《立教アメフト女性風呂盗撮》主犯格部員Aが使った”悪質機材”

《立教アメフト女性風呂盗撮》主犯格部員Aが使った”悪質機材”

公式Facebookより(2018年4月3日)

「週刊文春デジタル」が報じた、立教大学アメフト部で起きていた合宿先での”3年連続”の女子マネジャー風呂 盗撮事件 で、2年目以降は計画的に”ある機材”を女子風呂に設置するという悪質な手口が用いられていたことが明らかとなった。

 主犯格のAが初めて盗撮事件を起こしたのは、2年生だった2015年の夏合宿。そのときAはスマートフォンを使って盗撮している。3年生となった翌2016年8月、Aはあらかじめ盗撮計画を立て、先輩部員らと共謀して実行し、その後、盗撮データを複数の部員と共有したという。

「週刊文春デジタル」は立教大学の最高意思決定機関である学部長会の、2017年9月の「議事録」を入手した。 既報 の通り、そこには盗撮事件についての詳細が報告され、各学部長らが議論している様子が記録されていた。

 議事録によれば、盗撮事件としては2度目となる2016年、Aは”ある機材”を合宿先に持ち込み、女子更衣室を盗撮した。関係した部員のB、E、F、Gはすべて当時4年生で、Aの先輩にあたる(※実際の議事録では学生の名前は実名表記)。

《AとBは、アメフト部夏合宿中の女子風呂脱衣所における盗撮を計画。Aが火災報知機型盗撮機を購入。Aは、アメフト部夏合宿中の女子風呂脱衣所に火災報知型盗撮機を設置。Aは、盗撮されたデータを、BとEにmicroSDカード手渡しにて共有。その後microSDカードはAに戻る。EはmicroSDカードを個人PCにダウンロードし、後日FとGを呼び出し、当該PCにて盗撮データをみせる》(議事録より)

■「バレルと非常にマズイ問題であるという認識があった」

 Bの供述では、Aは「盗撮機械を買ってきました」と報告してきたという。それが「火災報知機型盗撮機」だった。Bは「購入の指示などはしていない」と主張しているが、「その時点で盗撮計画を止めるようなことも言っていない」と供述している。

 Aは大学側の事情聴取に対してこう供述している。

《1つ上の先輩BとEと計画し、実行したのは自分。しかし、E・Bからの指示が証明されるようなデータは残っていない(すべて口頭でのやり取り)。実行し盗撮に成功したビデオ画像はデータ容量が大きいためmicroSDカードでEに手渡した。その後microSDカードはBから返却された。そのためE・Bは、microSDカードを渡された後見たとは言うが、やったとは言わないと思う》(議事録より)

 BはmicroSDカードで受け取り、1人で視聴したと自供している。そして、自らの内なる罪の意識について、こう”自白”しているのだ。

《この盗撮行為は外にバレルと非常にマズイ問題であるという認識があった。よって、自分たちの中だけに留めようと思っていたため、安易に広めたりすることはしていない。皆で視聴したりもしていない。ただ、Eが同期のFとGにみせたではないかと思う》(議事録より)

 Eは計画時には関わっていなかったと主張している。

《当時3年生だったAから盗撮したという話を後日聞いた。機械を買う指示などは出していない。買う時も盗撮した時も知らない。後日聞き、データをもらった。(中略)非常にあいまいな記憶としては、2、3人にはチョロっと見せてしまったかもしれない》

 動画を見たFは、「一度だけ、盗撮動画を見た」と供述したという。2016年の8月下旬か9月上旬くらいにGの家でEにPCで見せられた。Gもそれを裏付けるような話をしている。

《自宅でEがもってきたPCで『面白いものを見せてやる』と言われ、動画を見せられた。(中略)さすがにこれはマズイことだと思った》

 EもGも「マズイ」問題である認識を持っていたわけだが、この次の年の夏合宿でも盗撮は計画的に行われてしまった。4年生となったAが再び女子風呂脱衣所に火災報知機型盗撮機を設置したのだ。

《Aが女子風呂脱衣所に火災報知型盗撮機を設置。直後〇〇〇〇(※合宿所の名前)で同じ部屋であったH(当時4年)、I(4年)、J(4年)の3名により火災報知型盗撮機を発見・回収。盗撮データは録画されなかった》

 Aは聴取に対して《1つ上の先輩のB(留年している学生コーチ)と一緒に、昨年同様に盗撮しようとした》と話したが、Bは《全く関与していない。昨年同様にAならやりかねないのではないかと想像はできたが、合宿中はそのこと自体がアタマにはなかった》と否定している。

 盗撮機械を発見したH、I、Jの3人は、当時すでに前年の盗撮事件が噂となっており、今年も行われる可能性があることを感じていた。そして、それを見つけたのだ。

《男子風呂と女子風呂が個別にあったが、午前練習後は、男子選手が両方を利用。午後練習後は、男女別々利用に利用することとなっている。盗撮機械を発見する前日、前々日にはなかった土台(後に盗撮機械を設置するためとわかる)のようなものが女子風呂天井(恐らく脱衣所のことを指している)に取り付けられていた。これはなんだという怪しさを感じた。その翌日(発見した当日)、午後の練習後にAが早めに一人で宿泊施設に戻っていったので怪しいと思った。その後3名で、盗撮機械を発見。天井は洗面台に登れば届く高さだった》

■最終的に4年生らは「外部に漏らすことはやめよう」と判断

 盗撮機械が発見されても合宿は継続されたという。部内で盗撮行為について話し合いが行われたのは、事件発覚から10日以上後、夏合宿が終わってからだった。H、I、Jはこう供述している。

《4年生20名くらいのLINEができ、8月17日、4年生約20名と幹部で本件についてどうするのかMTGを行った。その後、幹部とAでMTGを実施。翌日、4年生約20名の希望者とAでMTGを実施した。非常に大きな問題であるという共通の認識があったため、「学生だけで留めて上層部に報告すべきではない、報告すべきだ」等、様々な意見があった。結果、好ましい選択ではなかったかもしれないが、そこでは外部に漏らすことはやめよう、ということになった》

 しかし、事態を重く見た一部の学生が部のコーチに盗撮事件を報告。上層部がこの問題を知ることとなったのだ。

 一度は事実を握りつぶすことを決めたアメフト部の4年生と幹部たち。《好ましい選択ではなかったかもしれない》と述べているが、もしこれが学外で起きていたら、逮捕されていてもおかしくない案件であるのは言うまでもない。こうした身内に甘い姿勢が盗撮事件が3年連続で起こることを許す素地になっていたのではないか。

「純潔と正義」の白い十字架を背負う立教ラッシャーズは、果たしてどう対処するのか。いまこそスポーツマンシップが問われている。

(「週刊文春デジタル」編集部/週刊文春デジタル)

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