「謎肉祭」VS「肉特盛」肉自慢カップ麺の肉対決!

「謎肉祭」VS「肉特盛」肉自慢カップ麺の肉対決!

@DIME アットダイム

■連載/大山即席斎の“三ツ星”インスタント麺

今回取り上げるのは肉の量にこだわった商品、日清食品の『カップヌードルBIG謎肉祭肉盛りペッパーしょうゆ』とサンヨー食品の『サッポロ一番ご当地マシマシ肉特盛&辛さ強め台湾ラーメン』。ああ、両方とも名前が長いよぉ。

日清食品というのは業界のトップメーカーであるにもかかわらず、ユーザーに対して素直に負けを認めるという伝統がある。例えば、2007年に登場した『カップヌードルミルクシーフードヌードル』は、ネット上で「シーフードヌードルにミルクを入れたら旨い」と話題になったのを受けて、本家が作ってしまったものだ。

昨年末にラジオから火がついた「10分どん兵衛」については、日清食品のホームページに「おわび」として「日清食品は10分どん兵衛のことを知りませんでした。」とのメッセージを発表した。どちらもプライドの高い開発者だったらレシピを無視した食べ方なんて認められるはずがない。味も作り方も試行錯誤を繰り返してベストなものを提供したはずなのだから。

そして今回は「謎肉祭」である。世間で「謎肉」と呼ばれているカップヌードルの具材には、ちゃんと「ダイスミンチ」という正式名称がある。そもそも謎肉という呼び方には少々見下したような意味合いがあった。その昔、カップヌードルの肉に何が使われているのかわからなかったことから、変な肉が使われているんじゃないだろうな、という疑いの要素が含まれていたのだ(現在は味付豚ミンチと表示されている)。

ところが2009年に具を「ダイスミンチ」から「コロ・チャー」に切り替えたことで風向きが変わった。

そのことで、ネットを中心に「謎肉を返せ!」という大合唱が巻き起こった。そこには「謎肉」に対する深い愛が込められていた。いつのまにか「謎肉」が愛称に昇格していたのだ。

でも、メーカー自体がスラングである「謎肉」をわざわざ使う必要はない。普通の会社ならただ黙認するだけだったろう。それを発売45周年記念商品に使ってしまうところが日清食品の懐の広さなのだ。

かやくが肉だらけのカップヌードルというのは今回が初めてではなくて、以前にもあった。

 

しかし、それを知る人はあまり多くない。今回これだけ話題になったのは、45周年記念商品ということもあるが、やはり謎肉という名称を公式に使ったことが大きい。

では今回の商品を作っていただいてみよう。

◆日清食品『カップヌードルBIG謎肉祭肉盛りペッパーしょうゆ』

カップヌードルの45周年記念商品。

ちぢれた平打ち麺はレギュラー商品と同様のやわらかめな食感。かやくは謎肉が通常のカップヌードルBIGの10倍というのがウリだ。それ以外にねぎ・レッドベルペパー入り。レギュラー商品と比べるとミニコロチャー・エビ・卵が省略されている。スープは基本的にレギュラー商品と同じなのだが、具にエビが入っているのか、豚肉がメインなのかで味わいがかなり違ってくる。最後に残ったスープをすすると、謎肉からしみだした肉の旨みが実に濃厚だ。

日清の謎肉祭と同様に肉の量がウリの商品がサンヨー食品から出ていたので肉に着目して比較してみた。

◆サンヨー食品『サッポロ一番ご当地マシマシ肉特盛&辛さ強め台湾ラーメン』

名古屋発の台湾ラーメンを再現した一品。

醤油ベースで赤みががったつゆは、唐辛子メインの特製スパイスをかけることで台湾ラーメンらしいシャープな辛さになる。楕円形断面でちぢれた中太麺は空気感のあるふっくらモチモチな食感。かやくは鶏豚肉そぼろ・唐辛子・ねぎ。

もうひとつ、通常バージョンの『カップヌードルBIG』も比較のために食べてみた。

◆日清食品『カップヌードルBIG』

どこのコンビニでもおなじみの顔だ。

長方形断面でやわらかめなちぢれ麺の太さはレギュラーサイズと同じだ。かやくはダイスミンチ・ミニコロチャー・エビ・卵・ねぎ。『カップヌードルBIG』は謎肉とコロチャーの二本立てなので謎肉自体の量は少なめだ。

では、肉にスポットを当ててこれら商品の比較をしてみよう。

これら3商品のかやく重量を計量してみた(謎肉祭と肉特盛は肉のみを計量)。


<謎肉祭19g>


<肉特盛12g>


<BIG12g>

謎肉祭は肉だけで19g、肉特盛の肉は12g、そしてBIGは具材全部で12gという結果であった。

謎肉祭はBIGからエビや卵を減らした分だけ肉を加えたものと思っていたのだが、BIGのかやく総重量を大幅に上回る謎肉の重量となっていた。かなりの出血大サービスだといえる。「謎肉祭」という名称も伊達ではない。

ところで、こちらの商品は各地で品切れをおこしており、とうとう一時販売休止となってしまった。

ネットでは転売厨が大量の謎肉祭を買占め、高額で転売しようとしていることも報じられている。しかし良識のあるユーザーの皆さんはあわてずに少しのあいだだけ我慢しよう。10月には販売を再開する予定であると日清食品はアナウンスしている。ちょっと待てば食えるのだ。

【今回の即席レビュー(5点満点)】
    肉の量   具全体の量 つゆの個性
謎肉祭 ★★★★★ ★★★★★ ★★★+
肉特盛 ★★★★  ★★★★  ★★★★+
BIG ★★+   ★★★★  ★★★

<この商品が好きな人にはこんな一品もオススメ!>

●日清食品『マイカップヌードルファクトリー』

大阪府池田市の「インスタントラーメン発明記念館」と、横浜市みなとみらいの「カップヌードルミュージアム」ではオリジナルのカップヌードルが作れるのだ。

こちらでは具を12種類の中から自由に4つ選べるのだが、4つとも謎肉(※)を選んで肉だらけカップを作ることも可能なのだ。自作の謎肉祭を楽しもう。
※期間限定具材

文/大山即席斎

1959年に生まれ。日清チキンラーメン登場の半年ほど後輩の同級生。80年の下宿生活開始でインスタント麺との付き合いが開始。35年以上毎日インスタント麺を食す日本屈指のインスタントラーメン研究家。95年テレビ東京の「TVチャンピオン 第1回インスタント麺通選手権」に優勝。今までに食べたインスタントラーメンは1万食を超える。

■連載/大山即席斎の“三ツ星”インスタント麺

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