VR、4K、HDR、進化を遂げた「PlayStation」は復活するか?

VR、4K、HDR、進化を遂げた「PlayStation」は復活するか?

@DIME アットダイム

9月12日に六本木ミッドタウンにおいて、ソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンのゲーム機「プレイステーション」のプレスカンファレンスが開催された。注目のプレステ4と組み合わせてVR環境を実現するVRゴーグル『PlayStation VR』(以下PSVR)の発売を前にしてのイベントである。当日はPSVR関連のタイトルの具体的な話もあるのではと、開始前からいやがおうにも期待は高まってくる中でのオープニングとなった。


ジャパンプレスカンファレンス開始。


会場の照明もクール。

■新ハードウェアの投入

イベントはまずはプレジデントの盛田厚氏の挨拶から始まった。まず、東京ゲームショーの始まる9月15日に合わせて新型『PlayStation 4』(以下PS4)が投入されることを紹介。このモデルは小型軽量になることに加え、低価格を実現している。ちなみに価格は500GBモデルで2万9980円(税別)となり、3万円を切っている。


新PS4を背景にしたソニー・インタラクティブエンタテイメントジャパンアジア プレジデント盛田厚氏。

さらに高性能モデルの『PlayStation 4 Pro』が11月10日にリリースされることが発表された。こちらは1TBモデルが4万4980円(税抜き)となる。これは処理能力があがり、4K解像度出力に対応している。そして、この2つの新型はもちろん、今まで販売されていたすべてのPS4がファームアップでHDR表示に対応することが発表された。


高機能なProモデル。


すべてのPS4がHDRに対応する。4K+HDRは次世代の標準ゲーム環境になる?

また、日本国内においては9月15日に、大人気のシリーズ最新作『ペルソナ5』が発売され、そして、PS4を同梱したスペシャルパックも数量限定で同時発売されることが発表された。


ペルソナ同梱モデル。

続いて、スクウェア・エニックスのファイナルファンタジーXVディレクター 田端端氏が、ファイナルファンタジーXVのコラボモデルを手に登場した。そのボディには月の画像が描かれている。これはPS4初のカスタムハードだという。これはFFXVと同じく、11月29日に発売され、ゲーム本編に加え、長編映像作品『キングス・グレイブファイナルファンタジーXV』を視聴することができるという。


月があしらわれえたルナモデルを持ったスクウェア・エニックス ファイナルファンタジーXVディレクター 田端端氏。

ここからはビデオが流され、新ゲームタイトルとVITAの新カラーのハードウェアなどが紹介された。

『サガ スカーレットグレイス』(12月15日発売予定VITA版)、『コール・オブ・デューティ インフィニット・ウォーフェア』(PS4 11月4日発売予定)、『WATCH DOG2』PS4 12月1日発売予定)、『For HONOR』(2017年2月16日発売予定)など。

 
2つの新カラーがVITAに追加される。12月1日発売予定。


「コール・オブ・デューティ」の新作は11月4日発売予定。

続いて、バンダイナムコエンターテイメントのゼネラルマネージャー馬場龍一郎氏、同じくゼネラルマネージャの佐々木夕介氏が登場して、「ガンダムバーサス」シリーズの15周年作品の紹介をした。

 

続いて、再びムービーで新タイトルが紹介された。『ニーア・オートマタ』(2017年2月23日発売予定)、『ダンガンロンパV3』(2017年1月発売予定)、『Newみんなのゴルフ』(2017年夏発売予定)、『地球防衛軍5』(2017年発売予定)。そして、ドラクエ、FFとのコラボによる『いただきストリート ドラクエ&FF』がPS4版とVITA版で発売予定であることが紹介された。

続いて、コーエーテクモゲームスのゼネラルプロデューサーであるシブサワ・コウ氏が登場して、『仁王』が2017年2月9日に発売されることを発表。『無双スターズ』が2017年発売予定だと紹介された。

■VRはどうなる?

