ダンサー目線で見た、オリックス西勇輝の抜群の「牽制のキレ」

ダンサー目線で見た、オリックス西勇輝の抜群の「牽制のキレ」

RISA

 プロ野球の「投手の守備」というのは、球速の速さや変化球のキレといった「投球行為」に比べてあまり目立つものではないだろう。確かに大谷翔平投手(ロサンゼルス・エンゼルス)の165キロの直球や、千賀滉大投手(福岡ソフトバンクホークス)のお化けフォークなんかは相当に派手である。そんな意味でも、人々の話題やメディアにも取り上げて貰いやすい「投球行為」の方が話題に上るのはよく分かる話だ。

 しかし、人生において野球経験が全くなかったダンサーの私が、プロ野球の世界に深くハマるそのきっかけとなったもの、それは意外にも「投手の守備」なのである。そこで今回のテーマとしては、普段あまり話題になりにくい「投手の守備」、それも平昌五輪で活躍中の代表アスリートにも負けない、スタジアムで活躍する野球アスリート達の「動きのキレ」についてお話ししたい。

■ダンサーにもアスリートにも不可欠! 動きのキレ

 私が中学生だったある日。たまたま父が見ていた野球中継を、父の側でなんとなく一緒に見ている、そんな時だった。ふとしたタイミングで、投手の牽制によるタッチアウトの瞬間を目の当たりにしたのである。投手が牽制をしているのは、勿論それまでも見たことはあった。だが実際に、牽制でアウトになる瞬間は初めて見る光景だったのだ。

 中でも当時の私が一番驚いた事といえば、その投手の「牽制のキレ」の良さだった。「キレ」が良いという表現はなんとなくボンヤリとした表現である気もするが、要は素早い動きで止まるところはきっちり止まる。「動きにメリハリがある」といったところであろうか。

 私はちょうどその頃、通っていたダンス教室でダンスの「キレ」が足りないと指摘されることが多く悩んでいたのだ。だからこそ、この投手の牽制の「キレ」のよさに目がいってしまったのかもしれない。その時から私は投手の牽制、フィールディングやカバーリングといった「投手の守備」を注目して見るようになったのだ。

 そうなると野球女子としての視線が変わってくるもので、投手は5人目の内野手と考えるようになり、実際に「投手の守備」によってチームの守備力にも大きな違いが生じる事がぼんやり分かってきた。投手自身がエラーをした後に投球リズムを乱したり、最悪のケースではエラー後にいきなり打たれ始めるような事もある。そういった事を全て考慮すると、やはり12球団でエースと言われる投手は、守備面で明らかに劣っているという事がないのにも納得できる。まだまだ素人目線なのかもしれないが。

■オリックス・バファローズ投手陣の高い守備力

 そこで我らがオリックス・バファローズの投手陣である。実はオリックス・バファローズの投手陣には守備が上手い投手が多いのだ。中でも西勇輝投手、松葉貴大投手、山岡泰輔投手等は実際に球場で見ていてとても上手いなと感心させられる。

 例えば西勇輝投手はフィールディングだけでなく、牽制も上手い。とてもスピードがあり、無駄のない動きをしている。そう「牽制のキレ」の良さが抜群なのである。余談ではあるが、某テレビ番組で『2017年一塁けん制スピードランキング』が取り上げられていたが、一塁への牽制スピードは0.96秒と堂々12球団中トップであった。実は私の中学時代に衝撃的な牽制タッチアウトで魅せてくれた投手は涌井秀章投手(現・千葉ロッテマリーンズ)であったのだが、その涌井投手でも0.98秒の2位。その涌井投手よりも西投手に軍配があがったのだ。

 オリ姫(皆さんご存知、オリックス・バファローズファンの女子)の中でもマニアックな視点?で牽制に注目している私からすると、とてもとても喜ばしいことである。しかも『投手けん制刺数ランキング(2008〜17)』でも西投手は刺数20で1位! 今や押しも押されもせぬ「守備力No.1投手」といっても過言ではないだろう。

「ランナーが出てから、牽制で刺される」そんなプレーは相手チームに与える精神的ダメージが異常に大きいような気がするのは私だけではないだろう。逆に自チームが、牽制アウトになどなろうものならテンションの下がり方は尋常ではない。それほど牽制でアウトが取れるというのは大きな強みなのだ。2018年シーズンはオリックス・バファローズ投手陣の守備に期待して観戦されてみてはいかがだろうか。特に投手の「牽制のキレの良さ」に注目である。

(RISA)

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