ユダヤ人300人をかくまった夫婦の奮闘 「ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命」――シネマチャート

ユダヤ人300人をかくまった夫婦の奮闘 「ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命」――シネマチャート

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■〈あらすじ〉

1939年、ポーランド。アントニーナ・ジャビンスキ(ジェシカ・チャステイン)は夫のヤン(ヨハン・ヘルデンブルグ)とワルシャワ動物園を営み、動物たちに愛を注いでいた。その年の秋、ドイツがポーランドに侵攻し、第2次世界大戦が勃発する。動物園の存続が危うくなり、ユダヤ人が次々とユダヤ人強制居住区へ連行されていく状況で、夫妻はある方法でユダヤ人を助け出し、動物園に匿い始める。アントニーナは自分に執心するヒトラー直属の動物学者ヘック(ダニエル・ブリュール)を筆頭に、ドイツ兵が監視の目を向ける園内で、不安に押し潰されそうになりながらも、隠れ家を守り抜こうと奮闘する。

■〈解説〉

300人ものユダヤ人を、動物園の地下に匿って救った夫婦の実話を、『クジラの島の少女』のニキ・カーロ監督が実写化。127分。

中野翠(コラムニスト)

★★★★☆動物園が舞台のレジスタンスというのが意表をつく。ユダヤ人の潜伏生活のディテールと夫の活躍ぶりはもっと見たかった。

芝山幹郎(翻訳家)

★★★☆☆誠実な反ファシズム映画だが、語り口が単調。主人公が動物を抱く場面は温度がある。醜悪を予防する勇気はつねに必要。

斎藤綾子(作家)

★★★★☆そっと語られるアントニーナの幼い頃の体験。ユダヤ人を排除する力に抵抗する姿が、東欧の過去をも感じさせて落涙。

森直人(映画評論家)

★★★★☆良心作の公式に則りつつ、大人の生臭さを注視することで安易な感動の再生産を回避。チャステインの魅力に星一つ進呈。

洞口依子(女優)

★★★☆☆動物園の動物とユダヤ人。彼らを匿う妻と家族。関係性は面白いが絵面が女性的。D・ブリュールはナチスの矛盾を見事体現。

INFORMATION

「ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命」(米)
12月15日(金)より、TOHOシネマズみゆき座ほかにて全国ロードショー
監督:ニキ・カーロ
出演:ジェシカ・チャステイン、ダニエル・ブリュール、ヨハン・ヘルデンブルグ、マイケル・マケルハットン ほか
http://zookeepers-wife.jp/

(「週刊文春」編集部)

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