ここまではPS4あるいはVITAのタイトルだったが、ここからPSVRのプロモーションビデオが流され、発表予定の作品が紹介された。タイトルは『サマーレッスン』(2016年10月13日発売予定2980円)、『V! 勇者のくせになまいきだR」』(2017年年発売予定)などだ。


PSVRは10月13日に発売開始される。

 
PSVRの技術デモとして、女子高生の部屋で時間を過ごせるというコンセプトの作品が、製品版として、継続的に配信されるようになった『サマーレッスン』。

続いてなんと、あのビジュアル系バンド、L'Arc〜en〜Cielが20周年記念となる「バイオハザード」とコラボしたPSVR向けのミュージックビデオを2016年11月中旬に配信予定すると発表した。10月13日先行体験版配信開始。これは予想外という感じ。


ラルクとバイオハザードがコラボしたミュージックビデオ登場。

ここで再び盛田氏が登場し、PSVRの予約の話を始める。9月24日に予約を再開するのだという。そして、続けてプレイステーションネットワークの話をはじめ、現在、PS4ではNetflix、hulu、Amazonビデオ、プレイステーションビデオ、アニマックスプラスなどのオンデマンドビデオを見ることができるのだが、DAZN(ダゾーン)というスポーツ系のビデオサービスが追加されるのだという。野球、サッカー、モーターレース、その他年間6000以上の試合が観戦できる。

そして、「PlayStation Now」サービスは今年の冬からPC向けのサービスも開始され、定額タイトルも増えて182タイトル(2016年9月20日現在)になるという。

また、「コロコロコミック」(小学館)とのコラボで、コロコロに登場するキャラが登場する「キッズの星」というタイトルのゲームプロジェクトが企画されていることが発表された。

 
コロコロコミックのキャラたちが登場するゲームが企画されている。

続いて、Cygamesのグランブルーファンタジープロデューサーの春田康一氏が登場し、「グランブルーファンタジー プロジェクトRe:Link」を紹介した。

そして、コジマプロダクションの小島秀夫氏が登場し、新作『DEATH STRANDING』を紹介した。

その後、再び、盛田氏が登場し、PlayStation祭りについて紹介され、ニコ生のライブストリーミング中継会場につながったりして、閉会となった。

■今後PlayStationはどうなる?

ハードウェアに関して、従来のPS4も含めてHDRに対応するなど、映像表示は強化されたわけだが、これはソニーがテレビメーカーであることを考えると、当然、必要な対応だろう。

そして、高性能なProモデルでは処理の高速化だけでなく4K解像度に対応した。これも現在のテレビの状況を考えると、当然、必要なことだ。PlayStation4が登場した3年前には、まだまだ普及レベルが低かった4K解像度だが、現時点ではかなり普及が進んできている。ここでPS4が4Kに対応しなければ、テレビの買い換え時に「PS4が対応しないんだから、まだ、4Kテレビじゃなくていいや」ということにもなりかねない。

PlayStationのモデルサイクルのなかで、こんなハードウェアの機能強化が行なわれたのははじめてではないかと思うが、それは「4Kテレビ普及のボトルネックになるわけにはいかない」という重要な使命があるからだ。

また、このProモデルはフルHD解像度のテレビと接続した場合も、スタンダードモデルよりもスムーズに表示することができるので、ガチなゲーマーには必需品となるだろう。また、より美しい映像を楽しみたいユーザーであれば、すでにPS4を持っていても買う価値があると思う。正直、「PS4のゲームを本当に楽しむならProで」ということになるのではないだろうか?

そして、VRの登場は新しい時代の始まりを感じさせるが、今回のイベントではあまりVR対応ゲームが発表されなかったが、これは開発ノウハウや開発期間の問題などもあり、徐々にVRタイトルが増えていくことだろうか?

そんな中、女子高生と時間を過ごせる『サマーレッスン』がPSVR発売と同時にリリースされるのは興味深い。今後の日本のVRゲームを占う上でも重要なタイトルとなるかもしれない。

■関連リンク

PS4商品サイト http://www.jp.playstation.com/ps4/

文/一条真人

ITジャーナリスト。雑誌「ハッカー」編集長、「PCプラスONE」編集長などを経て現在にいたる。著書50冊以上で、近著は「はじめてのChromeBook」(インプレスR&D)。IchijoMasahto。本名:OSAMU SAKATA。

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