『カップヌードルライトプラス旨だしそうめん』は“iCE”で食べたほうが旨い?

『カップヌードルライトプラス旨だしそうめん』は“iCE”で食べたほうが旨い?

@DIME アットダイム

■連載/大山即席斎の“三ツ星”インスタント麺

今回取り上げるのは日清食品の『カップヌードルライトプラス旨だしそうめん』と『同 トマトそうめん』。

子供の頃、そうめんを食べるのは主に夏の終盤だった。そうめんは買うものではなくて、お中元でもらってから食べるものだったのだ。夏休みの前半は遊びやら旅行やらで外出が多いのに対して、後半は遊び疲れて家でだらだらしてたり、宿題に追われて外出しないようになる。子供だけでなく親も疲れているため、簡単に作れるそうめんの登場が増えるのだ。

でも、子供心にはそうめんってあまり魅力的ではなかった。麺とめんつゆだけで変化が乏しかったのだ。多分これって関東の食べ方なんだろう。その後、大人になって関西に住んだときに画期的な食べ方を知る。それが「にゅうめん」だ。そうめんを温めたり具を入れたりしていい、ということが自分の常識になかったので衝撃を受けた。掟破りの食べ方だと躊躇したのだが、いっぺん食べてみて見事にハマった。

関西発祥の日清が発売したカップヌードルそうめんも熱々で具入りのにゅうめんだ。

まずは通常の作り方でいただいてみよう。

◆日清食品『カップヌードルライトプラス旨だしそうめん』

透明度の高いつゆは隠し味に醤油も入った塩味スープ。椎茸や昆布の旨みが出たアッサリおだやかな味わい。

ゆるくちぢれた白い極細麺は、口当たりやわらかなサックリ食感。かやくはオクラ・トマト・黄パプリカ・しいたけ・しょうが・白ネギ・キャベツと、7種類の野菜で量も充実。以前のバージョンにあった鶏肉・卵・かまぼこといったタンパク質系は省略されている。

日清食品が推奨するiCE カップヌードルも作ってみた。

日清が提示する作り方は、熱湯をいつもより少なめで麺と具がギリギリ浸るくらいまで注ぐ。

30秒経ったら、いったんかき混ぜる。

さらに2分30秒待ったら氷をたっぷり入れる。

 

この作り方にはいくつか疑問な点がある。

・いつもよりお湯の量が少ないけど麺がちゃんと戻るのか。
・熱いお湯に氷を入れてつゆが冷たくなるのか。

なのでスープの温度を計測してみた。

カップに注ぐ熱湯は温度計でほぼ100℃であることを確認してから注ぎ、3分後にフタを取った直後の温度を計った。

温度は以下のとおり。

通常の作り方 約80℃

湯量を減らしたiCE 約75℃

5℃ほど差があるものの思っていたより小さな差であった。実際iCE の麺にゴワゴワ感などの不自然さはなかった。

氷を入れるとき、最適な氷の量がわかりにくい。つゆの濃さをベストにするためには、氷が溶けきったときに水面がカップ内側のラインと同じになることが望ましい。しかし氷は固体のためジャストな個数がわからない。

そのためには氷をカップに山盛り過剰に入れ、溶けている途中で氷をすこしずつ取り除いてゆき、水面をラインに合わせるのがいいようだ。

そうすると家庭用冷蔵庫で作った中心に不純物を含む氷でも、外側の透明で純粋な部分だけを使うことができて好都合だ。

熱湯の量が通常より少なくても麺の食感は通常の作り方のときとほぼ変わらなかったが、つゆのほうは「冷たい」ところまではいかなかった。「常温」と「ひんやり」の中間くらいといったところか。

「10分どん兵衛」のように世の中がのびた麺もアリと許容しつつあるみたいなので、麺がのびても平気な人なら、3分経った直後に冷蔵庫に入れてつゆの粗熱を取ってから氷を投入するといいだろう。

◆日清食品『カップヌードルライトプラストマトそうめん』

ゆるくちぢれた白い極細麺はわりと噛みごたえのあるサックリ食感。

赤みがかった透明度の高いつゆは、魚介の旨みベースにしっかりとトマトの風味がするアッサリ味。かやくはトマト・黄パプリカ・キャベツ・ネギ・タマネギ。

 

【今回の即席レビュー(5点満点)】
       ユニークさ 夏バテ向き
旨だし・通常  ★★★   ★★★+
旨だし・iCE ★★★★  ★★★★+
トマト・通常  ★★★★  ★★★+
トマト・iCE ★★★★+ ★★★★

<この商品が好きな人にはこんな一品もオススメ!>

●ヤマダイ「ニュータッチ手緒里庵手延べそうめん」

●共栄食糧『小豆島オリーブラーメン』

丸っこい断面の中太麺は素麺のように真っ直ぐで白い棒麺で、オリーブオイルが練り込まれて舌触りなめらかなシコシコ食感。液体スープで作るつゆは、透明度が高くて野菜の旨味が出た上品なスープでまろやかな塩味。

文/大山即席斎

1959年に生まれ。日清チキンラーメン登場の半年ほど後輩の同級生。80年の下宿生活開始でインスタント麺との付き合いが開始。35年以上毎日インスタント麺を食す日本屈指のインスタントラーメン研究家。95年テレビ東京の「TVチャンピオン 第1回インスタント麺通選手権」に優勝。今までに食べたインスタントラーメンは1万食を超える。

■連載/大山即席斎の“三ツ星”インスタント麺

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