石田衣良「池袋ウエストゲートパーク」20周年の感想は「新人作家ではなくなった」

石田衣良「池袋ウエストゲートパーク」20周年の感想は「新人作家ではなくなった」

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 池袋のトラブルシューター、マコトと、Gボーイズを率いて街の裏側を仕切るタカシが事件を解決する人気シリーズが、最新刊『裏切りのホワイトカード 池袋ウエストゲートパークXIII』(文藝春秋 1500円+税)で20周年を迎えた。ということは石田衣良さんの作家生活20周年でもある。

「デビュー作がシリーズに育つというのは、それだけ自分に合っていたんでしょうね。切れ味鋭く、あたたかく時代を映す鏡でありたいと願ってこつこつ書き継いできたシリーズなので、マコトと仲間たちとともに20年も成長できたのは作者としてもすごくうれしいです」

 デビューから20年の感想は意外にも「いよいよ新人作家ではなくなった」だそう。

「出版業界全体がどんどん厳しくなっていく中で、20年間生き残って書き続けられたのは、我ながらよく働いたと思いますが、ベテランという感覚にはほど遠いなぁ。たくさん先輩とも接してますしね。やっと中堅ですよ。次の10年は、しっとり性愛を描く『娼年』のような私的好みの色濃いものと、社会的な意味の大きいものとの二軸でバランスを取りながら書いていこうと考えています。さしあたっては11月から始める東京大空襲についての新聞連載が後者ですね。そんな中で池袋ウエストゲートパークは“ホーム”の位置づけ。時代を切り取るのに最適の器なので、これからも折にふれ戻ってくると思います」

INFORMATION

『裏切りのホワイトカード 池袋ウエストゲートパークXIII』刊行記念サイン会
9月29日、18時より旭屋書店池袋店にて
要整理券(先着100名) 問合せtel.03-3986-0311
http://books.bunshun.jp/articles/-/3904

(「週刊文春」編集部)

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