長距離配送、潜水、自撮り、遭難者救助も!話題の最新ドローン7選

長距離配送、潜水、自撮り、遭難者救助も!話題の最新ドローン7選

@DIME アットダイム

 まさにドローンの全盛期だ! 初期の単純なモデルから始まり、今ではざまざまな形態で進化しているドローン。無人航空機(Unmanned Aerial Vehicle、UAV)という正式名称があるが、雄蜂がブンブン飛び回る音と似ていることから、別称“ドローン”と呼ばれるようになった。やがてドローンの別称が定着し、操縦士なしに遠隔あるいは自律的に操縦されている飛行体を意味することになっている。

 新技術の多くがそうであるように、ドローンの始まりは軍事目的だった。現在、軍用市場はアメリカとイスラエルが、民間市場は中国のDJI、フランスのParrot、アメリカの3D Robotticsなどが主導している。

 米連邦航空局(FAA)の厳格な規制があり、ドローンは各種の制限を受ける。しかし、さまざまな分野でドローンが活用されているのだ。その中でも注目されるドローン7種を厳選して紹介しよう。

■DHL宅配ドローン「第3世代パーセルコプター(Parcelcopter)」

 運送業界のグローバルリーダー、DHLは、標高1200mの山岳帯にあるドイツの山村で、ドローンの自動配送テストを実施した。

 ドローンの停留場となるパックステーション(Packstation)に村の住民が小包を届ければ、ドローンへ自動的に装着された後、目的地へ飛んでいく。 完全自動で処理されるのが画期的だ。

 パーセルコプターは、離着陸時は翼を垂直に、移動時は翼を転換して水平にする。 積載重量は最大2.2kg、速度は70km/hとなる。


(C)DHL

 ちなみにクルマで30分かかる距離も、パーセルコプターならわずか8分たらずで飛ぶことができたという。DHLは合計130回もの往復テストに成功した。

Parcelcopter

■ルワンダの長距離配送ドローン『ジップ(ZIP)』

 4枚翼のクアッドコプターだけがドローンではない。 固定翼のドローンは、長距離飛行で高い効率をみせてくれる。


(C)Zipline

 「千の丘の国」と呼ばれるルワンダは、その名の通り坂が多いため、陸路での配送が大変だ。大事な医薬品を配送するのも当然、困難を伴う。これを克服するため、自動ドローン配送システムを構築中だ。

 ここに投入されるドローンは100km/hの速度で飛行しながら、ルワンダ全国をカバーすることができる。 医師らの注文に合わせて医薬品を1日に数百件も配送することになる。ジップのドローンは、指定された地点まで自律飛行し、パラシュートを使ってパッケージを投下して帰還する自動システムで運営される。

http://flyzipline.com/product/

■10秒以内に飛び立つ救助用ドローン『センチュリー(Sentry)』

 リュックに携帯していながら、直ちに捜索/救助へ飛ばせるように、カナダのライダーレス・エアロテクノロジー社で開発されたドローン『センチュリー』。折り畳み式ローターを搭載し、シリンダー型デザインで携帯性を極限まで突き詰めたモデルだ。

 飛行時間は15分と短いけれど、代わりに赤外線サーモグラフィ撮影を備えており、トレッキングコースから逸脱し、見失ってしまったハイカーを素早く発見することを目的としている。

 IP5 7等級の防水ケースで製作されて浮力があり、水上への着陸も可能だ。炭素繊維などの材質を使い、重さも1kgに満たない。しかも折り畳めば10cm×47cmというコンパクトサイズに収まる。


(C)Riderless Aerotechnology

http://riderlessaerotech.com/

■自分撮りドローン『ロームe(ROAM-e) 』

 いろいろな画角や高さから写真を撮ることができるなら、はるかに多彩な写真を楽しめるだろう。そんな夢を叶えるのが、この自撮り用のドローンだ。

 大きさは、500mlのペットボトルと似たようなサイズで重さは500gだ。折り畳み式プロペラを採用するため、コンパクトにまとまっている。

 使い方は簡単だ。 電源をつけて空中に浮かべさえすれば、顔認識/追跡機能を駆使して25m内で使用者に付きまとう。 もし、ドローンが顔追尾を逸した場合は、その場でホバリングしながら待機する。 動画像は記録したり、モバイル機器にストリーミングが可能である。交代可能なバッテリーで約20分間飛行することができる。


(C)ROAM-e

http://myroam-e.com/

■バトルゲーム用ドローン「『スター・ウォーズ』ドローン」

 時が経っても冷めない人気を誇る『スター・ウォーズ』。劇中で自分が気に入った飛行機を選び、ユーザー同士でバトルゲームを楽しむことができるとは、マニアにはたまらない。

 プロペル社の『スター・ウォーズ』ドローンシリーズは、スピーダーバイク(Speeder Bike)、タイファイター(Tie Fighter)、X-ウィング (X-Wing Starfighter)、そしてミレニアムファルコン(Millennium Falcon)があり、ブレードはできる限り見えないように装着されている。


(C)&TM Lucasfilm Ltd

 ハンドペイントで製作されたこのドローンは、40km/hまでの速度で飛べ、たまらないなのは空中戦で相手のドローンを撃墜できるレーザーを装備した事! 相手のドローンに命中させると、相手ラジコンに振動を与え、3度命中させると徐々に地面へ降下させることとなる。

https://www.propelsw.com/

■潜航するドローン『ルーンコプター(Loon Copter)』

 飛行はもちろん、水中に潜航することができるドローンも楽しい。 潜航のメカニズムは、バラストの水を出し入れすること。そのため、水中でも上昇と下降が可能になっている。バラストの水を抜いてしまえば水面へ浮上した後、再び空に飛び立つこともできるのだ!

 UAEで開催されたドローンのコンペティションへ参加し見事アワードを受けた、米オークランド大学の研究チームによる『ルーンコプター』は、GPSで指定した水深へ自動で潜航することが可能で、探索や救助、水中の施設点検、海洋生物の研究などへの応用が期待されている。 さらに、空中で鮫を発見すると、海面に着水して鮫退治システムを作動させ、泳ぐ人たちを保護する任務まで提案されている。

https://sites.google.com/a/oakland.edu/oar/loon-copter

■水中ランチングドローン『クラーケン(CRACUNS)』

 こちらのドローンは水陸両用だが、基本は水中用途に使われ、必要な時に、水面から飛び出して活動する。

 塩分に強く、普段は水の中のステーションまたは潜水艇の甲板の上に装着されている。 呼び出されれば、ステーションからランチングして水面の指定方向へ浮上した後、空に飛び上がる。ただし、現状はいったん水の外に出れば再び水の中に戻ることはできない。

 米ワシントンのジョンズ・ホプキンス大学の研究機関が開発した「クラーケン」は製作費を抑え、損失のリスクが大きい場合にも活用しやすいのが長所だ。

http://www.jhuapl.edu/newscenter/pressreleases/2016/160317.asp

取材・文/劉昊相(YOU HOSANG)

韓国出身。見知らぬ場所や文化を楽しむ、生まれついての旅行家。イギリス在住時に様々なプロジェクトを経験、Panasonicなど多国的企業での海外業務経験を持ち、英語、日本語、韓国語に通じる。旅行 コミュニティー「Club Terranova」を運営。

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