休憩スペースも充実!24時間利用できるLCCの新拠点「成田空港第3旅客ターミナル」徹底解剖

休憩スペースも充実!24時間利用できるLCCの新拠点「成田空港第3旅客ターミナル」徹底解剖

@DIME アットダイム

庶民の足として定着しつつあるLCC。今まで関空や那覇がLCCの中心だったが、ついに成田空港に新拠点が誕生し、関東からも気軽に空の旅が楽しめるようになった。就航するLCCの最新情報から施設の充実ぶりまで「第3旅客ターミナル」の全容に迫った。

航空アナリスト
鳥海高太朗氏
航空・旅行アナリスト、帝京大学航空宇宙工学科非常勤講師。『週刊ポスト』での連載ほか、文化放送『オトナカレッジ』にも出演中。

◎休憩スペースも充実!24時間自由に利用できる

 庶民の格安な空の足として早くも定着しつつあるLCC。2014年冬のピーク時には、成田空港の旅客便全体の21・5%のシェアを記録。4月8日に「第3旅客ターミナル」がオープンしたことで、関東の一大LCC拠点としてさらに利便性が高まることは間違いない。LCC各社にとっても、第1、第2に比べて低コストで使用できる新ターミナルはおいしい存在だ。ジェットスター航空、ジェットスター・ジャパン、バニラエア、Spring Japan、チェジュ航空の5社の入居が決定。これらをうまく活用することで、例えば札幌なら片道4000円以下、台北まででも往復2万円以下で行けることもある。今後競争が激しくなることで、さらなるサプライズセールなども期待できるだろう。

 航空アナリストの鳥海高太朗氏に、第3旅客ターミナル利用のポイントを聞いた。

「ゲートから歩いて搭乗できる便利さなど、いくつか評価ポイントはありますが、最大のメリットは24時間使えること。フライトのない深夜の時間帯も自由に出入りでき終電やクルマで真夜中に行っても、休憩スペースでくつろぎながら、早朝便の時刻まで過ごせます。コンビニもあり、今までのような居心地の悪さは解消されますね」(鳥海氏)

 逆に注意すべき点もある。

「都心からの高速バスの場合、第2→第1→第3のルートで回る模様のため、アクセスに時間がかかります。時間に余裕を持って向かうことが大切です。また、成田で運航するLCCのすべてが第3から発着するわけではないので、発着ターミナルは事前に確認が必要です」(鳥海氏)

 気になる施設の充実度については、「国内のLCCターミナルの中でも設備面はNo.1でしょう」と鳥海氏も期待を寄せる。休憩所としても使えるフードコートなどの施設や、使い勝手の良さをアップさせる様々な工夫が随所にいかされている。今回は開業より一足先に第3ターミナルに取材を決行。次ページでレポートしていく。

■成田空港第3旅客ターミナルとは?

LCC(格安航空会社)の受け入れ体制を強化するために整備されたのが、「第3旅客ターミナル」だ。「第2旅客ターミナル」の北側約500mに位置し、今年4月8日にオープンした。延べ床面積約6万6000m2は、国内のLCCターミナルでは最大級。年間発着回数は5万回、利用者数は約750万人まで取り扱いが可能。国際線の施設使用料は第1、第2の大人2090円に対して1020円と割安で、関東のLCCの新拠点として注目が集まる。

■第3旅客ターミナルまでのアクセスは?

電車やクルマを使う場合は、一旦第2旅客ターミナルの駅や駐車場まで行き、そこから徒歩か無料の連絡バス(直行)を利用する。直通の高速バスは第2→第1→第3の順で停車し、最後になるので時間には余裕を持って向かいたい。タクシーは専用乗降場を用意。

◎第3ターミナルから国内12都市、海外7都市へ!

