綾野剛 ストイックを超えた…壮絶すぎる役作りの“原点”

綾野剛 ストイックを超えた…壮絶すぎる役作りの“原点”

綾野剛(c)朝日新聞社

 来年公開の映画『武曲 MUKOKU』に俳優の綾野剛(34)が剣士役で主演することが9月27日に明らかになった。原作は芥川賞作家・藤沢周の『武曲』で、剣道を題材に天才的な腕前を持つ2人の剣士の決闘を描く。製作側は「魂と肉体を追い込まないと演じられない主人公を『生きて』くれるのは綾野さんしかいない」と期待し、綾野も剣道五段の達人を演じるため、肉体改造を敢行。約2カ月間にわたる筋トレと剣道の特訓により、体脂肪率7%まで身体を鍛え上げたという。

 体脂肪率7%とは、まさに引き締まったアスリート体形で、男性にとっては誰もが憧れる数値だろう。トレーニングに耐えられず挫折してしまう人が多いなか、そんな体形をわずか2カ月の特訓で仕上げてしまったというから驚きだ。たとえ役作りとはいえ、そのストイックな姿勢は立派としか言いようがない。だが、実は綾野の役作りにはびっくりするようなエピソードが多い。

「今回、撮影した作品では食事管理も徹底して体脂肪率を落としたみたいですが、今年の6月に公開された主演映画『日本で一番悪い奴ら』では1人の男の人生を26年分を演じるということで、約1カ月の撮影期間で体重を10キロ増減させました。しかも、寝技が強かったという柔道家の刑事役で、耳がつぶれて穴が見えなくなる『餃子耳』を再現するため、ヒアルロン酸を耳に入れようと監督に相談したといいます。さすがに監督は『特殊メークでいいから』と止めたそうですが……。本人も体重の増減に関しては『自分の精神安定剤としてやっているだけで、役作りの範疇に入らない』と言ってますし、それほど大したことではないのかもしれません」(スポーツ紙の芸能担当記者)

 といっても、『日本で一番悪い奴ら』では体重をコントロールするため、現場で水分しか取らなかった時期もあれば、焼き肉しか食べなかった時期もあったとか。そして、耳へのヒアルロン酸注入の提案と、その自分を追い込むような“役者魂”は半端でない。

「役作りとは関係なく、自分を追い込む性格だそうです。例えば、『死んだふりを何時間できるか』ということに挑戦するとか。実際に1人きりで30分くらい死んだふりをしていたそうです。本人いわく、『距離感が分からなくなって、グーってなってきたときに、自分の存在証明に対しヤバいと思って、生き返った』という話ですが、そもそも普通の人はそんな辛いことに挑戦しませんよね(笑)。人に見られたら恥ずかしいですし。綾野の場合はそんな『辛い状況』への耐性があるのかもしれません」(同)

 ここまでくると、ストイックというより単に自分を追い込むのが好きな「ドM体質」なのではという疑惑も……。

「中高生では陸上競技部に所属しており、中学3年生の時に県大会の800mで優勝するほどの速さだった。走るという行為を長々と続けるのはある意味苦しいですが、それでも陸上が好きだった綾野は、朝から何キロも走って、夜も部活が終わってから走っていたそうです。そんな経験もあって、ハタから見れば辛そうな役作りでも楽しく取り組むことができるのだと思います。Mっ気があるというか、キツければキツいほど燃えるタイプなのでしょうね」(芸能プロダクション関係者)

 いくつもの厳しい役作りも難なく乗り越え、今の日本映画界を牽引する存在になったと言っても過言ではない綾野剛。まさに、役者が天職なのかもしれない。(ライター・丸山ひろし)

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