「あなたが選ぶ大河ドラマ ベスト1は?」結果発表……3位『篤姫』、2位『龍馬伝』、では1位は?

「あなたが選ぶ『大河ドラマ』ベスト」1位は『真田丸』、2位は『龍馬伝』

記事まとめ

  • コロナで一時休止もあったNHK大河ドラマ『麒麟がくる』最終回が2月7日に放送される
  • 文春オンラインで「〈アンケート〉あなたが選ぶ『大河ドラマ』ベスト1は?」を実施
  • 1位は『真田丸』、2位は『龍馬伝』、3位は『篤姫』、4位は『新選組!』という結果

「あなたが選ぶ大河ドラマ ベスト1は?」結果発表……3位『篤姫』、2位『龍馬伝』、では1位は?

「あなたが選ぶ大河ドラマ ベスト1は?」結果発表……3位『篤姫』、2位『龍馬伝』、では1位は?

『麒麟がくる』主演の長谷川博己 ©文藝春秋

 NHK大河ドラマ『麒麟がくる』最終回が2月7日に放送される。新型コロナウイルスの影響による放送の一時休止は約3カ月にわたり、昨年8月30日(第22回)から放送を再開。放送回数は収録状況を見て検討されたというが、1月から12月にかけて放送予定だった大河ドラマが史上初めて“越年”して、予定通り全44回でクライマックスを迎えることになった。

 動乱の戦国時代が描かれたのは2017年『おんな城主 直虎』以来3年ぶり。主演の長谷川博己(43)が明智光秀を演じ、初回平均視聴率は19.1%を記録。近年では2016年『真田丸』の19.9%以来の高視聴率で、根強い“戦国人気”がうかがえた(関東地区、ビデオリサーチ調べ)。「本能寺の変」に向けて、染谷将太(28)が演じた織田信長に対する光秀の葛藤を描いてきた人間ドラマは、どのような結末を迎えるのか。

 文春オンラインでは「〈アンケート〉あなたが選ぶ『大河ドラマ』ベスト1は?」を実施。18日間で30〜60代を中心に、769人の投票が集まった。早速、ベスト5を具体的な理由とともに紹介する。( 6位〜20位も公開中! )

※1人につき、3作品を選び(1位5点、2位3点、3位1点)、合計点数でランキングを作成した。必須回答の項目は1位のみ。

◆ ◆ ◆

■【5位 麒麟がくる(2020年 主演:長谷川博己) 326点】

 5位には最新作『麒麟がくる』がランクイン。「本能寺の変」を起こした明智光秀(十兵衛)の視点を通して、壮大な戦国絵巻が描かれた。織田信長を討った「謀反者」のイメージを刷新するかのような、「仁のある政治」をする為政者が現れると降り立つ聖なる獣・麒麟を追い求め続けたという「新しい光秀像」と、長谷川博己の実直な演技に心打たれた人が多かった。

「明智光秀という人物を見直すきっかけになりました」(57・女性)
「推しの長谷川博己さん主演の大河ドラマであり、大好きな戦国時代ものでもあり、そして何と言っても地元岐阜が舞台でした。これまではダークヒーローだった明智光秀を主役にしたというサプライズが魅力です」(54・女性)
「教科書で教わるような通説とは違うストーリーがよかった。『麒麟』だと考えられていた信長が、実はそうではなかったということに? 最終回に期待」(70・男性)

 2019年11月には、沢尻エリカの降板により信長の妻・帰蝶役を川口春奈が務めることが発表された。時代劇初挑戦の大抜擢だった川口の好演をはじめ、駒(門脇麦)、斎藤道三(本木雅弘)、足利義昭(滝藤賢一)、正親町天皇(坂東玉三郎)、光秀の娘・たま(芦田愛菜)ら個性的な脇役を評価する声も集まった。

「信長の妻役に川口春奈さんが出ているから、毎週観ています」(26・女性)
「動乱の時代、架空の人物である駒の存在にだんだんと愛着がわいて癒された。斎藤道三亡き後は寂しくなるのかと思ったが、足利義昭、正親町天皇などの登場人物のおかげでますます観たくなった」(56・女性)

 コロナ禍での放送休止中には『麒麟がくるまでお待ちください 戦国大河ドラマ名場面スペシャル』などの特番が放送され、同様のハッシュタグで作品を応援したファンも。

「コロナの終息を願う気持ちと作中で麒麟がくる世を願うストーリーがリンクして、さらにグッときた。コロナに負けず、『麒麟がくる』全44話完走していただきたい」(45・女性)
「1年の長丁場、コロナで紆余曲折あり、まさに『明智光秀』そのものといった大河ドラマだったのではないか。人生色々、挫折を味わった人こそ応援したくなる。秀吉や家康のような天下人よりも魅力的」(64・男性)

