「デザイナー渋井直人」の舞台裏、ぜんぶ話します――渋谷直角×光石研×岡山天音

「デザイナー渋井直人」の舞台裏、ぜんぶ話します――渋谷直角×光石研×岡山天音

左から渋谷直角さん、光石研さん、岡山天音さん、司会の小柳帝さん

『続 デザイナー渋井直人の休日』 の刊行を記念して、原作者の渋谷直角とドラマ版(2019年1-4月テレビ東京で放映)で渋井直人役をつとめた光石研の夢のトークが実現した。チケットは即完売。当日は、アシスタントの杉浦ヒロシ役の岡山天音も急きょ参戦し、会場は興奮の渦に。「誰も俺を観てない」と原作者が少々スネながら(失礼!)のスタートだったが、渋井直人愛あふれる空間、笑いが絶えず、あっという間に2時間が過ぎていった。司会は、渋谷と旧知の仲の小柳帝。カルチャー好きの4人らしいエピソードも数々飛び出したが、ここではダイジェストをご紹介。

◆ ◆ ◆

■おじさんデザイナーのインナースペースに入り込みたい

??まず、『デザイナー渋井直人の休日』を描いたきっかけから、聞きたいのですが。

渋谷 僕は中目黒に23年くらい住んでいるんですが、住み始めた当時は代官山のおまけのような、いなたい街だったんです。そこからカフェブームがあり、再開発されていまはEXILE一色に (笑)。「中目黒に住んでいる」というとたいてい、「中目黒! あのおしゃれな(笑)!」と言われて、ちょっとカチンとくるんです。お前に中目黒の何がわかるのか、と。これまだ前振りなんですけど 、ごめんなさいね。

会場 (笑)。

渋谷 それから、僕はマガジンハウスという出版社で長いことライターをしていたんですが、それを話すと他社の編集者やライターさんから「マガジンハウスって、みんな黒のタートルネックを着て、ワイン飲みながら落語を聴いてるんでしょ?」みたいなことを半笑いで言われる。たしかにあそこは、そういうところがある(笑)。でも、僕はマガジンハウスのいいところも知っているので、やっぱり外から上っ張りだけで言われると、カチンとくるんです。漫画に話を戻すと、立ち飲みのおしゃれなワインバーにいるおじさんデザイナーを、お店の外から「ああいうおじさんってこうだよね」というのは嫌なんです。そのお店に自分もちゃんと入って、おじさんと同じように飲みながら、ワイン美味しいな、って思いながら、でも軽く傷ついたり何か恥ずかしくなったりっていう体験をしたい。お店に入らないで「こうでしょ」って描くのは、中目黒を「オシャレ〜!」って笑うのと一緒だから。対象にどんどん自分を同化させていきながら、感じたことを描きたいんです。

光石・岡山 (神妙な面持ちで聞いている)。

渋谷 対象を意地悪な目線でツッコんでいただいて、的な仕事のオファーはたくさん来るんだけど、僕はぜんぶ断ってて。ガワで分析して時代と照らしてどうこうっていう批評じゃなく、同化していってそのひと個人の内面なり、人間の性質とか弱さみたいなとこに感情移入していきたくて。そこが僕のマンガはちょっとわかりにくいのかなあ、と感じていたので、もっと自分のことを描いているように思わせたほうがいいのかなと、自分の名前に近づけた主人公の漫画を描き始めました。

■周りから「これ、光石だよね」と言われることは多かった

??光石さんは、渋井直人のマインドを共有するところはあったのですか?

光石 (答えに窮しながら)ええっと……とにかく、周りから「これ、光石だよね」と言われることは多かったです。自分では「ここまでじゃないよ」と思っていたんですけど(笑)。ただ、家のものや身に着けるものにこだわりはあったので、そこは共通していたのかな。料理は全然できないのですが。

渋谷 2年前に『デザイナー渋井直人の休日』の本を出すことになったとき、帯のコメントを誰に頼むか悩んでいたら、フォトグラファーの関めぐみさんが、「光石研さんにそっくりだから、絶対に読んでもらったほうがいい」と言ってくれたんです。僕は俳優としてはもちろん知ってたけれど、光石さんのパーソナリティはよく知らなかったので、インターネットで調べたら、たしかに似ていた(笑)。そこで、すぐに依頼しました。本を送ったらすぐに書いてくれましたよね?

