なぜ高校生は自宅で亡くなった? 大島てるが明かす「2年後に判明した“燃えた事故物件”の真実」

なぜ高校生は自宅で亡くなった? 大島てるが明かす「2年後に判明した“燃えた事故物件”の真実」

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逃走中の殺人犯が帰ってくるかも…大島てるが語る「“未解決事件の事故物件”の知られざる末路」 から続く

 数ある事故物件の中でも、ひときわ異彩を放っているのが「未解決事件の事故物件」です。殺人や放火によって死者が出たにもかかわらず、未だ犯人が捕まっていない――。前回は、そんな物件についてご紹介しました。

 一方で、世の中には「解決済みだと思っていたら、あとから思わぬ真相が判明した」という事故物件も存在します。今回は、そうしたケースについてお話ししましょう。(全2回の2回目/ 前編から続く )

■初めて「大島てる」に掲載した事故物件

 そもそも「未解決事件の事故物件」に、知らずしらずの内に住んでいた……というのは、あまり考えにくい事態です。事件のことが大々的に報道されれば、多くの人が「あそこが犯行現場だ」と知るわけですし、事件後にその物件を借りたり買ったりする場合にも、そこが事故物件であることは原則、事前に知らされます。

 もちろん、事件から時間が経ってしまうと報道も減るわけなので、気づかずにそこに住んでしまうこともあるかもしれませんが、それ以上に可能性として高いのは、「住んだ後に事件の思わぬ真相がわかる」というケースかもしれません。

 そうしたパターンで印象深いのは、私が「 大島てる 」に最初に掲載した、“1軒目の事故物件”のことです。

■火事で高校生が亡くなった家を探しに……

 私が「大島てる」の運営を始めたのは平成17年(2005年)の9月からで、今年はちょうど15周年にあたるのですが、初めてサイトに掲載したのはその直前、8月30日に火事で高校生が亡くなった都内の物件でした。

 当時、そのニュースを目にした私は、翌日の8月31日に、友人と2人で現地に向かいました。とはいえ、正確な住所はわからないので、おそらくこのあたりだろう、と目星をつけたエリアを探索した結果、真っ黒に焼け焦げた一軒家を発見したのです。それをさらに翌日の9月1日に、サイトへ掲載したのが「大島てる」の始まりです。

■2年後に判明した“火事”の真相

 当時は報道から、高校生は単なる失火が原因で亡くなったものだと思われていました。しかし、それから2年近く経ってから、なんと亡くなった高校生の友人が逮捕されたのです。

 その友人は、当時高校生の自宅に遊びに来て、タバコを吸っていたそうです。しかし、消したと思っていたタバコの火が消えておらず、帰宅した後に燃え広がってしまい、そこに住んでいた高校生が犠牲になってしまった……というのが、火事の真相でした。

 逮捕された友人は、重過失致死の罪に問われました。これはめったに聞かない罪名で、このケースで言えば、放火とまではいえないが、極めて落ち度の大きな過失によって人を死に至らしめた、と判断されたことを意味します。

■同日に2つの部屋で死体が発見されたマンション

 こうしたケースを考えると、「失火による火事だと考えられていたが、数年後に放火殺人事件だったと判明した」「前の住人は自殺で亡くなったと思われていたが、実は殺人事件の被害者だった」といったことも十分に起こりえます。

 事故物件の世界においては、火事・自殺・孤独死と、“犯人”が存在する殺人は別のものとして考えられがちですが、実は重なり合う部分も非常に多いのです。

 こうした事例でもう一つ、私の記憶に強く残っている事故物件をご紹介しましょう。それは、関西のとある賃貸マンションです。そこは、全く同じ日に、2つの部屋で別々の住人の死体が発見されるという、前代未聞の事態が起きた事故物件なのです。

■そのマンションで一体何が起きていたのか?

 時系列に沿ってご説明します。まず、そのマンションの一室で、住人の男性が殺害されているのが見つかりました。当然、現場には警察が駆けつけ、目撃情報を求めながら各住人をチェックしていくことになりました。すると他の部屋で、今度は別の男性が自殺しているのが見つかったのです。

 これだけ聞くと、その自殺した男性が犯人なのかと思ってしまいますが、結局、逮捕されたのは全く別の男。その後の裁判では、そのまま逮捕された男の有罪判決が確定しています。

 ただ、この事件で気になるのは、どうも殺害された男性・殺した男・自殺した男性の3人が、もともと知り合いのようだった、という点です。警察もちゃんと捜査しているはずですが、自殺した男性については、今のところ殺人事件とは無関係である、という結論になっています。しかし、今後の展開によっては、本当は自殺ではなく、殺されていたのだ……といった、新たな真相が浮かび上がる可能性も、ゼロではないと思います。

 他にも、マンションに引っ越してきて、新生活にも慣れた頃に、前の住人がその部屋で人を殺していたことが判明した、というようなケースも実際に起きています(その実例は、 昨年の記事 でご紹介しました)。いくら事故物件を避けようと思っていても、運悪く、知らずしらずの内に住んでしまうことも、時には起こりうるのです。

(大島 てる)

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