■【4位 新選組!(2004年 主演:香取慎吾)439点】

 脚本は三谷幸喜。2000年代の放送から15年以上が経った今でも、色あせることのない新選組局長・近藤勇とその仲間たちの青春ドラマだ。

 主演をつとめた香取は当時27歳。土方歳三役の山本耕史、沖田総司役の藤原竜也、斎藤一役のオダギリジョーら、ほぼ同年代の役者が演じた。放送開始当初は「役者が若すぎてリアリティーがない」といった批判もあったというが、三谷・香取タッグに期待して観始めた人も多かったようだ。

「SMAPが大好きで、香取慎吾さんが主役ということで観始めました。三谷幸喜さんとのタッグの作品も大好きでしたので、とても期待していました」(52・女性)
「三谷さんの作品をとても楽しみにしていて、『新選組!』以来幕末にハマり、いつの間にか歴史が好きになりました」(28・女性)
「香取慎吾さんがどんどん近藤勇に見えていく迫真の演技が印象的でした。ずっと心に残る名作です。オープニングの曲も素晴らしかった」(49・女性)
「『ごくせん』『ROOKIES』と並ぶ『スター誕生』的な快作だったと思う」(57・男性)

 殺戮集団ともいわれる新選組だけに、「死」が頻繁に描かれ、それが生への讃歌につながっていく。勇とともに局長を務めた芹沢鴨(佐藤浩市)暗殺と、総長・山南敬助(堺雅人)の切腹シーン、そして時代に翻弄された新選組の末路といえる近藤の死に涙したというコメントが多く寄せられた。

「剣術の修行を積んだ試衛館の仲間との友情、そして悲しい結末を三谷幸喜脚本が見事に表現していました」(49・女性)
「幕末の熱い物語が感動的であちこちのシーンで泣いた。特に歳三と対立し脱走を企てるものの、捕らえられた山南敬助の切腹シーンは何回観ても泣ける」(50・女性)
「山南の切腹後に近藤と土方が泣くシーンや、時代に取り残されてもひたむきに意志を貫いた近藤の最期の言葉『トシ……』を思い出すだけで泣けてきます」(60・女性)

■【3位 篤姫(2008年 主演:宮アあおい)527点】

 激動の幕末、薩摩藩・島津家の分家から徳川第13代将軍・家定のもとへ嫁いだ篤姫。家定の死後は出家して天璋院となり、江戸城無血開城に大きな役割を果たした女性の一代記だ。

 主人公は名のある武将でなく、一見「地味」なはずのテーマだったが、視聴率は毎回20%の大台を超えた。篤姫を演じた宮アあおいは大河ドラマ史上最年少の主役で、放送開始時には22歳。宮アの「唯一無二」の存在感を選んだ理由に挙げる声が目立った。

「宮アあおいの透明感から目を離せなかった。22歳の彼女が、10代から40代後半までの半生を見事に表現してくれた」(43・女性)
「宮アあおいさんの演技とイメージにぴったりで、落ち込んだり負けそうになったりしたときに、勇気をもらえるドラマ。『優しさ』とは『強さ』だと教えてくれた一生忘れられないドラマです」(49・女性)
「『篤姫』は宮アあおいの集大成。江戸城大奥の老女・幾島(松坂慶子)、養父・斉彬(高橋英樹)、姑の本寿院(高畑淳子)らベテランも秀逸でした。最終回後は篤姫ロスでした」(55・男性)

 堺雅人の熱演で、「将軍・家定ロス」の声も。薩摩藩士の肝付尚五郎(瑛太)、徳川慶喜(平岳大)、徳川家茂(松田翔太)ら若手俳優陣の個性も光った。

「篤姫と家定の絆に号泣。堺雅人さん、瑛太さんら男性陣も素敵でした」(55・女性)
「篤姫が斉彬の命を受けて将軍家へ嫁いできたと明かすことで、家定が『うつけ』のふりをしていた心中を吐露するシーンが心に残っています。次第に夫婦になっていく二人のピュアな関係性に惹かれました」(30・女性)