光石 事務所から本が送られてきて、読み始めたら止まらなくなっちゃって(笑)。勢いで、その日の夜中に(推薦文を)書きました。

??岡山さんはどういうタイミングで原作を読まれたんですか?

岡山 ちゃんと読んだのはドラマのお話をいただいてからです。その前にも先生の『カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生』は読ませていただきました。『デザイナー渋井直人の休日』は、僕も読み始めたら止まらなくて、ハマってしまいました。

■渋井の事務所の本棚をチェックしたら……

??ドラマの撮影はいつ、どのくらいの期間で行われたんですか?

光石 冬だったね。

岡山 12月から2ヶ月くらいでしたね。

光石 松本佳奈監督も、この作品はディテールにこだわらなきゃいけないとおっしゃって、美術部も衣装部もすごく頑張ってあの世界観を作り込んでくれました。ドラマは住まい兼アトリエでしたけど、原作では別々でしたよね??

渋谷 そうですね。撮影現場に行ったときに、渋井の事務所の本棚をパーっとチェックしたんです。テキトウな本が置いてあるのかなと思ったら、本当にデザイナーの事務所にありそうな本がちゃんと並んでました!

光石 美術監督は、有名なCMも数々やっていらっしゃる富田麻友美さんという方で、家具や小道具まで入念に考えてくださっていました。料理もフードコーディネーターの飯島奈美さんが作ってくださって、おいしかったよね?

岡山 おいしかったです! 機材をセッティングしている間は料理にラップをかけて、撮影ではラップを剥がして冷えたものを食べることがほとんどですが、今回は温かいものを出してくださって。

光石 そうそう。本番前に取り替えてくださってね。

■「アクアパッツァ」ってなんだろう? と思いながら

岡山 渋井さんはグルメで料理上手という設定だったので、撮影に乗じて食べたことのないものも食べられました。

光石 でも、僕自身は料理が全くできないんですよ。だから、「アクアパッツァ」ってなんだろう? と思いながら(笑)。あと、つくねじゃなくて、なんだっけ? 香辛料の……ネツネ?

渋谷 チャツネ?

光石 そうそう。「チャツネ、チャツネ」ってセリフがあるんだけど、チャツネってなんだろう? と思いながら言ってました(笑)。ロケも、原作に忠実な場所にしようとしていたので、製作部はお店のセッティングとか、大変だったと思います。

渋谷 スタッフの方からは出てくるお店のことを相談されるくらいでした。「この店ではロケができないので、代わりにどの店がいいと思いますか?」とか。僕の絵だと、現実にある店というリアリティがあまりないかもしれないですけど(笑)、ちゃんと映像化してもらえた。僕はこのドラマに関して、原作との齟齬はほとんど感じなかったですね。

■ベンガルさんがいらして、誰も僕の芝居を見てくれなくなりました

??漫画のほうが先行していたのに、ドラマを観てしまうと、光石さん以外の渋井直人が考えられなくなるように、漫画を読んでいてもドラマの映像を思い浮かべてしまいますね。

渋谷 脳内で変換しますよね。描いていてもそうです。描きながらも、光石さんの動きが入っちゃう。杉浦くんもそう。僕的には、モード内田とアレグリを出したものの、あのキャラをどう動かせばいいか、若干持て余していたんだけど、ベンガルさんと森川葵さんが演じているのを観て、動かし方がわかったので、最近はめっちゃ登場させています(笑)。

光石 ベンガルさん、ほんと面白かったよね。

岡山 面白かったですねえ。ベンガルさんがいらしてから、誰も僕の芝居を見てくれなくなりました。

会場 (爆笑)。

光石 「このコンピュータはお借りしたものだから、叩かないでくださいね。叩くなら、こっちの古いほうを叩いてください」とスタッフが説明するんですが、撮影が始まるとわけわかんなくなって(笑)。

岡山 全部バンバン叩いていたという……(笑)。

光石 ほんと笑いました。

■とくに印象深いゲストは......

??毎回、ゲストの方も豪華でしたね。とくに印象深い方はどなたですか?

