後味悪い山中慎介の引退劇 対戦相手ネリのあまりにひどい行状

後味悪い山中慎介の引退劇 対戦相手ネリのあまりにひどい行状

再計量後、うなだれるネリ ©共同通信社

 前代未聞の後味の悪さだ。

「取材のすっぽかしは当たり前で、地元のメキシコでも『いい加減な奴』と言われてるようです。あんなボクサー、見たことないですよ」

 ボクシング記者が呆れるのは、1日に行われたWBC世界バンタム級タイトルマッチで、“神の左”山中慎介(35)と対戦したメキシコのルイス・ネリ(23)のこと。

「そもそも今回の試合は、昨年8月の対戦で山中を破って王座に就いたネリに、ドーピング疑惑が発覚したため、WBCが再戦を指示して実現したものでした」(同前)

 ところが30名という「異常な多さ」(同前)で来日した“ネリご一行様”の行状は、実に酷いものだった。

 2月26日の予備検診には女性同伴で現れた。報道陣に「昨年生まれた長女の母親か」と問われると、ネリは「話したくない」。

 27日の調印式でも、ひと悶着。試合で使うグローブについて、ネリ側は事前にメキシコ製を希望していたというが、突然、「日本製がいい」と言い出したのだ。

「メキシコ製にアジャストしようとして必死にやってた山中に対するゆさぶりでしょうね」(スポーツ紙デスク)

 極めつけは、試合前日計量だ。ネリは何と2.3キロも超過。普段は温厚な山中が、その場で「ふざけるな!」と叫ぶほど冷静さを失った。2時間後の再計量でも1.3キロ超過。この時点でネリの王座は剥奪された。

「なぜか取り巻きは拍手喝采でしたが、2時間で1キロも絞れる“余地”があった。本気で絞ってなかったんでしょう。試合直前も、普通ならサウナスーツで調整する時期に、裸ではしゃぎ回っていたそうです」(前出・デスク)

?“確信犯”と指摘する声も。

「山中の商品価値を分かっていて足元を見てた。前売りは完売で、テレビ放送もあったから、何をしたってキャンセルにはならないと踏んだのでしょう」(前出・記者)

 2階級上と思われる体重のネリを前に、山中は2回TKOで敗れ、引退を表明した。

 WBCはネリに無期限資格停止処分を科したが、「これはWBCだけの話で、他の団体のリングには上がれる。ネリは『また日本でやりたい』と言っていました」(同前)

 これ以上、リングへの冒涜を許すべきではない。

(「週刊文春」編集部)

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