時間が乱れ、両親も異常行動…… 幸せな家族を襲った“何か”とは? 「カラー・アウト・オブ・スペース―遭遇―」を採点!

時間が乱れ、両親も異常行動…… 幸せな家族を襲った“何か”とは? 「カラー・アウト・オブ・スペース―遭遇―」を採点!

©2019 ACE PICTURES ENTERTAINMENT LLC. All Rights Reserved

■〈あらすじ〉

人里離れた森の奥にある、広大な土地と家を相続したネイサン(ニコラス・ケイジ)は、妻テレサと3人の子供たちと、大都会からその地に移り住む。ある夜、庭に隕石のようなものが墜落し、爆発音とともに窓から閃光が差し込んで以来、静かな生活は一変する。時間の進み方が乱れ、電話やWi-Fiが繋がらなくなり、幼い次男が視えない何かと遊び始めるなど、次々と異変が起きる。長女のラヴィニアと長男のベニーは、異常な言動が日に日に激しくなる両親を置いて、脱出を試みるが……。

■〈解説〉

『ダスト・デビル』以来27年ぶりとなるリチャード・スタンリーの長編監督作品。原作は恐怖小説やSF小説の先駆者H・P・ラヴクラフト。時空や人間に影響を及ぼす地球外変異体に立ち向かう家族を描くSFスリラー。111分。

中野翠(コラムニスト)

★★★☆☆自然と共にある穏かな暮らしのはずが……。ヒトと何者かとの闘い。宇宙あるいは自然の逆襲?コロナ禍の中で観る、リアル。

芝山幹郎(翻訳家)

★★★★☆見る側に苦痛を強いる話だが、N・ケイジの一連の物狂い映画とはひと味ちがう。ラヴクラフトの悪夢力が乗り移ったか。

斎藤綾子(作家)

★★★☆☆色と音が五感に刺さり、命だけじゃなく倫理観も感受性も破壊する展開にぐったり。楽しむには気力と若さが必要か?

森直人(映画評論家)

★★★★☆面白くて驚嘆。蛍光色の紫の放射が凄すぎて役者の怪演が浮いてない。ラヴクラフトの忠実な弟子による秀逸なゲテモノ。

洞口依子(女優)

★★★★☆ラヴクラフト×スタンリーという綱渡りの最強カルト。可視光に彩られたニルヴァーナ!N・ケイジの狂気!抱腹絶倒!!

『カラー・アウト・オブ・スペース―遭遇―』(ポルトガル、米、マレーシア)
シネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国順次公開中
http://www.finefilms.co.jp/color/

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2020年8月13日・20日号)

関連記事(外部サイト)