光石 一番衝撃的だったのは杉本哲太さんですね。最初の衣装合わせのとき、スタッフも緊張してたんです。なにせ『アウトレイジ』の方ですから。

渋谷 (笑)。

光石 そうしたら、杉本さんはそのまま強面でいらして。「まず、カツラだよ、カツラ! これかぶらないと話にならない」って、どこまで本気なのか、ふざけていらっしゃるのか(笑)。スタッフもわからないまま、撮影に入りましたね。僕はもうおかしくておかしくて。

渋谷 得部(杉本哲太)とニャオコ(三浦透子)の回は、僕もトップクラスに好きな回でした。

光石 得部が「ニャンキュー」と言うんですが、あれは杉本さんのアドリブです。ほかにも「◯◯ニャン」とたびたびおっしゃって、さすがに監督に「ニャン言い過ぎです」と言われた。でも、「ニャンキュー」は残してくださいと僕もお願いして採用されました。

■岡山さんは、「あー」がめっちゃいいですよね

渋谷 あと、岡山さんは、「あー」がめっちゃいいですよね。「あー」にグラデーションがあるというのか。

光石 すごくよくわかります。

岡山 僕、「あー」って言ってました?

渋谷 たくさん言ってます(笑)。イラついた感じとか困った感じを表していて。「あー」しか言ってないくらいの印象だった(笑)。

岡山 杉浦くんにはモデルさんがいらっしゃるんですよね?

渋谷 います。(客席を指して)彼です。

岡山 ああ! (頭を下げて)はじめまして。なんか緊張します。

渋谷 杉浦ヒロノリという、親友です。

岡山 でも、どうなんですか? ドラマの杉浦くんはけっこう問題が……(笑)。

渋谷 彼の親御さんは、ドラマの岡山さんを観て、「ヒロくんにそっくり!」と言ってたそうです(笑)。

岡山 だったら、ありがたいです。

渋谷 岡山さんが演じたなかでも、杉浦はとびきりボンクラキャラですよね(笑)。

岡山 僕、ボンクラ率が高いんです。

光石 天音くんの名誉のために言うと、彼はものすごく細かい準備をしているんですよ。台本にもたくさん書き込んでいるし。

岡山 それ、めちゃめちゃ恥ずかしいです。散々準備してやったのがあれって(笑)。

渋谷 (笑)。

岡山 杉浦くんは絶妙ですよね。始めの方はツッコミどころ満載だけれど、モード内田やアレグリが渋井事務所に入ってきてからは立場が変わって、しっかりしてきて。回ごとの印象が違っても、同じ人に見えるようにいろいろ考えました。

渋谷 最高でした。岡山さんの杉浦くんは、「かわいさ入れてきた!」と感動がありました。本物は全然かわいくないから(笑)。

■「渋井が好きになる欅坂の女の子は、20代にしてほしい」

??原作との違いでいえば、渋井が熱をあげるのは、漫画では乃木坂46ですが、ドラマでは欅坂46になっていましたね。

渋谷 僕が乃木坂の橋本奈々未(ななみん)という子のファンだったので描いていたんです。でも、2年前に引退しちゃって、脚本では欅坂になっていた。僕はドラマ化に際して、何も注文はつけなかったんですが一つだけ、「渋井が好きになる欅坂の女の子は、20代にしてほしい」とお願いしました。50代のデザイナーが14歳にハマっちゃうと、さすがに共感が得にくいんじゃないかなって(笑)。実際、渡辺梨加(べりか)さんになっていて、すごく良い感じでしたよね。

光石 なるほど。

渋谷 香港園で、渋井が渡辺さんに会うシーンの撮影は、見学に来てもいいと誘われたんですが行かなかったんです。あえて(笑)。

光石 あえて??

渋谷 渡辺さんがすごくいい人だったら、好きになってしまって、それまで漫画でさんざん「乃木坂」「乃木坂」言っているのに、いきなり「欅坂」と言い出しかねない。それではブレると思ったので、行きませんでした。でも、あの香港園での光石さんの演技、ヤバさが半端なくて!(笑) ゲラゲラ笑ったんですが、俺もアイドルのインタビューのときはこんな感じかもしれないと我が身を振り返りました。

岡山 思春期の男の子みたいでしたよね。

光石 中学生みたいだよね。

■いままで女性にモテなかったから、ああいうのができたんじゃないですか

渋谷 光石さんは、ああいう、ディテールの「わかる!」という感じをすごく入れますよね? インスタで出会ったmiyukibeef(内田理央)とデートしたときの「ビオワインとか大丈夫?」って言い方も、ちょっとハラ立つ感じで表現していたのがすごいなあと。

??基本は台本通りなんですか?

