年間250泊する私が選んだ「本当によかったホテル&旅館50」(2019年1月〜4月編)

年間250泊する私が選んだ「本当によかったホテル&旅館50」(2019年1月〜4月編)

©瀧澤信秋

 2020年は東京オリンピックイヤー。訪日外国人旅行者はますます増加している。多様なゲストに合わせるかのように宿泊施設も多様化、カテゴリーもボーダレス化している。シティホテルがサービスを簡素化しビジネスホテルライクな施設になったり、ビジネスホテルが広い客室や豪華な設備を設けたり、ホテルライクな旅館が増加したりと、枚挙に暇が無い。

 ホテル評論家の視点で、2019年の「本当に泊まってよかったホテル」を選びたいと思う。行ってよかった施設は全て紹介したいが、スペースの関係もあり今年も50施設をセレクトして紹介する。お気に入りのホテルはリピートすることも多く、中には、前回と同じホテルも数軒掲載されているが新たな発見もあった。新しい施設に取材で訪問するケースも多く、ホテル最新情報としても楽しんでいただければ幸いである。

「1月〜4月編」、「 5月〜8月編 」、「 9月〜12月編 」と3回に分けて紹介する。では1月から始めてみよう。

■2019「本当によかったホテル&旅館」(1月〜4月編)

■■01月23日(水)ホテルソニア小樽(北海道小樽市)

 真冬の北海道は雪まつり期間を除けばホテルや飛行機、レンタカーも格安でリザーブできる。深い雪の中、小樽運河に面した最高立地のホテルへ。

 エキゾチックな雰囲気とアンティークなイメージのホテルだったが、2018年12月27日に新築棟&天然温泉「小樽運河の湯」がオープンした。厳冬の北海道で、風呂好きに嬉しい温泉付きホテル。新棟&温泉といえば同じくマイステイズブランドである函館国際ホテルも同様にリニューアルした。

■■02月16日(土)立川ワシントンホテル(東京都立川市)

 多摩地区での仕事の際によく利用するホテル。都市型ビジネスホテルという観点からのプラン展開も秀逸。特に“13時チェックイン/13時チェックアウト”という24時間ステイプランがあり、仕事や遊びが深夜までになってしまっても、ゆったりしたベッドで時間を気にせずゆっくり休める。

 落ち着いたトーンのインテリアで特に調度品の質感がよく、ワーキングチェアとデスクライトも充実。仕事環境も完璧。ベッドもマットレスのクオリティも高い。

■■03月05日(火)安芸グランドホテル(広島県廿日市市)

 宮島を望む風光明媚なロケーションが魅力の安芸グランドホテルがリニューアルしたということで訪問。ロビーから続くテラスが一新、モダンな雰囲気になった。晴れた日にテラスから望む対岸の宮島をはじめ、瀬戸内の眺望は秀逸。

 このホテルの楽しみは、宮島周遊クルーズ船でのナイトクルージング体験。ホテル桟橋より出航→大鳥居付近停船→海上より参拝という幻想的な体験ができる。温浴施設も充実、特に絶景の貸し切り露天風呂は最高だ。

■■03月06日(水)グランドプリンスホテル広島(広島県広島市)

 グランドプリンスホテル広島は何度も宿泊経験があるが、2年ほど前にクラブラウンジ&プリンスクラブフロアが設置されてからは初めての訪問。中国・四国地方最大のクラブラウンジとのことで、早速出向いてみたがなかなかの充実度。

 特にカクテルタイムのオードブルに牡蠣があるあたりはさすが広島。ディナーは人気の最上階ブッフェではなく中国料理 李芳へ。酸味を生かした味付けが印象的。ここでも充実の牡蠣メニューが登場。

■■03月18日(月)けやきの湯 ドーミーイン津(三重県津市)

 ドーミーインはほとんどの施設に天然温泉を備えており、ビジネスホテルに温泉を導入したパイオニアである。こちらでも露天風呂やサウナ、水風呂なども男女別に用意されている。湯船やサウナでゆったりすれば旅の疲れも癒やされる。

 また、ドーミーインといえば、もはや定番となった夜限定の特製「夜鳴きそば(醤油ラーメン)」の無料サービスも見逃せない。また、ご当地メニューも提供される朝食は品数も多く、ボリューム満点で楽しめる。

■■04月08日(月)鎌倉古今(神奈川県鎌倉市)

