故・黒川紀章氏の傑作「中銀カプセルタワービル」を守るクラウドファンディング企画が始動

故・黒川紀章氏の傑作「中銀カプセルタワービル」を守るクラウドファンディング企画が始動

@DIME アットダイム

中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクトは、故・黒川紀章氏設計の名建築「中銀カプセルタワービル」を主題とした写真集「中銀カプセルガール」出版のための支援募集を、朝日新聞社のクラウドファンディングサイト「A-port(エーポート)」上にて開始した(募集期間は10月21日まで)。

■一度見たら忘れられない!?銀座の世界的名建築「中銀カプセルタワービル」

汐留の高層ビル群から、首都高をはさんだ向かい側。立方体の箱を積み上げたような、不思議な形状のビルに見覚えのある人は多いのではないだろうか。これが「中銀カプセルタワービル」。中銀カプセルタワービルは、故・黒川紀章氏の設計により、大阪万博の2年後・1972年に建てられた。数々の映画やテレビのロケ地となり、建築史の教科書には必ず登場し、国内外から熱狂的なファンが絶えず訪れる…そんな、日本が世界に誇る名建築のひとつだ。

■存亡の危機に立つ“究極のデザイナーズマンション”を守りたい

立方体のカプセルはそれぞれ独立した部屋になっており、現在も多くの人が利用している。同プロジェクトの主催者も、その一員。ただし、近未来的な外観とは裏腹に、カプセルの内部は老朽化が進み、雨漏りや水まわりの故障が絶えず発生している。そして、一時期マスコミで取り沙汰された解体・建替えの危機も、未だに続いている。そこで同プロジェクトは、中銀カプセルタワービルの保存・再生に向けた活動の一環として、「中銀アートプロジェクト」を展開。その第一弾としてKazan Yamamoto写真展『中銀カプセルガール』を8月に開き、さらに展示作品を写真集として出版することにした。出版にあたっての制作費調達はもちろん、この建物自体をより広く知ってもらい、保存に対する関心を喚起していくために、今回、このクラウドファンディング企画を立ち上げたのだ。

今回のクラウドファンディングでは、写真集の制作費とするために、200万円の目標額を設定した。10月21日の期限までに目標額を達成できれば、写真集を出版することができる。写真集の最大の特徴は、次の3点。

1.中銀カプセルタワービルの複数カプセル内で女性モデルを撮影
2.写真家は各種ポートレート写真を中心に活動しているKazan Yamamoto(やまもとかざん)
3.中銀カプセルタワービルの保存・再生活動に直結する

とりわけ特徴的といえるのが、3番目の「中銀カプセルタワービルの保存・再生活動に直結する」というもの。出版にあたって発生する著作権使用料(印税)の全額が、中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクトの活動資金となる。つまり、クラウドファンディングを通して支援をしてもらうことが、中銀カプセルタワービルの保存・再生に直結するのだ。

◎写真集の概要(予定)
書名:『中銀カプセルガール』
編著:中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト
判型:A4変形判(天地/210×204mm)
装丁:並製128ページ、カラー
予価:3000円(全国書店にて流通)
刊行予定:2016年冬

関連情報

https://a-port.asahi.com/projects/nakagin/

文/編集部

 

関連記事(外部サイト)