ロケット開発に関わった黒人女性3人の偉業 映画「ドリーム」を採点!――シネマチャート

ロケット開発に関わった黒人女性3人の偉業 映画「ドリーム」を採点!――シネマチャート

©2016 Twentieth Century Fox Film

■〈あらすじ〉

1961年、東西冷戦下のアメリカ。NASAは有人宇宙飛行計画に取り組んでおり、ヴァージニア州のラングレー研究所では、優秀な黒人女性たちが計算手として働いていた。キャサリン(タラジ・P・ヘンソン)は天才的な数学の能力を上司のハリソン(ケヴィン・コスナー)に認められ、宇宙特別研究本部に配属され、その中核を担うようになる。同僚で親友のドロシー(オクタヴィア・スペンサー)とメアリー(ジャネール・モネイ)も、人種の壁にぶつかりながら、管理職とエンジニアという夢に向かって突き進む。1962年2月20日、ロケットの打ち上げ直前に想定外のトラブルが発生し、キャサリンに重大な計算が託される。

■〈解説〉

ロケット開発に関わった、実在の黒人女性3人の知られざる偉業を描く。脚本・監督は『ヴィンセントが教えてくれたこと』のセオドア・メルフィ。127分。

中野翠(コラムニスト)

★★★☆☆ドラマとしては案外一本調子。明快な画面と'60年代前半のディテール描写を楽しむ。ラストの飛行士のラフな一言、好き!

芝山幹郎(翻訳家)

★★★★☆小技で勝負せず、役者の力で話を進める手法に納得。闇や病を半端に強調せず、スマートな娯楽映画で押したのも賢明。

斎藤綾子(作家)

★★★★★今もどこかで起きている当事者本人が諦めている差別的な諸々を、主演3人がポジティブに解決していく、痛快な実話。

森直人(映画評論家)

★★★★☆とても良くできた米の「国民映画」。男性原理に対する女たちの革命を描き、能力主義の爽やかさが全面に。音楽も抜群!

洞口依子(女優)

★★★★☆画面上の美しいコントラストは眼福。宇宙開発と数学者たち。ジム・クロウ法にも立ち向かう女達の勇姿にスカッとする。

INFORMATION

「ドリーム」(米)
9月29日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開
監督・監督:セオドア・メルフィ
出演:タラジ・P・ヘンソン、オクタヴィア・スペンサー、ジャネール・モネイ、ケビン・コスナー、キルスティン・ダンスト、ジム・パーソンズ ほか
http://www.foxmovies-jp.com/dreammovie/

(「週刊文春」編集部)

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