画家と彼女を支えた夫の実話 「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」を採点!――シネマチャート

画家と彼女を支えた夫の実話 「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」を採点!――シネマチャート

©2016 Small Shack Productions Inc. / Painted House Films Inc. / Parallel Films(Maudie)Ltd.

■〈あらすじ〉

カナダ東部の小さな町で叔母と暮らすモード・ルイス(サリー・ホーキンス)は、幼少期から重いリウマチを患い、両親を亡くしてからは一族から厄介者扱いを受けてきた。モードは自立を目指し、魚の行商人・エベレット(イーサン・ホーク)の家で、住み込みの家政婦として働き始める。孤児院で育ち、学がなく、必死に生きてきたエベレットは気難しかったが、孤独な2人の距離は次第に近付き、2人は夫婦となる。モードは暇さえあれば、壁や窓に自然や動物の絵を描いていた。ニューヨークから避暑に来たエベレットの顧客サンドラに、その才能を見出されたモードは、画家として才能を開花させていく。

■〈解説〉

画家と彼女を支えた夫の実話を映画化。アシュリング・ウォルシュ監督の日本初上映作。116分。

中野翠(コラムニスト)

★★★★☆主演女優の癖の強い演技を邪魔せずに地味にしているE・ホークがほほえましい。極小の家や暮らしのディテールも見もの。

芝山幹郎(翻訳家)

★★★☆☆人も風景もしんしんと寂しくて眼に沁みるが、もう少しドライユーモアが欲しい。好調ホーキンスの芝居もやや作りすぎ。

斎藤綾子(作家)

★★★☆☆溢れる表現力を欲望と繋げずに生きるモードが、彼女の絵のような純朴な夫と出会えたことが奇跡。失う事で得る幸せか。

森直人(映画評論家)

★★★☆☆主演女優の芝居力を前面化した作り。カナダの土地を美しく捉えたフォーキーな風味だが、ストロークが力み過ぎな時も。

洞口依子(女優)

★★★★☆まるで実際のモード・ルイスの絵画の様に、陽の光も吹雪も花も闇も愛もフレーム内に息吹く。夫婦間の台詞も泣かせる。

INFORMATION

「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」(加・アイルランド)
3月3日(土)より、新宿ピカデリーほか全国にて公開
監督:アシュリング・ウォルシュ
出演:サリー・ホーキンス、イーサン・ホーク、カリ・マチェット、ガブリエル・ローズ ほか
http://shiawase-enogu.jp/

(「週刊文春」編集部)

関連記事(外部サイト)