 鎌倉はホテル関連ではトピックのないエリアだったが、1月に開業した鎌倉古今は密かに話題になっている施設。

 安政2年に建てられた古民家のリノベーションで、客室は88平方メートルと82平方メートルの2室のみ。そもそもホテルトピックがないのは古都保存法の関係もあったが、民泊新法により民泊として実現。ラグジュアリーにして最先端技術も導入。ディナーはRestaurant Coconにて。カウンター越しにシェフの一挙手一投足に見とれてしまう。

■■04月16日(火)名古屋マリオットアソシアホテル(愛知県名古屋市)

 新たに誕生したコンシェルジュラウンジ(クラブラウンジ)に注目だ。約320平方メートルという広々空間には5つの異なるエリアがある。圧巻は約12mの天井高と一面の窓。秀逸にゾーニングされた開放的な空間では、アクティブに、しっとりと、プライベートにそれぞれの時間が過ごせる。

 客室からは名古屋駅前のロータリーが望める。日中の喧噪が嘘のような深夜のロータリーは、まるで別世界だった。

■■04月17日(水)FUJISAWA HOTEL EN(神奈川県藤沢市)

“湘南初のヴァケーションホテル”を標榜。ロビーラウンジのウェルカムドリンクサービスを楽しんでから向かった客室は、箱根のラグジュアリーな湯宿をイメージしたという半露天風呂を備える贅沢な設え。

 一方、ビジネスホテルの客室にカプセルユニット入れました、といった趣の客室も。“藤沢”“ヴァケーション”というからには海辺のホテルを想像するが、藤沢駅から徒歩圏内の立地というのは意外。観光からビジネス利用まで、シーンに応じた使い方ができそうだ。

■■04月26日(金)アパホテル 日本橋浜町駅南(東京都中央区)

 都内各所にある印象のアパホテルだが、超都心に比べて日本橋周辺は割安感がある。金曜日なので高めと思いきや、GW前日だったからかお手頃価格でリザーブできた。

 アパホテルといえば限定的な客室面積にして、大型テレビにオリジナルベッドの「クラウドフィット」が特徴的。アサインされた客室からの首都高の眺望も悪くない。ただし、浜町の隅田川に面した首都高脇という立地にして、近くにコンビニエンスストアがないのはちょっと困った。

■■04月27日(土)ホテルフィール(神奈川県横浜市)

 横浜の観光エリアといえば元町や山下町は人気だが、以前居住していたこともあり定期的に訪れる。今回は前々から気になっていたホテルへ出向いてみた。元町から港の見える丘公園へ抜ける坂の途中にある。

 ロビーのドリンクやスイーツのサービス、シャンプーバイキングなど無料サービスが豊富とレジャーホテルの要素も併せ持つ。屋上に足湯があるのも好印象。何より広い客室、そして駐車場が嬉しい。観光にもビジネスにも使えそうだ。

■■04月28日(日)ライフツリーひたち野うしく(茨城県牛久市)

 宿泊特化型のホテル、いわゆるビジネスホテルは昨今最も増加している形態で、各ブランド様々なコンセプトを打ち出し差別化を図っている。とはいえ便利で清潔という基本の踏襲は重要だ。普段なかなか出向かないエリアでそうしたホテルを発見すると嬉しくなる。

 ロビーから客室まで多様な工夫が光る、過不足のないビジネスホテルの快適さ。周囲に高い建物がないので眺望も素晴らしい。新しい駅のある新しい街の新しいホテルといったイメージだ。

■■04月30日(火)東横イン小田原駅東口(神奈川県小田原市)

 以前から“良いホテル”を見分ける決め手はベッドメイクと言ってきた。一般的なベッドメイクはマットレスの下にシーツが挟まった「スプレッドタイプ」で東横インもそのようなスタイルが定番であった。

 一方、掛け布団全体をカバーで包む「デュベスタイル」は、常に体の触れる部分が清潔に保たれることで人気だが、東横インでもデュベスタイルが導入されつつあるようだ。今回この地で東横インデュベスタイルを初体験。ホテル不毛地帯・小田原の貴重なホテルでもある。

写真=瀧澤信秋

【2019年5月〜8月編】「本当によかったホテル&旅館 ベスト50」 へ続く

※記載の情報は滞在時点でのものであり、最新情報等についてのアップデートは反映されていない。実際の利用等に際しては施設の公式サイトなどで情報を確認いただきたい。

年間250泊する私が選んだ「本当によかったホテル&旅館50」(2019年5月〜8月編) へ続く

(瀧澤 信秋)

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