嘘の手紙で“偽英雄”が爆誕、ロマンスと騒動の結末は……「英雄は嘘がお好き」を採点!

嘘の手紙で“偽英雄”が爆誕、ロマンスと騒動の結末は……「英雄は嘘がお好き」を採点!

©JD PROD - LES FILMS SUR MESURE - STUDIOCANAL - FRANCE 3 CINEMA - GV PROD

■〈あらすじ〉

 1809年、フランスのブルゴーニュ。裕福なボーグラン家の次女・ポリーヌ(ノエミ・メルラン)は、戦地に行った婚約者のヌヴィル大尉(ジャン・デュジャルダン)からの手紙が1通も届かないせいで、病に臥してしまった。姉のエリザベット(メラニー・ロラン)は、妹を元気付けるためにヌヴィルのふりをして手紙を書き始める。次々と武勇伝をでっち上げ、名誉の戦死を遂げたことにすると、手紙の英雄譚が町中に広まり、ヌヴィルの銅像が建てられる。

 3年後、町でヌヴィルを目撃したエリザベットは、嘘がばれることを恐れ、彼にお金を渡して町から追い払う。しかしその翌日、ヌヴィルは正装して屋敷を訪れる。彼は英雄の評判を利用して、社交界の人々を相手にひと儲けすることを企んでいた。

■〈解説〉

『おとなの恋の測り方』のローラン・ティラール監督による、嘘の手紙をきっかけに騒動が巻き起こるロマンティック・コメディ。91分。

中野翠(コラムニスト)

★★★☆☆近頃珍しい時代物の、いわゆる艶笑喜劇。本物の城や村、家具調度、衣裳、作法など楽しい見もの。作為が強く後半ダレた。

芝山幹郎(翻訳家)

★★★☆☆ゆるさとひねりで見せる艶笑喜劇だが、主人公の嘘八百に突き抜けが足りない。植木等の投げ飛ばしを見習ってほしい。

斎藤綾子(作家)

★★★★☆嘘つきでイケメンで女を口説くのが上手く老いても逃げ足が速い、チャーミングなヌヴィル大尉は高齢男子の恋の手本?

森直人(映画評論家)

★★★☆☆韻文劇にスクリューボールコメディを組み込んだ仏流歴史物。オヤジ臭いノリだが、古典的な笑いの応酬に長閑な気分。

洞口依子(女優)

★★★☆☆『シラノ・ド・ベルジュラック』をひねったコメディ。デュジャルダンは面白いし、メラニーの衣裳の美しさに見惚れる。

INFORMATION

「英雄は嘘がお好き」(仏)
新宿ピカデリーほかにて全国順次上映中
http://eiyu-uso.jp/

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年10月24日号)

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