●ジェットスター航空/ジェットスター・ジャパン

成田−札幌、成田−福岡、成田−那覇など国内線10路線を運航。オーストラリア3都市と結ぶ国際線も使い勝手がいい。

●チェジュ航空

韓国を拠点するLCC、チェジュ航空が第2旅客ターミナルから移動。成田空港とソウル(仁川)を結ぶ2便が毎日運航される。

●Spring Japan

3月29日からの夏ダイヤでは、成田−高松は火・木・金・土の週4便、成田−広島は毎日2便、成田−佐賀は毎日1便を運航。

●バニラエア

国内線は3路線で成田−札幌毎日5往復、成田−那覇、成田−奄美大島は毎日1往復。国際線は台北3往復、高雄1往復、香港2往復。

〈迷子注意!〉LCC=第3旅客ターミナルというわけでない!

●Peachの成田便も増える

関空が拠点のピーチが3月29日から成田−関空に加え、成田−札幌、福岡を結ぶ路線の運航をスタートする。成田−札幌便は初のLCC3社の競合路線。ピーチは3社最安の片道3990円〜で勝負に出る。

◎一足お先に潜入取材してわかった!新ターミナル≠楽しむ5大ポイント

空港の機能性にこだわりながら、ムダな設備は大胆にカット。フードコートや空中回廊など見逃し厳禁なスポットをご紹介!

1:居心地のいいのフードコート

座席数約450席のフードコートは国内空港最大規模。外国人に人気の寿司や麺類などを含む全7店が出店。テーブルや椅子、ソファベンチなどのデザインは、プロダクトデザイナーの深澤直人氏が監修。食事利用以外に、休憩スペースとしてもくつろげる。

外国からの旅行者に好評な粉物<<jューをメインに提供する「ぼてぢゅう屋台」。大阪いか焼やとんぺい焼きなどが人気。

素材と味にこだわった本格ハンバーガーの店「フレッシュネスバーガー」が成田空港に初出店。食事だけでなく、一息入れるカフェとしての利用にも便利。

2:シンプルでわかりやすい誘導案内

陸上のトラックのような床面の案内表示。第2旅客ターミナルからの移動や、第3旅客ターミナル館内の移動がスムーズにできる。目的地までの距離も表示。

 

床面案内表示は青が出発、赤が到着後のルート。陸上トラックと同じ素材らしい。走ってはいけない。

3:機能的で洗練された内装

コストを抑えながら、開放感のある機能的な空間として整備。国際線出発エリアには、成田空港内で最大の総合免税店「Fa-So-La DUTY FREE」も出店するのでこちらも注目だ。

4:24時間過ごせる

一日中出入りが可能な本館2Fの一般エリアにはソファベンチやコンビニの用意もあり、フードコート内は休憩スペースとして24時間使える。早朝便の利便性が大幅に向上。

 

第2ターミナルまで行けば、スタイリッシュなカプセルホテル「9hours」がある。1泊3900円〜。

5:飛行機が下を通れる空中回廊

第3旅客ターミナル本館とサテライトを結ぶブリッジは必見。地上約15mから飛行場全体を見渡せる眺めは成田空港No.1。将来的には橋架をくぐる飛行機を見下ろすことが可能に。

〈お得技!〉自家用車利用なら8時前駐車or22時以降出車で割安に!

成田空港の駐車場を6時間以上48時間以内利用する場合、8時前駐車と22時〜2時の出車で大幅割引。最も安いP3、P5は770円で24時間駐車可。

[ココに注意!]

◆自家用車利用の場合、ターミナル前で乗降できない
第3ターミナル前に乗り入れできるのはバスとタクシーだけ。自家用車では荷物の積み下ろしも送迎者の乗降もできない。

◆ターミナル内に宅配便&レンタカーのカウンターはない
宅配便のカウンターがないため、重い荷物は要注意。必要なら第2ターミナルへ。レンタカーのカウンターがないのも難点。

◆24時間利用可能だが、シャワーやラウンジはない
24時間休憩スペースがあるのは高評価。しかし、シャワーやラウンジはない。シャワー完備のネットカフェをお願いしたい。

◎各種のデータは取材時のものです。

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