム

 今年のパシフィック・リーグが混戦なのは野球ファンならご存知の通りで、残り試合数とマジックの数が1つしか変わらないというのはこの後の感動につながること間違いなしの接戦である。担当チームがその接戦の渦中にいてくれることで、長いシーズンを最後までしっかり集中してみることが出来るのもありがたい話だ。

 毎年の事ではあるが、ペナントレースが始まる3月下旬頃になると“今年もビールかけのリポーターが何回出来るのだろう”と無意識に思うものだ。無論、これは担当しているホークスが常に優勝候補であるからこそであり、筆者がホークスの取材を担当しているからこそである。

■ビールかけの翌日は二日酔いになる?

 2018年のシーズンが終了した時点で9回ものビールかけのインタビュアーを経験したが、何度やってもリポーターの技量がむき出しで試される現場だと痛感させられる。何度やってもビールで目が痛くなってグッチャグッチャになるが、目の前で子供のようにはしゃぐV戦士を見るのはたまらなく至福の時である。

 今回、この記事では知る人ぞ知らないビールかけリポーターについて記そうと思う。

 筆者が頻繁に足を運ぶヤフオクドームのライトスタンドのお客さんからよく聞かれるのは『ビールかけってやっぱり目が痛いんですか?』というものだが、これは即答で“痛い”と言える(笑)。

 だから選手達は競泳用のゴーグルを着用して痛みから逃れようとしているが、だいたい引っ剥がされて目元に集中攻撃を受けるのがビールかけ会場のあるあるで、それを見るのも醍醐味だと思っている。

 次に聞かれるのが『毛穴からアルコールが入って酔っぱらうって本当ですか?』というものだ。これに関しては“力いっぱい酔います”と答える。

 毛穴からアルコールが入っているかどうかは別として、基本的に二日酔いをしない筆者でも順調に二日酔いになって次の日の午前中はグロッキー状態だ。中でも日本酒を一升瓶丸ごと頭から掛けられながらインタビューした時の翌日は酷い二日酔いだった。経験から言えることは、頭皮の毛穴からは確実にアルコールの吸収が激しく感じられるというものだ(笑)。

 他にも『2〜3日、体からアルコールの臭いがとれないんでしょ?』という質問があるが、これに関しては“そうでもない”。

 しっかり洗い流せば次の日に臭いは消えている。ただ、シャンプーは5回ぐらいしないと髪の毛の臭いが1〜2回では消えることはないので今後ビールかけに参加する時には気を付けてもらいたい(笑)。

 今後も使う衣類などに関してはしっかり水洗いをして自宅で渾身の漬け置き洗いで復活させている。しかし靴に関しては臭いも酷くシミも取れにくいので諦めて古い物を着用している。

■試されるインタビュアーとしての力量

 ここまではビールかけリポーターの表面的なあるあるを記したが、ココからはテクニカルな話をしよう。

 前述にもあるように、リポーターとしての技量がむき出しになるのでインタビュアーとしては非常に難しい現場という事だ。基本的に祝勝会というだけあって、選手達はハッピーな気分なので“最高です!!”と喜びを表現するのだが、その後の具体的なコメントを限られた時間の中で引き出せるかどうかがインタビュアーとしての力量になってくるのだ。

 しかも目が痛い中で、どの選手にマイクを向けるかも分からない中で次から次にコメントをゲットするというのは本当にスリリングでしかない。

 ちなみにトータルで40分弱ぐらいの祝勝会だが、生中継と録画でも随分とやり方が変わってくる。筆者はラジオの生中継が多いため平均25人ぐらいの選手にマイクを向けて喜びを分かち合うが何度やっても打ちのめされるぐらい難しい現場だ。

『○○選手、今どんな気分ですか?』、『○○選手、ビールかけどうですか?』という質問をすると“最高です!!”となるのは想像できるだろうが、その後にその選手にしか発する事が出来ないコメントを引き出せるかどうかがテクニックだと言えよう。つまりはその選手一人一人にマイクを向ける第一声に工夫が必要となる。言うなれば初球が大事ということだ。

 きっとこれを読んでビールかけが楽しみになった人がいるに違いない(笑)。

 今年もホークスが優勝する瞬間を現地で見届けて、しっかりとビールかけリポートをするつもりでいる。あらゆる可能性を考えて交通手段の予約は済ませた!

 あとはホークスファンが出来ることを力いっぱいやって、選手に最後の力を振り絞ってもらってペナントレースを締めくくるだけだ! 優勝するぞ! ホークス!

写真提供/加藤淳也

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(加藤 淳也)

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