歌麿から国芳まで 江戸のスター浮世絵師5人が一同に会した

歌麿から国芳まで 江戸のスター浮世絵師5人が一同に会した

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 浮世絵にも色々ある。美人画や役者絵、風景画。そうしたジャンルや絵師、テーマを絞った展覧会はあまねく開催されているが、本展は人気浮世絵師の代表作を集結させるオールスター的展覧会だ。

 展示室に並ぶスター浮世絵師は歌麿、写楽、北斎、広重、国芳の5人。トップバッターの歌麿はやはり美人画。江戸の女性を表情豊かに描き出す。続くは写楽。役者たちを描く大首絵は個性に溢れ、見る者の心を掴む。そして富士を描かせたらこの人しかいないという北斎に、東海道五拾三次シリーズを定番化させた風景画の名手広重。最後は勇壮かつ迫力満点な武者絵の国芳。

 会場にはめくるめく名作が連なる。歌麿から国芳までを流れとして見つめれば、リズミカルに変化していく浮世絵模様も見えてくる。それぞれに輝く絵師たち。彼らが描いた様々なテーマや手法が折り重なり、江戸という時代を彩っていたのだろう。

INFORMATION

『大浮世絵展 歌麿、写楽、北斎、広重、国芳 夢の競演』
〜2020年1月19日 江戸東京博物館 03-3626-9974(代表)
https://dai-ukiyoe.jp/

(林 綾野/週刊文春 2019年12月5日号)

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