日本にいるような快適な気持ちで滞在できるプノンペンの東横イン

日本にいるような快適な気持ちで滞在できるプノンペンの東横イン

@DIME アットダイム

■連載/鳥海高太朗のTRAVEL HACKS!

ANAが9月1日より成田〜プノンペン線を開設し、日本から初のカンボジアへのノンストップ便となった。プノンペンを訪れる日本人ビジネスパーソンも増えているほか、アンコールワットの玄関口であるシェムリアップへ訪れる観光客にとっても、プノンペン乗り換えでアンコールワットへ行く新ルートも今回の就航で可能となった。またプノンペン自体も王宮や歴史博物館などの観光スポットもあり、アンコールワット観光の帰りに立ち寄るのもいいだろう。

 
9月1日にプノンペン空港に降り立ったANA機。成田〜プノンペン線を毎日運航

そんなプノンペンに昨年(2015年)6月19日に、国内ビジネスホテルチェーンである「東横INNプノンペン」がオープンした。日本国内以外では、韓国に次ぐ海外進出となった。今回、筆者は実際にカンボジアの東横インに宿泊してきたので、滞在中の様子をレポートしていく。

筆者は今回、バンコク経由でプノンペン空港に到着し、タクシーでホテルへ向かった。知名度が低いと思っていたが、タクシーの運転手に「東横インホテル」と言ったところ、すぐに「OK」という返事が。後でホテルの人に聞いたが、開業から1年が経過して知名度が上がってきたそうだ。タクシーでプノンペン空港から東横インのある市街地までは約45分。15USドル(約1600円)の定額料金であった。

市内中心部に入ると「東横INN」のネオンが視界に入ってきた。それもそのはず、東横インプノンペンは23階建てという高層の建物で遠くからでも目立つ存在だからである。


23階建ての建物で遠くからでも目立つ「東横INNプノンペン」

部屋数は、全部で328室あり、うちデラックスシングルが42室、ツインが60室、デラックスツインが184室、ダブルが41室、ハートフルツインが1室という構成になっている。気になる価格であるが、デラックスシングルが39USドル(約4100円)、ツインが49USドル(約5100円)、デラックスツインが59USドル(約6200円)、トリプルが69USドル(約7200円)となっている。部屋の広さはデラックスシングルとツインが15平米、デラックスツインとトリプルが30平米の広さとなっている。

 
広々としたロビー

筆者も1名利用であったが、部屋の広さが30平米ありながら6000円程度で泊まれる「デラックスツイン」を予約しておいた。国内で東横INNに宿泊する人にはお馴染みの会員カード「東横INNクラブカード」を持っていれば国内ホテル同様に通常は5%引き、日曜・祝日は20%引きとなり、10泊の宿泊でシングル無料宿泊券1泊分がプレゼントされる特典の宿泊数もカウントされるのだ。入会金の1500円(学生は1000円)を払えば年会費などは不要である。筆者も会員カードを持っていたので59USドルが56.05USドル(約5800円)で宿泊できた。予約は東横INNのホームページから可能で、国内ホテルと異なるのは予約の際、予約保証のクレジットカード番号の入力が必要な点だけである(実際の支払いはチェックイン時となる)。


東横INNプノンペンの宿泊料金

チェックインを済ませて「デラックスツイン」の部屋へ。国内でも東横INNに宿泊することも多いが、部屋に入った瞬間「広い!!」というのが第一印象。部屋も清潔で冷房も完備しているほか、デスクだけでなく、大きなテーブルもあって部屋の使い勝手もいい。さらに大型の冷蔵庫と電子レンジも完備しており、短期滞在ではもったいないくらいの設備である。デラックスツインの部屋のベッドは160センチ幅の大型ベッド2台が入っている。

またバスルームも国内の東横INN同様にユニットバス付きになっており、とても清潔感がある。無線LANも無料で使えることに加えて、すべてのコンセントが日本の形状に対応しており、変換プラグなしで使えたのは楽であった。またテレビでもNHKの国際放送を観ることができた。これで6000円程度はコストパフォーマンスの良さを感じた。少しでも安く泊まりたいのであれば1泊4000円程度の「デラックスシングル」もあるが、せっかくなら2000円程度奮発する方が快適だろうというのが筆者の印象である。

 

 

 
全客室の6割が「デラックスツイン」。30平米の広さで快適

 
デラックスシングルの部屋(15平米)

東横INNといえば、無料朝食サービスとして国内ホテルでは「おにぎり」などが無料であるが、東横INNプノンペンでも朝6時半〜9時までの時間で無料朝食が提供される。卵料理(スクランブルエッグもしくは目玉焼き)、ソーセージ、野菜炒め、サラダ、フルーツ、パン、ご飯、おかゆなどのラインアップとなっている。レストランは23階の最上階に位置しており、プノンペン市内中心部を見渡すことができる眺望スポットで朝食が楽しめるのだ。また夜の時間帯(18時〜23時)まではアンコールビール、カンボジアビール、コーラ、ジンジャーエールを1USドルで販売しており、晩酌もできる。また食事においては、カンボジア中心部にカンボジア料理のお店もあるが、徒歩5分の場所にある「イオンモール」のフードコートには、カンボジア料理やベトナム料理(フォーなど)に加えて、和食も含めてお店が充実している。カンボジアのお土産をイオンモールで買う人も多いそうだ。

 

 

 
23階のレストランで無料朝食。ご飯もあるのは日本人としては嬉しい。

 
レストランからは「イオンモール」をはじめ、プノンペン市内中心部を一望できる

またプノンペン滞在中、観光スポットを巡る際にはホテルに頼めば英語が話せる運転手を手配してもらえる。1日(8時間)で45〜50USドル(約5000円)、半日(4時間)で30USドル(約3200円)が相場となる。プノンペン市内は流しのタクシーがないので効率よく廻るときは借り切った方が安上がりで済むことも多いのだ。またタイ同様にカンボジアには「トゥクトゥク」もあり、値段の交渉が必要であるが移動手段として重宝されている。

 

 
王宮やセントラルマーケットなどがプノンペンの観光スポット

今回、9月1日からANAの成田〜プノンペン線が開設と共に、ANA便に合わせた無料送迎サービスがスタートした。成田から到着の際には国際線の到着ロビー前で案内ボードを掲げたスタッフが待っているとのこと。定員はあるが、基本的には予約なしでの利用が可能となっている。また、日本へ帰国する際もANA便はプノンペン発が22時45分となっているが、19時30分に空港への無料バスを利用することが可能(要予約)となっている。これだけでも往復で30USドルが節約できるのだ。


東横INNのロゴが入ったワゴン車で送迎してくれる

海外で地元のホテルや大手ホテルチェーンに泊まるのもいいが、たまには日本のビジネスホテルに海外で泊まるというスタイルも面白い。何よりも異国の地でストレスなく滞在できたことがよかった。今後、東横INNは年内にドイツのフランクフルト、来年にはフィリピンのセブ島とフランスのマルセイユにオープン予定とのこと。ソウルでは既にソウル・釜山・大田で合計7ホテルを営業しており、海外で東横INNに宿泊する機会が増えていくかもしれない。

◆関連情報
http://www.toyoko-inn.com/hotel/00251/osusume.html

取材・文/鳥海高太朗

航空・旅行アナリスト、帝京大学航空宇宙工学科非常勤講師、ANA「What's up? ANA」社外編集者。文化放送「オトナカレッジ」金曜日(月2回)に出演中。

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