光石 ほとんど台本通りだよね?

岡山 そうですね。

光石 カメラの去り際に、「アンテナ張っておけよー」とか、少し付け加えた程度だったと思います。

岡山 でも、渋井さんが、べりかに会うときの思春期感は、台本には書かれていませんでしたよね? 

渋谷 ああいうのは、光石さんの引き出しにあるんですか?

光石 そんなの、ないですよ! いままで女性にモテなかったから、ああいうのができたんじゃないですか(笑)。

■臼田あさ美さんが「渋井さん、幸せになってほしいー」

岡山 現場では、光石さんの演技に笑いをこらえるのがキツかったです。カメラが光石さんのほうを向いていると、さらに勢いが増すので、自分が撮られていないときは笑ってました。原作の漫画を読んでいても、最初は滑稽だなと笑っているんですが、途中から笑えなくなる感じがあって。自分もこんなふうになるのかなと思えてきて。

渋谷 はいはい、そうね。

岡山 編集者の高田さん(夏帆)が、結局、家に来られなくなって、渋井さんが、高田さんのために作ったごちそうを一人、暗い部屋で欅坂を観ながら食べる場面とか、実写ならではのエグみ……? (笑) 先生のかわいい絵だとまだいいのですが、実写はせつなさが増しますよね。

渋谷 僕は毎週、「かわいそう」と思いながら観てました。

光石 チワワを演じた臼田あさ美さんが、撮影が終わって帰るときに、俺の顔をみながら「渋井さん、幸せになってほしいー」と言ってました。

岡山 チワワがさんざん振り回したのに(笑)。

光石 そうそう。なんで俺の顔見て言ったんだろう(笑)。でも、毎週名だたる女優さんたちがヒロインとして来てくださって、こんなに幸せなことはなかったです。機嫌を損ねないように、とにかく気持ちよく帰っていただきたいなと思っていましたね。

??光石さん的に一番アリなのはどなたですか?

光石 ええっ! アリですか!? ??

??渋井直人として、でも(笑)。

光石 現場で監督らと、渋井が「まだイケる」と思っていること自体ヤバイよねと大笑いしてました。とにかく渋井直人でいくらでも遊べるんですよ。「渋井さんってこうだよね」とスタッフのそれぞれが自分を重ねるところがあって話ができる。撮影しながらもそれが面白かったですね。

■光石さんの渋井直人的エピソード

??さっき楽屋で伺った、光石さんの渋井直人的エピソードをお話しいただきたいのですが。

光石 僕はソウルとかブラックミュージックが好きなんですけど、25歳くらいのとある女優さんが最近、ソウルのこういう曲が好きなんですとラインで貼り付けてくれたんです。それなら、こういう曲も好きなんじゃない? と、でも俺はラインの貼り付け方とかわからないから、アーティスト名と曲名を3つあげて、よかったら検索して聴いてみてね、と送ったんです。そうしたら、それから返信がぱったり来なくなって、いまだに来ない(笑)。どう思ったのか、すごく聞いてみたいですけどね。

■懇願されて行ったイベントが ……

渋谷 光石さんは、渋井っぽい話が多いですよね。博多出身の方の飲み会のエピソードも前に聞きましたけど。

光石 ああ(笑)。恵比寿にある、博多料理の居酒屋でスタッフと飲んでいたら、「光石さんですよね?」と声をかけられたんです。「こんど渋谷で、博多出身者が集まるイベントをやるので、ぜひ!ゲストで来てください!!」と懇願された。そこで、中学の同級生を誘って行ってみたら、それが、いわゆる街コンで (笑)。

会場 (大爆笑)。

光石 みんな、会社名や名前を書いたネームプレートをつけて名刺を配り合っていて、俺、もう、どうしよう……と、20分で帰りました。あれはまいったなあ。

渋谷 それを聞いたとき、「すげえな、マジ渋井じゃん」と思いました(笑)。

■僕はいかがわしいんです。全然、たいしたことないんです

??渋井直人と光石さんがこれほど近似値だったのは驚きました(笑)。漫画のほうは先月『続 デザイナー渋井直人の休日』が刊行されました。ドラマに収録されたエピソードも入っていますね。

