「ニートのような生活です」美人地下アイドルが語ったコロナ休業の“ナマナマしい日常”

【新型コロナウイルス】地下アイドル業界にも経済ダメージ 『生電話会』を開催も

記事まとめ

  • 新型コロナウイルスによる経済ダメージは、地下アイドル業界にまで拡大している
  • 2月に大阪のライブハウスでクラスターが発生、3月末から開催ができなくなった
  • 濃厚接触をしない「生電話会」や「ネットサイン会」を開催するアイドルも

「ニートのような生活です」美人地下アイドルが語ったコロナ休業の“ナマナマしい日常”

「ニートのような生活です」美人地下アイドルが語ったコロナ休業の“ナマナマしい日常”

4月5日に開催された「ネットサイン会」

地下アイドルはライブができないことによって、メインである入場料収入と物販、それに伴うチェキ撮影収入などを得ることができなくなりました。この状況がこのまま2カ月、3カ月と続くと多くの地下アイドル事務所が倒産してしまうでしょう。まさに“握手会ビジネス”の曲がり角なのです」(地下アイドル運営関係者)

■濃厚接触をせず、地下アイドルの売り上げを作る苦肉の策

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う経済ダメージは、地下アイドル業界にまで広がっている。2月に大阪のライブハウスでクラスターが発生し、東京でも3月末からライブハウスの営業を自粛。地下アイドルも生命線であるライブを開催することができなくなってしまった。

「3月に入り、自粛ムードが広がりましたが、ライブの中止の決断をできるほど金銭的な余裕はありませんでした。1回のライブ中止で数十万円の損害になります。ギリギリでもライブを続けるために、タレントもライブハウスへ入場する際に検温し、体温が少しでも高い子は出演させないことにしていました。お客さまにも入場からマスク着用や検温などを義務付けていました。が、結局、ライブハウス側が営業中止を発表したことにより、地下アイドル業界全体がライブの断念を余儀なくされたのです」(同前)

 ライブが開催できない今、濃厚接触をせずに何とか売り上げを作ろうと地下アイドル業界が最近取り入れ始めたのが、「生電話会」や「ネットサイン会」だ。

■友達感覚の会話に近い「生電話会」は好評

 7つのアイドルグループが所属している芸能プロダクション「ONEtoONE Agency」も3月28日から所属アイドルのライブが全面中止に。そこで4月10日から「握手会」ならぬ「生電話会」をほぼ毎日開催しているという。ビデオ通話アプリの「For U」を使い、画面越しに顔を合わせ、アイドルと話すことができる。3分で2000円という価格設定だ。

 同社スタッフは「タレントの生活を最低保障するために『生電話会』を開催した」と話す。

「売り上げは8割ほど減ってしまいました。4月は生誕祭(メンバーの誕生日を祝うイベント)が3本入っていたので、それが開催できないのもかなり痛手でしたね。経営が厳しくても優先してタレントへの給料は払いたい、その一心で『生電話会』を開催することを決めました。

 やってみると、普段のライブに比べて、『生電話会』のほうが今日は家で何をしていたかなど、友達感覚の会話に近いとファンからは好評です。今後も遠方でイベントに参加できない方に向けて続けていきたいと思います」(同前)

■「ネットサイン会」はややシュール

 3月29日から当面の間、イベント、ライブを中止しているアイドルグループ「2o Love to Sweet Bullet」(通称トゥラブ)は「ネットサイン会」を4月5日から週1回ほど開催している。

「ネットサイン会」は配信アプリのツイキャスの生配信で行う。生配信ではアイドル自身が写っているチェキ写真を購入してくれたファンに向けてメッセージを書き込む。サインを書いたチェキは後日配送で届くのだ。1枚あたりの値段は、チェキ代1100円に送料500円を加えて1600円。4月19日に開催された「ネットサイン会」は延べ2000人が視聴した。マネジャーが話す。

「チェキにメッセージを書き込んでいる姿をただ眺めているという少しシュールなネットサイン会ですが、『こんな大変な状況でも頑張っているメンバーのために』と複数枚購入してくださる心優しいファンの方も多くいらっしゃるんです」

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■「私はアイドルとしてこのままでいいのかな」と落ち込むことも

 AKBグループが好きでアイドルを目指したという「トゥラブ」のメンバー・神谷泉水(かみやいずみ・22)さんは半年前に同グループに加入したばかり。だが、コロナの影響で加入すぐにしてアイドル活動ができなくなってしまった。

「コロナで家にいることしかできなくて、ほぼニートのような生活です。家にいて考え事をする時間も増えて、私はアイドルとしてこのままでいいのかなと落ち込むこともあります。メンバーともよく話しているのですが、会えないこの期間でファンの方々が離れてしまわないか、とても不安です。ただ、最近では逆にこの期間は『自分磨き』の時間だと思うようにしています。自宅自粛の期間で少しでも可愛くなれるようにお肌のケアなど出来る範囲の努力を心掛けています」(神谷さん)

 だが、「ネットサイン会」の売り上げだけでは、タレントの給料はこれまでの半額ほどになってしまうという。そこで同グループが所属している有限会社「サンクレイド」は所属アイドルに対して、「コロナ援助金」を配ることを発表。通常の収入より減った部分の5割を補填するというものだ。

「今はまだ先月までのお給料をいただけているので生活に支障はないのですが、5月〜6月は正直不安ですね。在宅コンテンツを運営の方々に考えてもらっているのですが、この状況がいつまで続くか分からないし、今後大丈夫なのかなという焦りはあります。アルバイトをしようと考えたこともありました。そこで事務所から『コロナ援助金』をいただけることは本当に助かりますね」(同前)

■「コロナ援助金」でメンバー脱退を回避できるか

「コロナ援助金」はまさにアイドルのモチベーション低下を防ぐことが事務所の狙いなのだ。というのも目下、地下アイドル業界での大問題は、金銭絡みによるメンバーたちの「大量脱退」なのだという。前出の地下アイドル関係者が話す。

「実は内々で事務所に『辞めたい』と打診しているアイドルが大量に出てきているんです。ライブができない、イコール、給料が出ない、もしくは給料が大幅に下がってしまっているからです。ライブハウスでの公演を基本としている地下アイドルとして、多くの女の子たちが限界を感じているんです。アタマのいい子ほど卒業という道を選んでいます。個人でYouTube進出を考えているアイドルもいます」

 多くの地下アイドルがコロナの影響で“会いに行けるアイドル”から在宅業務の“リモートアイドル”に転換しているが、毎日ビデオ通話の会話や配信だけ行っている女の子たちのストレスもピークに差し掛かっているようだ。ある地下アイドルは運営側に対して、「私は配信者じゃないんです!」とクレームを言ってきたという。

(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))

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