白夜の村で行われる90年に一度の祝祭とは? 「ミッドサマー」を採点!

白夜の村で行われる90年に一度の祝祭とは? 「ミッドサマー」を採点!

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■〈あらすじ〉

アメリカに暮らす大学生のダニー(フローレンス・ピュー)は、恋人のクリスチャン(ジャック・レイナー)との関係がほぼ破綻し、不安定な精神状態にあった。追い打ちをかけるように、妹が両親を巻き込んで一家心中を図ったために、突如天涯孤独の身になってしまう。クリスチャンは同情から、男友達との夏のスウェーデン旅行にダニーを誘う。交換留学生のペレの故郷を訪れた彼らは、90年に一度、9日間に渡って様々な儀式が行われる祝祭で、想像を絶する体験をする。

■〈解説〉

『へレディタリー/継承』で注目を浴びたアリ・アスター監督が脚本も手掛ける長編第2作。アメリカ人大学生が異国の地で未知の恐怖を体験するスリラー。147分。

中野翠(コラムニスト)

★★★☆☆白いドレスに生花の髪飾り。その清純趣味が怖いと思ったら、やっぱり。やや型通りの展開だが、マンソン事件を連想。

芝山幹郎(翻訳家)

★★★★☆気分を濁らせてくれる民俗ホラーだが、脳髄への絡みつき方がユニーク。マッド・サイエンティストの体質を持つ監督だ。

斎藤綾子(作家)

★★☆☆☆「おもてなし」を受けるはずが「郷に入っては郷に従え」という盛り沢山の儀式に身震い。自腹で見る気力はありません。

森直人(映画評論家)

★★★★☆北欧の夏に白装束のカルトコミューン。サイケな祭祀が脳髄を刺激する好事家向けの逸品。初期ホドロフスキーも連想。

洞口依子(女優)

★★★★☆ホラーではない崩壊映画。北欧の青空の下の覚めない悪夢。様々な喪失。ピューの蠢く花。お伽話な衣裳と音楽に恍惚。

INFORMATION

「ミッドサマー」(米)
2月21日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
https://www.phantom-film.com/midsommar/

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2020年2月27日号)

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