 姑との対決、家茂の嫁の和宮との確執を乗り越え、江戸城無血開城のために大奥の陣頭指揮を執るに至った篤姫の生涯に、現代的な女性像を重ねるコメントも。

「男性社会の中で様々なことに巻き込まれながら、自分の意思をしっかりと持って生きていく姿に共感した」(60・女性)

■【2位 龍馬伝(2010年 主演:福山雅治)575点】

 坂本龍馬(福山雅治)33年の生涯を岩崎弥太郎(香川照之)の視点から描いた『龍馬伝』。脚本家の福田靖は、ドラマ『ガリレオ』を手がけた縁で知り合った福山雅治に、自ら主演を依頼したという。主演のスター性は絶大で、「かっこいい」「演技が良い」「はまり役」といったコメントが多く寄せられた。

「新しい時代を前にした志士たちの生き様が目に焼き付いています。土曜日の前週再放送も欠かさず観ていました」(34・女性)
「これまで観た坂本龍馬の中でベスト。盟友である武市半平太役の大森南朋、岡田以蔵役の佐藤健も素晴らしい演技で、時代劇であることを忘れてしまうくらい物語に入り込めた」(52・男性)
「激動の時代を生きた男たちの群像劇として最高。映像のほの暗さも効果的だった」(59・男性)

 龍馬を愛し支えた女性たちの存在にも注目が集まった。

「寺田屋事件で、風呂場から襦袢1枚で襲撃の危機を知らせに行った妻・お龍。『私も一緒に戦います』という真木よう子さんにしびれた」(58・女性)
「芸妓・お元の蒼井優がはまり役。龍馬のことを『おめでたい方』と鼻で笑う様子にも気品があった」(37・女性)

 同じ時期に土佐に生まれた龍馬と弥太郎。史実では大きな接点がないように見えるが、2人の友情と愛憎を打ち出したのも、大河ドラマならではの演出だ。

「親しみがありつつスケールの大きい福山・龍馬とどこまでも人間臭い香川・弥太郎のかけ合いが秀逸でした」(46・男性)
「子どものような無邪気さと男らしい魅力を兼ねそなえた福山雅治の好演はいうまでもなく、岩崎弥太郎が龍馬の暗殺を嘆いている様子に切なくなった」(72・女性)

■【1位 真田丸(2016年 主演:堺雅人)647点】

 堂々の1位は、『真田丸』。1614年に始まる大坂の陣で豊臣家のために徳川家と対峙した武将・真田信繁(幸村)を演じた堺雅人は、大河ドラマ3作目の出演。脚本を手がけた三谷幸喜とは、4位にランクインした『新選組!』以来のタッグだった。

 舞台は戦国時代末期の信濃・上野の国。父の昌幸(草刈正雄)、兄の信幸(大泉洋)をはじめ、演技派の豪華俳優陣が名演・怪演を繰り出し、名セリフも生まれた。

「『半沢直樹』に負けない熱さがありました!」(41・男性)
「天才軍師の父・草刈正雄、才気煥発な弟・堺雅人に対してコンプレックスを感じる真面目な兄・大泉洋。そういうホームドラマの側面を見せつつ、史実と違う展開になるかもしれないと思わせる三谷幸喜の脚本がマッチした未曽有の作品でした」(66・男性)
「ユーモアがあってキャストも良かった。人物のキャラクターが立っている。『黙れ、小童(こわっぱ)!』『おのおの抜かりなく!』……堅苦しくない『口語体』のセリフにも親しみが持てました」(38・女性)
「真田昌幸が、豊臣秀吉と徳川家康どちらが天下を取っても家名を残そうとしたところが好きです」(52・男性)
「幸村の『望みを捨てぬ者だけに道は開ける』という言葉に励まされた」(55・女性)

 昨年急逝した竹内結子さんを悼む声も多かった。

「亡くなった竹内結子さん演じる茶々は、美しく小悪魔的で気丈。実際こんな人だったんじゃないかと思わせる素晴らしい演技でした」(32・女性)
「竹内結子の茶々さまが忘れられない。三谷幸喜作品のほんの少し笑える要素が素晴らしい」(43・男性)

 最終回放送後、『真田丸』の期間平均視聴率は過去5年の大河1位を記録(16.6%)。有終の美を飾った。(関東地区、ビデオリサーチ調べ)

(【続き】 『独眼竜政宗』『おんな城主 直虎』『八重の桜』は何位……? 6〜20位も公開中! )

『独眼竜政宗』『おんな城主 直虎』『八重の桜』は何位……?<大河ドラマ ベスト1は?【6位から20位発表】> へ続く

(「文藝春秋digital」/文藝春秋 digital)

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