渋谷 そうなんです。ぜひ、原作とドラマの違いを読み比べてもらえたら! ドラマは毎週形になるので、本当に感動しました。あと、現場で「先生」「先生」ととにかくチヤホヤしてもらったのが嬉しくて(笑)。岡山さんもウェブのインタビューで話していましたけど、僕も光石さんみたいになりたいと思いました。

光石 (はにかみながら)なにを言ってるんですか!(笑)

渋谷 年上の尊敬する人はたくさんいるんですけど、自分とあまりに違いすぎてこういうふうになりたいとは思わない。でも、光石さんにお会いして、この飾らなさで、このままいけるならいいな、と。

光石 楽屋でも話しましたけど、僕は、ロックをあまり聴かないんですね。ロックって体制に向かって何かを叫んだり、細身のジーパンとかはいて、チェーンつけたりして、かっこいいじゃないですか。でも、ソウルが好きという人は、ちょっといかがわしいところがあると思うんです。僕はいかがわしいんです。全然、たいしたことないんです。

■僕にとってもすごく大事な作品になりました

??ドラマの放送が終わってだいぶ経ちますが、いま「デザイナー渋井直人の休日」を思い返して、改めていかがですか?

光石 天音くんもそうだと思うけど、いろんな撮影現場に行くと大概「渋井直人、観てました」と声をかけていただくことが多いんです。

渋谷 嬉しい!

光石 取材にいらした編集の方とか、美容室に行くと「ああいうアシスタントいますよね!」なんて話をしてくださる。

岡山 僕もよく言われました。取材にいらした方に「杉浦くんぴったりでしたね」と言われて、それはどうなんだろう? と思ったり(笑)。

渋谷 『デザイナー渋井直人の休日』は、呪いをかけるくらい入り込むというよりは、もう少し軽いノリで描いていた作品だったんです。でも、光石さんや岡山さんという僕の好きな俳優さんたち、松本監督、スタッフさん、テレビ東京さんらがリアルなドラマを作ってくださった。原作の優しい部分も汲み取って形にしてもらったという感動がありました。そうして、僕にとってもすごく大事な作品になりました。もし、今後、渋井直人を映像にすることなったら、原作に沿わなくても、光石さんやスタッフの皆さんの好きにやってほしい! くらいの気持ちでもいます。

??それはすごい。続編、みんな観たいですよね?

会場 (大拍手)。

光石 みなさん、そう言ってくださるんですが、これ、どなたに言ったら作っていただけるんでしょうか?(笑)

渋谷 ドラマはBlu-rayが出ています。ドラマも漫画もこれからも応援してもらえたら嬉しいです。そして、『続 デザイナー渋井直人の休日』をぜひ買ってね!

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光石研
みついし・けん◎1961年生まれ。福岡県出身。16歳のときに映画『博多っ子純情』の主役でデビュー。今年『デザイナー渋井直人の休日』で連続ドラマ単独初主演を果たし人気爆発。現在、映画『そして、生きる』『蜜蜂と遠雷』、ドラマ『連続ドラマW トップリーグ』(WOWOW)に出演中。

岡山天音?
おかやま・あまね◎1994年生まれ、東京都出身。2009年「中学生日記」で俳優デビュー。以後数々の映画やドラマで活躍。現在、主演映画『王様になれ』、映画『そして、生きる』が公開中。10月9日スタートのドラマ「同期のサクラ」(NTV)に出演。主演映画『踊ってミタ』が来春公開。

渋谷直角
しぶや・ちょっかく◎1975年生まれ、練馬区出身。漫画、コラムを執筆。代表作に『奥田民生になりたいボーイ 出会う男すべて狂わせるガール』、『さよならアメリカ』(いずれも扶桑社刊)ほか。最新作はドラマのエピソードも収録されている『続 デザイナー 渋井直人の休日』(文藝春秋)。

2019/09/11 下北沢 本屋B&B

撮影 鈴木七絵/文藝春秋

(黒瀬 朋子)

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