9年で9度死にかけた少年をめぐるミステリー 「ルイの9番目の人生」――シネマチャート

9年で9度死にかけた少年をめぐるミステリー 「ルイの9番目の人生」――シネマチャート

©2015 Drax (Canada) Productions Inc./ Drax Films UK Limited.

■〈あらすじ〉

少年ルイ・ドラックス(エイダン・ロングワース)は、生まれてから毎年、食中毒や感電など生死に関わる大事故に見舞われてきた。9歳の誕生日に、母親ナタリー(サラ・ガドン)と、別居中の父親ピーター(アーロン・ポール)とピクニックに出かけたルイは、海辺の断崖絶壁から転落する。一命はとりとめたものの、昏睡状態が続くルイの担当医として、著名な小児神経科医のアラン・パスカル(ジェイミー・ドーナン)が招かれる。事故に事件性を感じた地元の警察が、現場から姿を消したピーターの行方を追う一方で、パスカルが独自の調査に乗り出すと、ルイと周囲の人々に不可解な出来事が起き始める。

■〈解説〉

監督は『ホーンズ 容疑者と告白の角』のアレクサンドル・アジャ。9年で9度死にかけた少年をめぐるミステリー。108分。

中野翠(コラムニスト)

★★★☆☆うーん、困った。ビジュアル的には青を基調とした透明な美感横溢なのだが、話は凝りすぎてジレったい。あえて三ツ星。

芝山幹郎(翻訳家)

★★★☆☆『シックス・センス』の技と『めまい』の絵肌を意識しすぎていておかしい。女優で引っ張るが、変化球がすっぽ抜ける。

斎藤綾子(作家)

★★★☆☆ルイの愛の深さが猟奇的な展開を美しく彩る。自分に代わる新たな玩具を提供するような結末も、陳腐に感じなかった。

森直人(映画評論家)

★★★★☆強烈なお話。ありふれた親子の愛憎の異常肥大という形で胸に染みる。聡明な少年以上に魔性の若い母親の存在が際立つ。

洞口依子(女優)

★★★☆☆『シックス・センス』的な子役の瞳。ヒロインの衣裳や音楽がヒッチコック的。不揃いでハンドリングは荒いが不思議な後味。

INFORMATION

「ルイの9番目の人生」(カナダ、英)
1月20日(土)より、新宿ピカデリーほかにて、全国公開
監督:アレクサンドル・アジャ
出演:ジェイミー・ドーナン、サラ・ガドン、エイダン・ロングワース、アーロン・ポール ほか
http://louis9.jp/

(「週刊文春」編集部)

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