LCCの激戦路線、成田〜札幌線に新規就航した春秋航空日本試乗レポート

LCCの激戦路線、成田〜札幌線に新規就航した春秋航空日本試乗レポート

@DIME アットダイム

■連載/鳥海高太朗のTRAVEL HACKS!

8月20日、成田空港を拠点とするLCCである春秋航空日本(スプリングジャパン)が成田〜札幌線に1日1往復で就航した。この路線には、既にジェットスター・ジャパン、バニラエア、さらにはピーチも乗り入れており、日本で唯一国内LCC全社が乗り入れる路線となった。つまり、利用者にとっては選択肢が多くなることを意味する。

 
春秋航空日本(スプリングジャパン)は189人乗りのボーイング737-800型機で運航。

春秋航空日本の成田〜札幌線のスケジュールは以下となっている。

<2016年10月29日までの春秋航空日本成田〜札幌線スケジュール>
IJ661便 成田7:15発 札幌(新千歳)8:55着
IJ662便 札幌(新千歳)9:40発 成田11:15着

<2016年10月30日から2017年3月25日の春秋航空日本成田〜札幌線スケジュール>
IJ661便 成田7:00発 札幌(新千歳)8:40着
IJ662便 札幌(新千歳)9:25発 成田11:10着

1日1往復で成田発は朝7時台、札幌発は朝9時台となっており、首都圏から利用するにはベストな時間帯とは言えないが、平日であれば片道3590円もしくは5570円(購入手数料や空港税などの諸経費が別途必要)、週末でも片道1万円以下で購入できる日が多いので時間帯さえ合えばコストパフォーマンスは抜群である。LCCは片道ごとの販売スタイルになっているので、片道だけ春秋航空日本を使って、復路は他の航空会社を利用する方法もある。

9月に春秋航空の成田→札幌線を利用してきたので、その時の様子をレポートする。

現在は発売終了となってしまったが、就航記念の片道500円セールを購入しての利用で、諸経費込みでも約1000円で飛行機に乗ることができた。成田空港の出発は朝7時15分。少し離れたLCC専用の第3ターミナルからの発着となる。春秋航空日本のチェックインカウンターの締め切りは便出発35分前となっており、6時40分(10月30日以降は朝7時発になるので6時25分まで)となることから、東京駅から利用できる片道1000円で利用できる京成バス「東京シャトル」の場合、朝5時発に乗らなければならないのがデメリットである。そうでなければ深夜1時台のバスもしくは終電近くの電車で成田空港に入って朝までターミナル内で過ごすか、自家用車で空港の駐車場に駐車して車内で過ごすかという選択になってしまう。時間帯が不便だが、新規就航路線ということでお得に利用できるという見方もできる。

筆者も朝6時半頃に搭乗手続きを自動チェックイン機で済ませて飛行機へ。春秋航空日本の機内持ち込みは5kgまでと厳しいが、通常の運賃「スプリング」であれば無料で荷物を預けられる(機内持ち込みと預けて荷物を合計して15 kgまで)。ただしセール運賃系「ラッキースプリング」利用時は機内持ち込み5kgのみとなるので、必要に応じて事前に荷物の追加料金を購入しておくといいだろう。事前であれば5 kgまで750円、10 kgまで1500円の追加料金で済む。

 
成田空港第3ターミナルのチェックインカウンター。

 
搭乗ゲート。成田空港ではバスでオープンスポットから搭乗することも多い。

そして搭乗開始となって機内へ。2014年8月に就航した際に新造機(ボーイング737-800)を導入したこともあり、飛行機もまだまだ新しい部類である。この日の搭乗率は半分程度で定刻の7時15分に出発となった。離陸してシートベルトサイン着用サイン消灯後に機内販売が始まる。国内線ではホットミールはないが、スナック類は、春秋航空日本の就航先のご当地スナックが販売されており、つい食べたくなってしまう。

広島からは、瀬戸内ブランドにも認定されているイカ天を瀬戸内レモンで味付けした「イカ天(瀬戸内レモン味)」(400円)、お酒のつまみにもなる「とり皮」(200円)、2014年の就航した時から販売されている佐賀県で人気の小麦粉、砂糖、鶏卵で作ったお菓子「丸ぼうろ」(200円)など気軽に食べられるものがおすすめである。

 
機内販売メニュー。


スナック類が充実。左から「丸ぼうろ」「イカ天(瀬戸内レモン味)」「とり皮」。

飲み物もコーラやミネラルウォーターなどが200円で販売されているが、他のLCCにはないサービスが嬉野茶(佐賀県・嬉野産の日本茶)の飲み放題。200円で販売されているが、国内線ではおかわりが自由なのだ。おかわり自由の飲み物を機内で提供している国内LCCでは唯一である。筆者も注文してみたが、香りが豊かな嬉野茶がお替わりできるのはありがたく、特に上記のおつまみと一緒に注文すると喉も渇くので、札幌までの1時間半弱のフライトでお替わりをもらえたのはありがたかった。


嬉野茶は200円でおかわり自由(国内線のみ)。


春秋航空日本のCAの接客は評判がいい。

そうこうしているうちに着陸態勢に入り、9時前に新千歳空港に着陸。早朝の出発であったが早く到着するので1日を有効的に使うことができるメリットがある。また毎月7日には「737キャンペーン」として片道737円のセール運賃を発売しており、空港税や予約手数料を入れても1500円以下で買えるセールを見逃さない手はない。まずは高速バス感覚で利用してみてはどうだろうか。


約1時間半のフライトで新千歳空港に着陸。朝9時頃の到着なので1日がフルに使える。

取材・文/鳥海高太朗

航空・旅行アナリスト、帝京大学航空宇宙工学科非常勤講師、ANA「What's up? ANA」社外編集者。文化放送「オトナカレッジ」金曜日(月2回)に出演中。

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